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「俺が葉羽を世界に連れて行く。」葉羽エストレーノ・柴亮選手インタビュー


 2021年の開幕をアウェーで迎えた葉羽エストレーノ。ご存じの通り新方に3-0という予想外のスコアでの敗戦となり、一部サポーターが葉羽市内で暴徒化するなど荒れた船出となった。チームには早めの対策と立て直しを望むところだ。
 そんな状況の中ではあるが、今シーズンの飛躍が期待される『葉羽ユースの最高傑作』とも評される潜在能力の持ち主でもあり、葉羽一のワイルド・ワンでもある「しばりょー」こと柴亮選手にプレーに関する話題から、プライベート、チームメイトの話題に至るまで話を聞いた。


辛かった開幕戦。そして今季の課題、目標。

■開幕戦は残念ながら敗戦となりました。柴選手としても不完全燃焼だったのではないかと思いますが、試合を振り返って下さい。
「一番つらい90分間だった。俺たちはゲームを99%支配していたから、負けたのは残りの3%のせいだと思う。後半ボールがこちらにきたが、急にボールが来たので決めきれませんでした。」

■次節以降、柴選手が修正しなければならない課題は?
「セフレが増えすぎて下手するとメイン席に10人以上座っている日がある。集中できなくなるので、なるべく地元では特定の子と遊んで遠征先で楽しみたいです。」

■開幕戦もペロッチーニ監督に大声で指示を出されていましたが、聞かずにプレーを選択しているように見えました。昨シーズンからそういうシーンがたびたびあり、監督が頭を抱えているシーンを見かけましたが、あれは意図的な選択ですか?
「ウイイレで対戦した時ペロさんより俺の方がうまかったんで、あ、このひと戦術わかんないんだって思ったんですよね。その時から指示は聞かないで俺の判断でやってます!」

■今季の数字的な目標はありますか?
「葉羽にちなんで882です!882点! 」

移籍報道の真相と海外への野望

■シーズンオフ、柴選手には上のカテゴリーへの移籍の噂が出ていました。しかし今シーズンも葉羽でプレーしています。答えられる範囲で真相を教えて下さい。
「確かに金額もネームバリューもあるチームからだったけど、昔から葉羽ひとすじなんでここでプレーを続けることは迷いもしなかったですね。」

■では海外からオファーがあったらどうしますか?
「海外からオファーっていうか、俺が葉羽を世界に連れて行くからそんなの関係ない。ワンクラブマンでいるし、葉羽のバンディエラになるって決めてるんで。」

気になるお騒がせなプライベート。食生活から仲間への思い、そしてファン・サポーターへのメッセージ。

■夜中に糖と脂をよく摂取している様子をTwitterでも発信してますが、コンディションは大丈夫ですか? 練習には影響しないのでしょうか?サポーターからは心配の声も出ています。
「むしろ食わないとイライラしてダメ。マンションから30秒のところにラーメン屋が6件あるのがいけないと思うんですよねー。食べてない日がないからコンディションの違いとかよくわからないけど、トンコツ食った日は優勝してる。」

■食事を我慢したストレスの方が体に悪いという方、他にもいました。ではアスリートとして日頃気を使っていることはありますか?筋トレやランニングはやってますか?
「SNS発信してサポーターの皆さんに葉羽を身近に感じてもらうこととか! 筋トレはジムいったり、パーソナルトレーナーつけたり。」

■確かにサポーターへの発信もプロアスリートとして重要ですもんね。プライベートに関する質問を続けます。オフの時間はサッカー見ますか?好きなチームは?他に好きなスポーツがあるか教えてください。
「サッカーなら何でも大好き。海外も国内もたくさん見てる。好きなチームは葉羽エストレーノ。他のスポーツはMリーグとかかな。」

■気分転換にすることは何ですか? チーム内で仲の良い選手はいますか?
「仲のいい美容師と海に遊びに行くとか、ドライブとか。 最近は荒野行動も好き。うちのチームのメンツとはみんな仲いいからなあ。オフはたまに展示会とか買い物に行きますね。あ、まさる!まさるは超仲良し!多分まさるもチームで一番俺のこと好きだから。よく練習後散歩連れてったりしてるんすよ。女の子だけじゃなくて動物にも好かれちゃうんだよなー。」

■柴選手とは違う意味で注目を浴びる米山選手ですが、Twitterを見てると色々心配になります。柴選手からみて米山選手、大丈夫ですかね?
「ヨネは真面目なんでしょうね。何かにハマっててくれたほうが選手への圧力が弱まるのでみんなほっといてるのもあります。 あんな感じの方が何にもしてなくても俺に勝手に女の子が集まってくれるしちょうどいい。お前はそのまんまでいろ。」

■最後にファン、サポーターにメッセージをお願いします。
「いつも声援やバイクダンスが力になってます! 最近では俺個人のゲーフラとかも作ってくれるサポーターさんがいるし、恩返ししっかりしたいんですよね。 俺本当に葉羽が大好きだし、葉羽を誇りに思って欲しい。絶対今年は昇格させるんで。だからこれからも応援してください!」

全体を通して独創的な答えを繰り出すところは予測不能なプレースタイルとも通じる。
雑談でSNS講習の話になった時は
「ほらあれ、音楽の時間に出てきたやつ」
「井上君的な」
「あ!思い出した!ハッシュドビーフ!」
といつものドヤ顔を見せるのに対し、何でそこでハッシュタグが出てこない!こいつわざとだろ!と疑いもしたが、どうやら彼は素なのだった。
あまりにも意表をついた回答にはつい吹いてしまう筆者に
「え?何で?俺おかしいこと言った?」
と真顔で尋ねたり、チームメイトの話になった時は、途中から同席していた田村まさる選手(柴犬)を抱き上げ、屈託のない笑顔で頭をなでたりする姿は少年のようにピュア。
その表裏のない純粋さゆえに時には周囲に反発され、誤解を招く言動も多いが、実際彼と話してみると、誰もがその魅力に引き込まれてしまう。
それはひとえに柴選手がチームメイトに限らず人にやさしく、葉羽という街と、葉羽エストレーノに対する熱い思いの体現者だからだろう。

チーム自体はペロッチーニ監督の采配や、マネジメント面での不安などが改めて露呈する現状となっているが、まだシーズンは始まったばかり。早めの修正と、しばりょーの活躍でエストレニスタを熱狂させて欲しい。

※柴亮選手はじめ、葉羽エストレーノの情報は公式サイトでご確認下さい。

インタビュアー、編集、文:東恭子
協力:葉羽エストレーノ


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