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マギカロギア 【解放】論

このコラムは魔道書大戦RPGマギカロギアの【解放】が大好きな一般人による記事となっております。
これを読んだ人が【解放】楽しそ〜! ってなってくれたらいいなと思います。

※『魔道書大戦RPG マギカロギア』は、「河嶋陶一朗/冒険企画局」「株式会社アークライト」「株式会社新紀元社」が権利を有しています。
(C)河嶋陶一朗/冒険企画局/アークライト/新紀元社


★ちょっと昔の話(飛ばしてよい)

今となっては昔の話になってしまいますが、魔道書大戦RPGマギカロギアには大判基本ルールブックが発行される前、いわゆる新書判リプレイ付きルールブック1〜3巻のみが発売されていた時代がありました。
その2巻には、現代では大幅にデータの変更が行われている最強の呪文【拒絶】が掲載されておりました。どれぐらい最強かというとまず効果が「誰かが使った呪文を何でも問答無用でキャンセル・無効化する」という恐ろしいもので、対抗策は「【拒絶】を【拒絶】する」「【拒絶】の判定にマイナス修正をかけまくって失敗させる」しかありませんでした。怖いですね。

時は経ち、そんなこんなで基本ルールブック環境の【拒絶】からはキャンセル効果が全く失われてしまったわけなのですが、ここで新たな魔法が彗星のように登場します。
そう、それこそが【解放】ですね!!

お待たせしました本題です。改めて、新時代を担う新たな無効化能力者と言っても過言ではない【解放】について解説していきましょう。

★基本的な効果の確認

では基本ルールブックの107ページを開いてください。【解放】の強みはだいたいこんな感じです。

①ドラマシーン、自分が代表の魔法戦、自分が立会人となっている魔法戦で使用できるよ!
②使うタイミングは自由だよ!
③「そのシーンの間」または「そのラウンドの間」続く効果の魔法を無効化できるよ!
④(一つだけ無効化するとは書いてないので)上記効果は目標が使った魔法全てに一括適用できるよ

もちろん逆に弱みもそれなりにありますね。

①コストがちょっと重い……
②目標が抵抗することができる……
③セッションが始まるまでは、シナリオに「シーン中やラウンド中持続する魔法」をエネミーが使ってくるかわからない……

といった感じです。「解放は気になるけど使う機会がな……」と感じている全国5000人のマギカロギアプレイヤーは特に③を気にしているかと思います。

結論から言いますと、「マギカロギアのセッション中絶対に使われてすごく効果的な活躍を約束する魔法」は常に効果を発揮しているタイプの装備魔法ぐらいしかありません。安心してください!
終わってみれば【回復】が必要なかったセッションも、書工のPCで念の為【修復】を持っていったけど誰も変調を受けなかったからラッキーだったなーというセッションもたくさんあるはずです。あるよね? まだ無い人はたぶんこれから経験します。

【解放】はメインウェポンではなく、蔵書のちょっと空いたスペースに転ばぬ先の杖的に入れておく候補と考えておくとハッピーです。
第四階梯や第五階梯の魔法使いともなってくるとそれなりに蔵書欄に空いたスペースができる人も多いので覚えておくといいかもしれません。

★【解放】の効果の対象

ではでは、【解放】の弱みの①、それなりに魔素のコストが重いことについて、「本当に費用対効果があるのか?」というのを見ていきましょう。

「そのシーンの間」または「そのラウンドの間」続く効果の魔法を無効化できる

これって一体どこまで対象になるの? ということが把握できていなければコンパスもなしに海を渡るようなもの、使いどころさんを見つけるのに苦労するでしょう。

まずさっきから太字で強調している魔法がなんなのかというところに関してですが、マギカロギアにおいては「召喚タイプの魔法」「呪文タイプの魔法」「装備タイプの魔法」が存在します。

魔法を無効化する」というのは、上記3タイプの魔法全てを無効にできるということです。
にわかにワクワクしてきましたね。

そして「そのシーンの間」「そのラウンドの間」続く効果なのかをどうやって判断するかの方法ですが、これは全ての魔法を暗記する必要はありません。簡単です。

魔法の効果欄に「そのシーンの」「そのラウンドの」と書かれている魔法は、全て対象になります。
「間」まで書かれているのがポイントです。「そのラウンドの攻撃ステップを〜」みたいな記述の効果は、おそらく対象にならないと考えられます。

