16年目の癒し

すこし(?)感傷的な記事を書きます。

BS11のアニソン番組、AnisonDays 第131回は早見沙織さんがゲストでした。
AnisonDays では、毎回、ホスト役の森口博子さんと酒井ミキオさん(とバンド)、それとゲストがさまざまなアニソンをスタジオライブで披露します。
その早見沙織さんが披露したのは、故岡崎律子さんの「For フルーツバスケット」でした。

岡崎律子さんは、私がものすごく好きな歌手です。

私の好きなアニメ、プリンセスチュチュ(2002年)の主題歌で心奪われました。また、日向めぐみさんとのユニット「メロキュア」も大好きで、パソコンやポータブルプレイヤーに曲を入れて何回も何回も繰り返し聞いていました。過去に岡崎律子さんが手がけた作品も調べてみるとすでに好きだと感じていた曲も何曲かありました。

しかし、2004年、岡崎律子さんは44歳という若さでこの世を去ってしまいました。

岡崎律子さんの遺した作品をあらためて聞いてみると、生命の喜びに満ちあふれた歌詞が多くあることに気がつかされました。
その反動もあり、私は哀しさのあまり、岡崎律子さんの作品を正面から受け止めることができなくなりました。

その悲しみの気持ちは、年々薄くなっていったものの、それでも岡崎律子さんのプレイリストを再生するのに言葉にできない壁みたいなものを感じていました。
岡崎律子さんの死から13年(十三回忌)がたっても、「なんとなく」心から距離を置いていました。

そして、AnisonDaysで早見沙織さんがゲストの回です。

番組のトークで早見沙織さんは、小学生のとき、アニメフルーツバスケットの主題歌である「for フルーツバスケット」かいかに好きだったかを披露し、スタジオライブでの選曲は「for フルーツバスケット」でした。
早見沙織さんはささやくように語りかけるように歌い上げました。それは歌唱方法としては賛否があるものだったかもしれません。しかし、私にとっては、「人生の中で必要な物」といえるぐらいの歌唱でした。

死者の代弁をする事はできませんし、早見沙織さんに重い物を背負わせるの事もできません。
しかし、私を癒すには充分なひとときでした。

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