SpaceX社、Intelsat社の高スループット衛星IS-40eを打上げ(spacenews翻訳4/7)
インターネット空域の拡大
SpaceX社は、4月7日にIntelsat社の通信衛星IS-40eの打ち上げに成功しました。
この衛星は、Intelsat社が増大する飛行機での接続需要に対応するためのもので、NASA向けの最初のホストペイロードも搭載しています。
衛星は太陽電池アレイを展開し、東部時間午前12時30分の打ち上げ後、静止トランスファー軌道上で信号の受信と送信を行っていることが、製造元のMaxar Technologiesによって確認されました。
IS-40eをフロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げたファルコン9ロケットの第1段ブースターも、後に再利用するためのドローン船への着陸に成功しています。
Intelsatの宇宙システム担当上級副社長であるジャン＝リュック・フロリガー氏は、スペースニュースのインタビューに答えて、「この衛星は、大きな衛星で化学推進を使い、北米の西91度の最終軌道に達するまで、3週間かかるだろう」
フロリガー氏は、「これは多くの接続性を持つ大きな衛星であり、5月末までに運用を開始するために、すべてのシステムをチェックするために、おそらくさらに3週間かかるだろう」と述べています。
KuバンドとKaバンドの容量を備えたこの衛星は、打ち上げ時の重量が約6メートルトンで、およそ8キロワットの電力を持つように設計されています。
NASAのホスティング
IS-40eは、NASAの対流圏排出ガス観測装置（TEMPO）を搭載しています。 これは、静止軌道から北米全域の大気汚染を監視する初の機器となる予定です。
Intelsatの衛星は、これまで連邦航空局など他の政府機関のホストペイロードを搭載してきましたが、フロリガー氏によると、NASAとこのような契約を結んだのは今回が初めてだそうです。
商業衛星にペイロードを搭載することで、政府機関は専用の宇宙船を建造するコストを回避することができ、またオペレーターはその経費を賄うことができます。
しかし、このような取り決めには、物流面などでの課題が多いようです。
IS-40eの主なミッションは、北米を移動する飛行機、ボート、陸上車両に接続を提供することで、特に商業航空市場に重点を置いています。
その他の用途としては、携帯電話のバックホールや自然災害時の迅速な対応接続ミッションなどがあります。
フロリガー氏は、「これは、北米で最初の本格的な高スループット衛星です」と述べています。
IS-40eは赤道直下に位置するため、ルイジアナ州バトンルージュが米国で最も近い都市となります。
Intelsatは以前、西経50度にあるボーイング製のIS-29eで米国の狭い範囲をカバーしていましたが、その衛星は燃料漏れを起こして2019年に全損しました。
Intelsatは、スペインを拠点とするHispasatやフランスのEutelsatなど、モビリティ市場に対応するための容量拡大を求めて、この地域の他の衛星事業者との契約獲得に奔走してきました。
「サードパーティ衛星は、独自のソリューションを持っていないときや、独自のソリューションが遅れているときに便利だ」とフロリガー氏は言います。
「しかし、独自のソリューションを持つことが進むべき道だろう」
Intelsatは、今年最後に打ち上げる衛星があります。
Galaxy 37は、Cバンド周波数帯のクリアランスによる約50億ドルの収入を得るための事業者の戦略における最後の衛星です。
SpaceX社は、Galaxy 37を今年の夏に打ち上げる予定になっています。
Cバンドに加えて、北米の高速ブロードバンドニーズに対応するKuバンドのペイロードを搭載しています。
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