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ロボットアームを搭載した実験ペイロード、軌道上で金属切断を試みる(spacenews翻訳5/23-2)



ワシントン - ボイジャー・スペース社は、同社のポートフォリオ企業の1つであるNanoracks社が、ロボットアームを使った軌道上での金属切断の実証実験をNASAの資金で開始すると発表しました。

アウトポスト・マーズ1ミッションは、スペースXのトランスポーター 5ライドシェアで5月25日に打ち上げられる予定です。この実験はもともと、2020年に打ち上げられる予定でした。

このミッションは、使用済みのロケットの上段を宇宙居住のプラットフォームに変えようとするボイジャーの前哨基地プログラムの一部です。

実証実験では、マクサー社が開発したロボットアームが、毎分高回転で動作するミーリング切削工具を使用して、破片が発生しないように金属を溶かすといいます。

ロボットアームと金属片はすべて1つのペイロードに収められ、打ち上げられます。

スペースXのファルコン9 トランスポーター-5車両に搭載されたナノラックスのOMD-1ペイロード。

マクサー社のロボットカッターには、熱センサーとカメラも搭載されています。ナノラックス社とマクサー社は、宇宙空間で、ユナイテッド・ロンチ・アライアンス社のバルカン・ケンタウリ・ロケットの外殻に使用されている材料と同じ耐食鋼でできた3つの金属片を、最長1時間で切断する予定です。

計画通りに進めば、飛行開始から約9分後に実演が行われ、約10分後に終了する予定です。

ナノラックス、マクサー、ULAは、2017年にNASAによって選ばれた6チームの1つで、深宇宙居住をサポートする技術のプロトタイプを開発しています。

「前哨基地では、使用済みの上段は軌道上の破片ではなく、制御可能なインフラとして生きています」ボイジャーはニュースリリースで述べています。

同社は今後、衛星の整備、燃料補給、その他の宇宙での活動に焦点を当てた前哨基地を打ち上げる予定です。シスルナ・インダストリー社と共同で、既存の宇宙ゴミから金属を採取、切断、精製、再利用するミッションも計画されています。
#ナノラックス
#マクサー
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