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昨日のお茶: LUPICIA - キャッスルトンティッピークローナル

お茶の師匠から下半期の紅茶にと、キャッスルトン茶園というところのダージリンセカンドフラッシュを薦められたのですが、Lupiciaのサイトを見てみるとキャッスルトンの名を冠するセカンドフラッシュが2つもあったので、なんか名前の長い方を買ってみました。

普段買わないようなお値段の紅茶だったので、正直買うときに、すっっっっごく悩みました。薦められてなければ買わない金額ですもん(基本ドケチ&ミルクをたっぷり入れて飲むので、高いお茶だともったいない)。国外有名茶園の特別仕様茶だと思うとお値打ちだと思いますが、自分が飲むにはお高すぎる。余程のことをやらかしてダージリン好きだとわかっている人へのお詫びの品に使うくらいのお値段だな…

夏摘み紅茶なので、あまり飲むのも感想も遅くなっては薦めてくれた人に失礼かと思い、開けるのもったいない…という気持ちを押し殺して開けてみました。

缶入りで50g3900円…
缶を開けると見慣れた袋が登場。
缶入りってこういうことか…

改めて見ると名前が長い…!
CASTLETON FTGFOP1 TIPPY CLONAL 2022-DJ164
解読すると
「キャッスルトン茶園産、クローナル種のTip(新/芯芽)を一定以上含んだ最上級2022年ダージリン、ロット164」
みたいな意味になるようです。FTGFOPはなんとなく最上級品みたいな意味(FTGのFの英語を調べたらFine, Finer, Finestなどが見つかって確定できかったのでそれ以上の解読を諦めた)、Tippyが新芽・芯芽が多いの意、クローナル種とは優良な茶樹を挿木で増やしたものらしく、その組み合わせは茶園によっては秘密なのだとか。

株式会社ルピシア ルピシアだより2016年5月号特集】(http://www.lupicia.com/magazine/2016/05/special.html)

クローナルとカタカナにすると海外の特別な技術のようですが、日本でも採れるお茶の水準を一定に保つために、優良な茶樹から枝を取って挿し木で増やすのは一般的に行われているのだとか。

公益財団法人 世界緑茶協会 O-CHA NET】(https://www.o-cha.net/teacha/saibai/chajyu.html)

ここまでダラダラ書いて、まだ缶が開いただけだと気づき、詳しい説明はお茶サイトや専門家に任せることとして、いそいそと袋を開けます。

確かにシルバーがかった芽が目立ちます

葉は「FOP(フラワリーオレンジペコー)」ということで、茶葉のサイズは大きめです。

だいたい袋に記載の量でいれたらこんな感じに

色は写真では分かりにくいのですが、「サンライズゴールド/オレンジ」とか言いたくなる、不思議な明るさの色合い。なんかもう色からしてお高い色してる…。

カップを持ち上げるとお高い香りがふんわりと鼻に届き、口に含めばお高い味がサッと広がり、そしてお高い後味が追いかけてきます。

なんかもう色々初体験すぎて、「お高い」しかでてこないのが笑えてくるレベル。

改めて落ち着いて分析すると、軽やかで華やかな、柑橘を思わせる香り。飲むとサッパリした口当たりの後に、セカンドフラッシュ特有のマスカテルフレーバーというよりもっとジューシーでフレッシュな、柑橘寄りの後味が通り抜けていきました。

と、なんとか文字に起こしましたが、そんなの通り越した複雑な風味に「こりゃお茶好きがハマるわけだ…」という感想を持ちました。お高いお茶、美味しいけど怖い。

煎出回数は1〜2回なので、適量の水またはお湯を使えば、2回目まではこの風味が損なわれずに楽しめるのかもしれません。

ちなみにドケチなので二煎目は水入れてしばらく放置してアイスティーにしましたが、華やかな香りを保った、でも気軽に飲める味に変化していました。水を多めに入れたので、ジューシーさが薄まったからかもしれません。

貴重な体験しました。人生一度はお高いものを口にしてみるのも悪くないんでしょうね。でもハマったりクセになったりしたら怖いので、残りまだ充分ありますが、今のところ封印しています。

ちなみにご興味を持たれた方は、今(9/1、編集時現在)ならまだルピシアのサイトで買えるかもです。(ルピシア以外でも取り扱いはあるようです)

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