2026年に予定されている新レイヤーのミサイル警戒衛星の実証実験(spacenews翻訳11/28)
ミレニアム・スペース・システムズとレイセオン・インテリジェンス＆スペースによる2つの衛星の設計が、厳しい審査を通過した
米国宇宙システム司令部は、11月28日、ミレニアム・スペース・システムズとレイセオン・インテリジェンス＆スペースの2つの衛星設計が、クリティカルレビューに合格し、次の開発フェーズに進むと発表しました。
両社とも極超音速ミサイルを探知・追跡する中型地球軌道（MEO）センサー衛星を設計しており、2026年の軌道上実証に向けてスケジュール通りに進んでいると司令部は発表しています。
宇宙システム司令部の発表は、ミレニアム・スペース社が11月23日に発表した、同社のMEO衛星が重要な設計審査に合格したことを受けたものです。
MEO衛星は、極超音速ミサイルの検出と追跡を改善するために、国防総省のミサイル防衛アーキテクチャに新しい層を追加することになります。
SSCの宇宙センシング本部のプログラム・マネージャーであるゲイリー・ゴフ中佐は、「重要設計審査は、センサーの設計が成熟しており、デモから開発に移行できることを証明しました」と述べています。
部品の精度は優秀
レイセオン・インテリジェンス＆スペース社の戦略的システム担当エグゼクティブ・ディレクター、ロジャー・コール 氏は、11 月 29 日、同社がデジタル・エンジニアリング・ベースのモデルとデモンストレーションを使用して、焦点面、電子機器、ファームウェア、望遠鏡などの要素の設計が製造可能な状態にあることを示したと述べました。
「このアプローチにより、技術的およびスケジュール的なリスクを低減することができました」と述べています。
レイセオン社のセンサーペイロードは、カリフォルニア州エルセグンドにある同社の施設で開発されています。
宇宙システム司令部は、2023年の夏に両社の宇宙船の設計について再度レビューを行う予定であると、ゴフ氏は述べています。「成功した設計が成熟し、証明されれば、プログラムは複数の衛星の構築に進むことができる」とゴフ氏は述べ、2026年後半に2回の打ち上げを実施することを目標にすると付け加えました。
極音速飛行体を空間で検知する衛星群
実証実験では、MEOのペイロードはミサイル発射や極超音速滑空体を追跡し、地球静止軌道や高度楕円軌道で運用されている現行の宇宙赤外線システム（SBIRS）コンステレーションと協調して動作します。
また、地球低軌道にある宇宙開発事業団のトラッキングレイヤー衛星とも接続される予定です。
つまり既存のコンステレーション衛星群と連携して極音速で飛行する物体を把握し、それを司令部に軌道とともに可視化します
莫大な予算で進行する衛星軌道上の戦い
ミレニアム・スペース社とレイセオン・インテリジェンス＆スペース社は、それぞれ最大3機の宇宙船を製造するオプションを契約しています。開発契約の金額は明らかにされていません。
国防総省は2023年度予算で、MEOミサイル警戒衛星に1億3900万ドルを要求しています。
#アメリカ宇宙軍
いただいたサポートはマインドマップの描き方や、物事をわかりやすく説明するための活動費として使われます。 よろしくお願いします。