歌声が光をくれる「キャロル&チューズデイ」
こんにちは、あずです。
今回は「キャロル&チューズデイ」について語っていきたいと思います!
素敵な音楽がたくさん出てくる心に染みるアニメでした。
(C)ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会
見出し画像含め「キャロル&チューズデイ」公式サイトより引用
引用元:http://caroleandtuesday.com/special/keyvisual.html
キャロル&チューズデイとは
人類が火星に移住してから50年が経った世界ではロボットやAI技術に大きく支えられて生活が営まれています。
音楽ですらAIが生み出し人間は享楽、消費するそんな世界で2人の少女が「奇跡の7分間」を起こすまでの物語です。
アニメは全24話の2クールで放送されました。
前半、後半に分かれてはいますが時系列など物語はそのまま続いていますので第1話から順番に鑑賞してください。
制作はアニメ制作のボンズと音楽制作のフライングドッグです。
ボンズが20周年、フライングドッグが10周年の記念作品となっています。
最近のアニメとしては珍しく漫画などのアニメ化ではなく、オリジナル作品です。
アニメオリジナル作品ということもあってか無理矢理詰め込んだ雰囲気もなくスムーズに全24話を観ることができると思います。
また、各キャラクターの声は声優、歌唱シーンは歌手の方が担当しています。
これが格好良いんです!
作中に登場する曲は全て英語の歌詞でネイティブな歌手が担当しており、楽曲の制作も多くが海外の方が行ったとのことで洋楽好きの方にもおすすめな作品です。
ほぼ毎回、作中で新しい曲が流れます。
ジャンルもフォーク、R&B、エレクトロニカ、EDMなどジャンルも様々なのできっとお気に入りの1曲も見つかると思います。
寂しいけど寂しくないって言いたい…第1話
キラキラと金色に輝く紙吹雪が降ってくるシーンから話が始まります。
「奇跡の7分間」とはいったい何が起きるのか、素敵な冒頭です。
人類が火星に移住したという近未来的な話ですが飲食店には理不尽な客がいたり、満員電車に乗ったり、やりたくない仕事もしなくてはいけなかったりと共感できる部分も多くあり「火星」という馴染みがない場所ですが人間の基本的な所は変わらないのかなと感じました。
黒髪のキャロルが橋で路上ライブをしてるところへ偶然、家出少女のチューズデイが通りかかります。
キーボードを演奏しながらの弾き語りなのですが夕日のオレンジと歌声が合わさって綺麗なシーンなので少しうっとりしてしまいます。
歌声を聞いて突然泣き出してしまうチューズデイに驚いて演奏を止めてしまうキャロルですがその時のチューズデイのセリフにとても共感しました。
10代の多感な時期だと余計にかもしれませんが寂しいときに寂しいと素直に言いたくなくて強がってしまうことありますよね。
大人になると言う機会も相手もなく、なんとなく虚無感があったりもします。
境遇や取り巻く環境は正反対の2人ですが直ぐに打ち解け、キャロルの家へと帰った2人はギターとキーボードで少し探り探り作詞作曲を始めます。
この日初めて会った2人とは思えないほど自然に曲が出来上がっていきます。
声の出し方やセッションの仕方は本当に音楽が出来上がっていく過程を覗いているようで、この2人ならばきっと上手くいくよと応援したくなる気持ちになりました。
最後に冒頭の紙吹雪のシーンでも登場していた大塚明夫さんの語りが入るのですが程よい「物語感」が出るけれど盛り上げ過ぎずに落ち着きのある良い声優さんですよね。
「奇跡の7分間」はどの時代に観ても響く
物語の中にはキャロル&チューズデイの他にも歌ったり踊ったり音楽に携わる人が多数出てきます。
音楽番組等のシーンではキャラクター達がしっかりと1曲聴かせてくれます。
舞台が火星ということもあってか世界各国の様々な人が登場します。
各キャラクターの背景も描かれており、歌詞の中にもメッセージが織り込まれているので観た人によって響くキャラクターも変わると思います。
ネタバレ防止のため詳細は書きませんが、アニメラストの「奇跡の7分間」は全24話の集大成のようでした。
主人公の2人が確かにきっかけになったとは思いますが、そのきっかけをきちんと掴めたキャラクター達、名前も分からない登場人物達でさえも皆が本当に格好良いんです。
放送時に鑑賞した方でも今のコロナ禍においてもう一度鑑賞するとまた違ったメッセージを受け取れるかもしれません。
このような情勢ですから世界は正しい方向へと進んでいるのか、希望はどこにあるのか考えるという方も多いと思います。
私たちが目指すべき正解とは何なのでしょう。
何かを純粋に楽しむ力、夢や希望を持って仲間と努力する力、暗闇の中でも光を見つける力はどうやって身に付くのでしょうか。
状況は違えどアニメの登場人物も様々な問題を抱え、世界も少し不安定な状態です。
そんな中でも自分たちにできることを見つけ、行動し、協力しあえる姿は私たちも見習わなければいけない部分もあるかもしれません。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
是非コメント等いただけますととても嬉しいです。
ではまたどこかで。
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