マガジンのカバー画像

世一の随想シリーズ・好日・一夕・起抜

68
気付いたこと、お伝えしたいこと、感じたこと、日常の出来事 そしてお祝い、お詫び、感謝…… 森羅万象についてのページです。 "世一"と呼びすてにしてチョウダイ ! !
運営しているクリエイター

#美術

飛鳥世一418ページ、乾坤一擲エセー集アップロード完了 ! !

■ お 詫 び ■  けして良い加減に創ったわけでもないのですが、何度か観直すと体裁の悪さであり、漢数字の表示に統一性が無いであり……あまりにも体裁が悪い。 こういうものをダウンロードしてくれた皆さんに申し訳なくて仕方がない。   慎んでお詫び申し上げます。  まぁ、仕上がりはアップしてみなければ判らないところもあるのですが、結果的に画像のサイズも大きかったり小さかったり~ そんなわけで、今から修正に入ります。  推敲が終わり完品になりましたらまたお知らせいたします。 2/

随想起抜『レカミエとオテーロ』

ジュリエット・レカミエ________いやマダム・レカミエと云った方が通りは良いのか。帝政時代19世紀初頭。高い教養を身に付け、柳絮の才を如何なく発揮し、フランス文学を礎に権力者たちによる"お茶会"の場でもその存在感を高めた絶世の美女であり傑出した人物として歴史に名を刻む。 フランス絵画の変遷になぞって眺めるのであればロココ終焉から新古典主義を駆け抜けた女傑であり、希望と騒乱が混沌なるままに支配した時代を、女としての生き道より人間としての生き方を貫いた女性であり…… 。 惜

随想一夕「"俺流解析"皆様よりのご高覧に感謝を寄せて」

例えばこの画、速水御舟作 椿花瓶彩 凡ての花は満開にほころんでみせているが 御舟は何故、枝に蕾をつけなかったのだろう。 ご存知のように花の開花には花序という節理がある。 これも無限花序と有限花序に大別されていることは、ご生花に通じた御仁ならば分かりやすいだろう。 これらの開花摂理に基づくなら主軸茎頂のものから咲くのだが、画を観てもわかるように"枝"頂であることがわかる。 それも3種類の八重椿が活けられている。 このことから考えるならば、この画が描かれた季節は4月後半から5月

随想夜曲『コンプリートしたテキスト蒐集』

カラヴァッジオの勉強には事欠かぬだけの資料はある。とは云ってみたところで素人が必要とするレベルなのだが。まぁ、読むに耐えないものとはならないものを書けるだけは揃っている。どれもこれも一流どころだ。 あとは書き手本人の腕の問題だ。  全く無かったのが今回のラ・トゥールの資料だったのだが、多分、今回集めただけでは最低限ということかもしれない。しっかりしたものを書こうと思えば、もう少しアカデミックに振れたものが必要になるのではないだろうか。が、穿った書き方をするならば、わたしのよ

随想好日『南の琳派・日本のゴーギャンと呼ばれた画描き田中一村』

随想好日『南の琳派・日本のゴーギャンと呼ばれた画描き田中一村』  わたしには紡ぎたくとも紡ぐことが出来ない画家が存在している。その生き様を書物などを通じ学べば学ぶほど距離を置かざるを得なくなる画家がいる。知らぬ方が寧ろ無手勝流宜しく無責任に書きやすいことがあることは知っている。知っているから余計に書けぬのである。  明治41年に栃木の木彫師の家に生まれた田中一村。本名田中孝である。近代日本画への造詣を傾けた御仁であれば『アダンの海辺』というタイトルは聞いたことがあるのでは

随想一夕『美術作品・芸術作品、アートを前にした"素人"が最も感じやすいと思われるファクト』

随想一夕 『美術作品・芸術作品、アートを前にした素人が最も感じやすいと思われるファクト』※ここでいう素人とは、書くまでもなく、わたし込みの素人である。悪しからず。尚、誤解を受けるのは詰まらぬので書き添えますが、本稿は例によりまして多分に書き手の主観が支配的であります。ご寛容のほどを わたしの考える答えから書いてしまおうか。それは「時間」である。 誰が描いた作品であっても、それが陶芸であろうと絵画であろうと彫刻であろうとである。芸術家というものは作品に「時間」を綴じ込める性

閲覧注意『宗教と信仰』わたしの場合 第一話

 気を付けて読まれた方が良いだろう。幾分イデオロギッシュな書き口となることは避けられないか。とは書き始めたものの取り立てて様々な宗教や信仰の解説を試みようとするものではないが故、その辺は力を抜いて読むこともできるだろう。要は、宗教や信仰に向き合う上においては、こうあるべきとする、なんともシャラクサイ、わたし流のイデオロギーが顔を覗かせることになる。気分を悪くされた方には、ここでのっけからお詫びをしておくので、バックを踏んで欲しい。  そもそも、わたしが様々な宗教を勉強する切

俺流読後かんそう文『三島由紀夫の愛した美術』共著・宮下規久朗 井上隆史

『三島由紀夫の愛した美術』共著・宮下規久朗 井上隆史  新潮 とんぼの本 初版 2010年  1650円  カラー図録豊富・種別 教養・芸術・絵画・文学・歴史・哲学   さて、読後かんそう文としてタイトルをつけてはみたものの……である。 これはダメだ。本を読んで圧倒されることというのは皆さんどうだろう ? あるだろうか_________正座して読まねばならぬ本というものは近年ではお目にかかった記憶がない。机の前に座り、卓上ライトを灯し老眼鏡を磨き上げまずは机を綺麗に拭き、ス