強がりな私と意地っ張りな心

「何だかんだ言ってても強いよね。しっかりしてるし、一人でも大丈夫そう。」

今まで何度、そう言われてきただろう。

みんな、私の何を見てそう言ってるの？

一体、私の何を知ってるの？

「一人でも大丈夫。」

そんなわけないじゃん。

そう見えるのは、私が強がって生きてるからだよ。

無理して、愚直に、懸命に。

だって、強がってなきゃ、生きていけないから。

無理してなきゃ、認めてもらえないから。

自分で頑張らなきゃ、どうにもならないから。

だから無理して、強がって、頑張って。

それなのに、どうして？

「君は一人で大丈夫。」

そんな言葉、あなたの口から聞きたくなかった。

「大丈夫」って、一体何が？

私の何を見て「大丈夫」なんて言うの？

一人じゃ不安だし、心細い。

誰かに甘えたい時だってあるのに。

ねぇ、どうして？

どうして分かってくれないの？

私は、一人で立っていられるほど強い人間じゃないんだよ。

だからお願い。

「大丈夫」だなんて、勝手に決めつけないで…。

◇

あれからもう何年も経った。

けれど、私はあの頃から何一つ変わっていない。

相変わらず強がって生きているし、周りからも「一人で大丈夫そう。」と言われてしまう。

それでも、私の心にもう迷いはない。

「一人でも大丈夫。」

それって

「自分の人生を、自分の力で歩いていける。」

そういうことでしょ？

それはきっと、素敵なことのはずだから。

そんな自分に胸を張って。

今度は私から、大切な人を愛したい。

そう、思う。

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こちらの企画に参加させていただきました。

百瀬さん、素敵な企画をありがとうございました。