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言葉は悲しみのために

嬉しい気持ちは、言葉なんかにしなくても、そのまんま、どさっと、嬉しさの質量だけ、心は引き受けてくれるのだけれど、



悲しい気持ちは、そうはいかない。

悲しい気持ちを、そのまんま、どさっと、心が引き受けようものなら、心が壊れてしまう。


心が、悲しみを受け入れるには、その悲しみを畳むことが必要で。畳むのに必要なのが言葉なんだ。

得体の知れない悲しみを、そういうことかと理解して、畳んで、やっと心にしまえるのだ。


その悲しみは時々暴れ出す。その度に、また、畳む。

繰り返し。



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