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4 色エンチャントレス(モダン)

これは何?

モダンホライズン2参入後のモダン環境で、エンチャントレスの動向を追っています。

【MOモダンチャレンジ】 Top 32 に入るエンチャントレスを追いかける
https://note.com/azsa_hobby/n/ne3229020cead

この記事では現在自分が調整しているリストを元に、エンチャントレスに採用される各カードについて、使い方・考え方をまとめてみました。

デッキリスト

土地(20 枚)
8 冠雪の森/Snow-Covered Forest
4 冠雪の平地/Snow-Covered Plains
4 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
2 虹色の眺望/Prismatic Vista 
1 寺院の庭/Temple Garden
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground

クリーチャー(11 枚)
4 聖域の織り手/Sanctum Weaver
3 収穫の手、サイシス/Sythis, Harvest's Hand
3 運命を紡ぐ者/Destiny Spinner
1 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn

エンチャントメント(27 枚)
4 楽園の拡散/Utopia Sprawl
4 豊かな成長/Abundant Growth
4 薄氷の上/On Thin Ice
4 女魔術師の存在/Enchantress's Presence
4 真の木立ち/Sterling Grove
3 独房監禁/Solitary Confinement
3 血染めの月/Blood Moon
1 偉大なるオーラ術/Greater Auramancy

ソーサリー(2 枚)
2 きらめく願い/Glittering Wish

サイドボード(15 枚)
4 神聖の力線/Leyline of Sanctity
2 安らかなる眠り/Rest in Peace
2 原基の印章/Seal of Primordium
2 石のような静寂/Stony Silence
2 木化/Lignify
1 収穫の手、サイシス/Sythis, Harvest's Hand
1 ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy
1 燃えがら蔦/Cindervines

メインボード

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収穫の手、サイシス/Sythis, Harvest's Hand
エンチャントレスにおけるキーカードその1。ライフゲインも地味に強く、特に先行を取った場合にはアグロに対する相当レベルの抑止力となります。3枚か4枚かはモダンチャレンジのリストでも分かれていますが、きらめく願い/Glittering Wish でのアクセスも考慮して 3 枚に抑えています。

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女魔術師の存在/Enchantress's Presence
エンチャントレスにおけるキーカードその2。妨害札とマナ域が重なっていますが、エンチャントの含有率が高い現在の構成では基本的には欲張らずに妨害札を出すことを優先したほうがうまくいくケースが多いです。

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楽園の拡散/Utopia Sprawl
豊かな成長/Abundant Growth
収穫の手、サイシス/Sythis, Harvest's Hand がマルチカラーであることから、現在のエンチャントレスは序盤にかなり無茶なマナベースを要求されます。

2-3 ターン目:緑、赤、白
3-4 ターン目:緑、緑、白、白

豊かな成長/Abundant Growth はこの無茶な要求を賄うためにも、よほど時間に余裕があるコントロールの相手をする場合を除いて、サイド後も含めて 4 枚積んでおくことを推奨します。なお、減衰球/Damping Sphere は 楽園の拡散/Utopia Sprawl が付いている森からマナを出す場合に、無色マナに変換しません。

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聖域の織り手/Sanctum Weaver
特に任意の色マナが生み出せるのが大きく、エンチャントレスのマナ基盤を支える重要なパーツです。このデッキではコンボパーツとしての役割も担います。

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真の木立ち/Sterling Grove
偉大なるオーラ術/Greater Auramancy
主たる目的はキーパーツになるエンチャント・クリーチャーを保護することです。現在のモダン環境の速度では 真の木立ち/Sterling Grove のエンチャントをサーチできる能力を使う時は追い込まれている状況であることが多く、シルバーパレットをこのカードで狙うのは避けた方が良い印象です。

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薄氷の上/On Thin Ice
唯一のクリーチャー除去です。このカードを活用し、タイトなマナ要求にこたえるために、虹色の眺望/Prismatic Vista を優先して採用しています。

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運命を紡ぐ者/Destiny Spinner
フィニッシャーその1。カウンター対策としても機能する高性能なカードです。除去耐性はないので、対戦相手に応じて役割を見極めて出すタイミングを計りましょう。カウンターを伴わない相手であれば、サイド後に1枚まで削ります。

