スペースX、次回の打ち上げに向けてスターシップのステージ分離を変更(spacenews翻訳6/24)
スターシップ上昇
ワシントン - イーロン・マスク氏が6月24日に語ったところによると、スペースX社は次の試験飛行の前に、ペイロードの性能を上げるためにスターシップの2つのステージを分離する方法を変更します。
マスク氏が所有するソーシャルメディア会社Twitterで、ブルームバーグのジャーナリスト、アシュリー・バンスとのオンラインディスカッションで、彼は、スペースXは最近、スーパーヘビー・ブースターに取り付けられたままスターシップ上段がエンジンを点火する「ホットステージング」アプローチに切り替えることを決めたと述べました。
「我々は、ステージ分離が機能する方法にとって本当に重要な、ある種、後発的な変更を行った」とマスク氏は語り、ホットステージングへの切り替えについて説明します。
ホットステージ化によって、ペイロードが軌道に到達するまでの時間は、控えめに見ても約10％増加します。
ホットステージングは、ロシアのロケットで何十年も使われてきたもので、下段に取り付けられたまま1段のエンジンに点火します。
マスク氏によると、スターシップの場合、スーパーヘビー・ブースターに搭載されている33基のラプター・エンジンの大半はオフにされるますが、スターシップ上段のエンジンが点火される際には、数基がまだ点火されます。そうすることで、下段が先に停止する従来の段分離時の推力損失を避けることができると言います。
そのためには、スーパーヘビー・ブースターを少し改造する必要があるのです。
マスク氏によると、SpaceXはブースターに取り付けられたまま上段からの排気を逃がすことができるよう、ブースター上部の「ほぼすべての通気口」を拡張する作業を行っています。
スペースXはまた、ブースターを排気から守るために、ブースター上部にシールドを追加する予定です。
「次のフライトでは、これが最もリスキーなことだと思います」と、彼は新しいステージ分離技術について語りました。
マスク氏は、ステージ分離の変更以外にも、スペースX社は機体に膨大な数の変更を加えたと述べました。
彼は変更点の詳細には触れませんでしたが、4月20日のスターシップ初号機打ち上げで生じた損傷を避けるため、発射台をアップグレードする作業を続けていると述べました。
「我々は実際にスチールサンドイッチとコンクリートをやり過ぎているので、パッドのベースは前回よりもはるかに良い状態になるはずだ」
スペースXはラプターエンジンにも改良を加え、マスクは4月に打ち上げられた機体について、時間をかけて作られたエンジンの "寄せ集め "を使用していると説明しました。
新型機のラプターには、燃料漏れを減らすためにエンジンの高温ガスマニホールドに変更が加えられています。
これらの変更により、次回の打ち上げの成功に自信を深めたといいます。
「次のフライトが軌道に乗る確率は、前回よりもはるかに高いと思います。たぶん60％くらいでしょう」
4月下旬のオンライン会話で、彼は次の打ち上げ成功の確率を「50％以上」と見積もっていました。
マスク氏は具体的な打ち上げ日を約束しませんでした。
これは、連邦航空局の打ち上げ許可プロセスにおいて当たり前のことです。
発射台のアップグレード、ブースターと船は、おそらく6週間程度で準備できると考えています。
マスク氏は4月の対談で「2、3ヶ月で飛行準備が整うだろう」と述べました。
スターリンクのIPOについてはノーコメント
この会話の中でマスクは、スペースXが衛星ブロードバンド事業スターリンクのスピンアウトと株式の新規株式公開（IPO）を検討しているという最近の噂についてコメントを避けました。
Fox Businessは6月21日、スペースXの投資家たちは、マスク氏がTwitterのような他の事業のための資金を調達できるよう、今年中にスターリンクのスピンアウトとIPOを行うことを期待していると報じました。
スターリンクのIPO計画について質問されたマスクは、コメントを避けています。
「スターリンクのIPOについて私が推測するのは合法的ではない」と彼は主張しています。
「将来の株式公開について具体的な話をするのは規制に反すると思う」
マスクは以前、スターリンクのスピンアウトや株式公開に関する話を否定していました。
彼は2020年、ブロードバンド・サービスを技術的にも財務的にも成功させることに集中するため、「そのことはゼロに考えている」と述べています。
2022年6月の社内会議でマスクは、スペースXがいつスターリンクを上場させるかはわからないが、少なくとも3～4年はかかるだろうと述べました。
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