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何万のチャンスを閉じて翻る

いかがお過ごしでしょう、皆さん。

私はというと、新しい座椅子で高くなった座高分机を発泡スチロールのブロックで底上げしたところ、破片が毎日毎日散らばってしまうので早急にちゃんとした奴を買わねばと思ったところです。
ちょっとずつ凹んできましたしね。

さて、前回の眠りで大体1年くらいですかね?
もちろんこちらの1年とは長さが違いますよ?
目を覚ました私が見たのは、先程までの私の身体…
つまりは抜け殻になってしまった私の身体と、それより幾らか小ぶりになった自分自身の身体と、もう一つ、私自身の意思とは無関係の、完全に自我を持ったドラゴンの身体の生物が研究者たちと戯れているところでした。

容器の外に出て、楽しげに談笑して、外に出て。
かたや私は容器の中で管まみれです。

研究者の一人が私が目を覚ました事に気付き、何があったのか話し出しました。

この辺は自己紹介動画でもお話しましたね。
…全く関係ないんですけどなんで最初の頃の私ここまで声違うんでしょう…
マイクこそ一度変えましたけど設定的なアレは触ってない筈なんですけど。

元々善も悪もあった存在である私を良しとせず、「我々の崇拝する神は完璧な善なる存在であるべき」とする宗教家たちが、魔法と科学の力で私の心を善と悪に完全に分けてしまったのです。

初めこそ「そういうものですか…」とも思いましたが、宗教家たちの私に対する目線といったら…
まぁ私は「神聖なる神にあってはならない邪悪な面」ですからね。
忌み嫌うのも無理はないでしょう。

だからといって、いきなり有無を言わさず封印される筋合いはありませんよね?!

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ドラゴン、封印されがち。

その時の私は心身とも2つにわけられ、何一つ馴染んでいない状態だった事もありあっけなく封印されてしまいました。

その時の空間が「OUT OF THIS DIMENSION」
今や私のTwitterの現在地であり

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皆さんにいつも見せている動画や配信の背景であり

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SFC「スターフォックス」の隠しステージだったりするわけです。(嘘)

2019年04月09日(Tue)00時10分32秒

ハーナマールキッ

しかしながら、当時のそこは完全に私を封じ込める為だけに作られた空間。
端的に言えば何もないのです。

……いえ、正確に言えば「何もない空間を作りたかった」んでしょう。
以前私が生まれた時のような「無」ではなく

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真っ白な空間でした。

何もなければお手上げだったかも知れませんが、所詮は人が見様見真似で作った物です。どうとでもできます。

最近ハマッている漫画のセリフを借りると

見てみろ... この慌て振りを…
怖いのだ... 怖くてたまらずに覆い隠したのだ...
恥も尊厳も忘れ...
築きあげて来た文明も科学もかなぐり捨てて...
自ら開けた恐怖の穴を慌てて塞いだのだ...。

といったところでしょうか。


私自身は絶望を喰らう竜です。
絶望が力の源であり、絶望がある限り滅びる事はありません。

だからこそ滅ぼすのではなく「封印」という手段を取ったのでしょうが…

幾ら人が真似事で作った物とはいえ、その時の私には十分過ぎる程の効力がありました。
つまり私はその現状に少々ながら「絶望」していた訳です。
さぁ、何もない空間に絶望が生まれましたね?

私は自分の身体ごと、その絶望を喰らいました。

私自身の絶望を喰らって、より強い絶望を生み出す…
身体の再生に時間がかかったりして少々手間ではありますが、倍々ゲームで力を蓄えていく事もできます。

何故今これをしないのかというと、今の私は生身の部分はほぼ人間と同じだからです。
ちょっと丈夫なだけの人間です。
同じような事をしたとして、元に戻れる確証がないのです。
悲しいですね。

何百回目かの再生の末…
最早元の身体とは似ても似つかぬ風貌にはなりましたが、この空間をこじ開けて外に出る程度の力は復活しました。

ドラゴン体

私という存在を無かった事にしようとした世界
私の事を封印した人間共…
そして何より

私と同じ存在でありながら、のうのうと生活しているであろう「善の私」

その全てへの復讐をすべく、私はその空間を破って元の世界に再度顕現した訳です。


今回のところはこれくらいで。
それでは。

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