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引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
フィニッシャーその2。聖域の織り手/Sanctum Weaver によるマナ加速からこのカードを展開してそのまま殴りきります。除去耐性が高いのが魅力的です。独房監禁/Solitary Confinement の維持コストに充てることで、ライブラリー枚数を調整できることが役に立つこともあります。

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独房監禁/Solitary Confinement
対戦相手によってはこのカードがフィニッシャーにもなるカードです。基本的には2枚のエンチャントレスが必要ですが、エンチャントの含有率が高いため、1枚しか場にない状況でスタートしても引き込んで何とかなるケースも少なくありません。このカードが有効に機能しない環境であれば、妨害札と枚数を調整したいところです。

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血染めの月/Blood Moon (抑制の場/Suppression Field
血染めの月/Blood Moon を強く使えるのがモダン環境におけるエンチャントレスの強みの1つとなっています。逆に言うとこのカードか、抑制の場/Suppression Field で抑えられるデッキの数が減るようであれば、積極的にエンチャントレスが使われることはないと言っても過言ではありません。
血染めの月/Blood Moon をプレイする際に悩ましいのは、楽園の拡散/Utopia Sprawl で赤を指定する必要が出てくることです。エンチャントレスはランドの枚数を絞っているので、2ターン目にこのカードを張った場合、十分な白マナが確保できずこちらの展開に影響が出るケースがままあります。盤面を見てこれらの妨害札を早めに設置するかどうかを判断します。

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きらめく願い/Glittering Wish
現在のリストでは追加の 収穫の手、サイシス/Sythis, Harvest's Hand を含めサーチ対象を3種類に絞っています。

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ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy
聖域の織り手/Sanctum Weaver と組み合わせることで大量のマナを生み出し、フィニッシャーである 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn もしくは 運命を紡ぐ者/Destiny Spinner を経由しそのまま勝ち切ることができます。エンチャントレスはフィニッシュまでの速度が遅いため、妨害札でのロックが効かない相手には厳しい戦いになることが多いのですが、このコンボにより幾分相性が改善されることもあります。聖域の織り手/Sanctum Weaver が除去されると成功しないコンボですが、真の木立ち/Sterling Grove などで保護できるため、想像よりは成立させやすいです。

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燃えがら蔦/Cindervines
耳の痛い静寂/Deafening Silence や 減衰球/Damping Sphere などの対策カードをサイドから取られた場合に、追加の 原基の印章/Seal of Primordium として活躍します。原基の印章/Seal of Primordium は対策の対策として機能しますが、サイドから入れる余裕がないケースもままあります。こうした場合にきらめく願い/Glittering Wish からアクセスできると便利です。

サイドボード

基本的な指針として、以下のカードは抜きません。
聖域の織り手/Sanctum Weaver
収穫の手、サイシス/Sythis, Harvest's Hand
引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
楽園の拡散/Utopia Sprawl
豊かな成長/Abundant Growth
女魔術師の存在/Enchantress's Presence
真の木立ち/Sterling Grove

血染めの月/Blood Moon は3色以上のデッキであれば残しますが、2色以下の場合は1戦目で見せていれば枚数を削るのも良いです。独房監禁/Solitary Confinement は相手の速度と相談して枚数を調整します。また勝ち筋となるカードの枚数がエンチャントレスにしてはメインボードに多い形ですが、サイド後でも 運命を紡ぐ者/Destiny Spinner を1枚はデッキに残してください。

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神聖の力線/Leyline of Sanctity
手札破壊によってコンボを止めに来る黒が濃いデッキ全般とバーン相手に投入します。

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安らかなる眠り/Rest in Peace
墓地対策。昂揚達成を妨害する目的だけでは入れないようにしましょう。

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原基の印章/Seal of Primordium
石のような静寂/Stony Silence
ハンマータイムと食物関連のデッキ相手に投入します。原基の印章/Seal of Primordium は対策の対策として機能するので3戦目のみ投入するケースもままあります。

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木化/Lignify / 領事の権限/Authority of the Consuls
追加のクリーチャー対策です。正直なところ自由枠ですので、環境によって差し替えていきたいところです。特にもう1つの妨害札である 抑制の場/Suppression Field をサイドに置くのは有力だと考えています。

まとめ

現在自分が調整しているリストを元に、エンチャントレスに採用される各カードについて、使い方・考え方をまとめてみました。これからもモダン環境を観察する中で新しいアイデアが浮かんでくれば追記・更新していこうと思います。ご意見・ご感想などありましたら、お気軽にご連絡ください!

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