苦手な事は、得意な人に。

私には、作っても作っても一向に上達しない料理が存在します。それがオムライス。これは本当に。悔しいけれど、何回トライしても一向に上達の兆しが見られません。

そもそも、オムライスの何がそんなに難しいのか？それは、ケチャップライスを包むオムライスの要。ふわとろ卵です。

ケチャップライスまでは、レシピを見れば作れるのですが…。その先が上手くいかない。理想はお店のような、破れのない綺麗な卵で包まれたオムライス。なのですが…。私が作ると、どうにもおかしい。

そもそも上手くケチャップライスを包めないし、無理に包もうとすると卵が破れてしまう。ふわとろ卵にしたいのに、いつもモタついてしまい。気づけば堅焼き卵に早変わりという事もしばしば。下手をすると、スクランブルエッグのなり損ないみたいな出来栄えの時もあります。それはそれで美味しいけれど、私が作りたいオムライスとは程遠くて。その度に悔しい思いをしてきました。

一度、本気でふわとろオムライスに挑戦するべくレシピ動画を手当たり次第に見ていた時期もあるのですが、結果は惨敗。卵の量を増やしても、火力を調整しても。何をしても、お店のように綺麗なオムライスに出逢うことは叶いませんでした。

「これはもう、プロの力に頼るしかない。」

そう割り切ってからは、ふわとろオムライスを食べたい時はお店へと足を運ぶようにしています。お店なら間違いなく美味しいオムライスにありつけるし、そのお店ならではの様々なバリエーションを楽しむこともできる。

餅は餅屋ではないけれど。やはり人には向き不向きがあって、自分が不向きなことは得意な人にお任せするのが一番じゃないかと思います。もちろん、不向きな事であっても自分でできるならそれに越したことはありません。でも、不向きなものを無理して極めようとしなくても良いんじゃないでしょうか。

自分が苦手なものは得意な人にお願いすれば良いし、逆にその人が苦手で自分が得意な事なら。その時は自分が手助けをしてあげれば良い。そうやって人と補い合うことが、人生を豊かにするちょっとしたコツのような気がします。