というわけで、効果欄に「そのシーンの間」「そのラウンドの間」とがっつり書かれている魔法をリストアップしていきましょう!
これは永久保存版ですよ!!
たまに「そのシーンの間」「そのラウンドの間」と書かれていない魔法が混ざっていますが、その場合は筆者の注を入れています。
また、公式サイトのエラッタにより後から対象になったものもあります。みんなエラッタはこまめにチェックして付箋とか付けよう!

そしてこれ以外にも「これは解釈的には解放の効果対象にできる魔法では……?」となる魔法は実はちょこちょこあります、が! そういうのを見つけたらGMと相談してください。
卓ごとのコンセンサスが一番大事です!

基本ルールブック編

汎用魔法

【異境召喚】
【天恵】
【呪具】※「そのシーンが終了するまで持続する」って書いてあるのでたぶん対象でしょう
【活性】
【魔盾】
【竜巻】
【蟲嵐】※「そのラウンドに行う判定全てに〜」なので少し怪しい
【飛行】
【竜鱗】
【潮流】
【剥離】
【眩惑】
【呪怨】
【覚醒】
【角笛】※エラッタ適用

経歴魔法・書警

【裁火】※エラッタ適用

経歴魔法・司書

【検閲】
【暗章】

経歴魔法・書工

【強化】※エラッタ適用
【重圧】

経歴魔法・訪問者

【正誤表】
【衝動】※エラッタ適用

経歴魔法・異端者

【怪力】
【獣化】
【再生】
【堕落】

経歴魔法・外典

【奈落門】
【狂乱】※エラッタ適用
【支配】

機関魔法・円卓

【拒絶】

機関魔法・学院

【教導】※「その魔法戦が終了するまで」
【伝承】

機関魔法・天涯

なし!

機関魔法・猟鬼

【魔鏡】

機関魔法・阿房宮

【改造】

機関魔法・戸口

なし!

禁書魔法

【袋綴】※「その魔法戦中」なので少し微妙
【縛魂】
【隔離】

学派魔法・汎用

なし!

学派魔法・理想郷、焚書官、旧世界秩序

なし!

学派魔法・闇の心臓

【触手】

学派魔法・混血主義者

【上書】

越境者

忍者:【高速機動】
サークルエンド:【否定の力】
妖鳥:【歌声】

ここまでが基本ルールブックの内容です。思ったより多いのと、思ったよりいやらしい魔法が多いことがわかっていただけたでしょうか。

黄昏選書編

種族魔法・吸血鬼

なし!

種族魔法・龍種

【龍勁】
【逆鱗】

種族魔法・悪魔、妖精

なし!

種族魔法・夢魔

【誘眠】

種族魔法・土地神

なし!

汎用魔法

【護法召喚】
【戦騎召喚】
【黒風】
【奇門】

機関魔法・円卓

なし!

機関魔法・学院

【後輩召喚】

機関魔法・天涯、猟鬼、阿房宮、戸口

なし!

遺失魔法

【昔日】

禁書魔法

【霊喰】

学派魔法・汎用

なし!

学派魔法・理想郷

【生残】

学派魔法・焚書官、旧世界秩序、闇の心臓、混血主義者

なし!

哲学戦線編

【残響】

★まとめ

いかがでしたでしょうか。このコラムを読んで、今すぐ使ってみたい! となった方も、やっぱりピンとこない、強みがよく分からなかったという人ももちろんいるかとは思います。エネミーがどのような魔法を使うかの傾向は、それぞれの環境によって違って当たり前ですから。
それでもいつか高難易度シナリオと呼ばれるようなシナリオに挑戦するときや、敵がいきなり【凶兆】【竜巻】【飛行】を同時に使ってくるような日が訪れた際には……まあ訪れないほうがいいですが、その時にはこの記事のことを少しでも思い出していただければと思います。

それではよいマギロギライフを!


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