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読書記録

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読書記録まとめ。
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羊たちの沈黙

読みました。映画が大好きなのですが、原作は今まで未読でした。 2012年に新訳(高見浩.訳)の文庫本が出ているのでそちらを。 映画版の羊たちの沈黙もハンニバルも、自分のレンズが曇っているためレクター博士とクラリスのラブストーリーだと思っているのですが 原作を読んでも、やっぱり!やっぱり博士そうじゃ~んクラリスのこと大好きじゃ~ん!となりました。レンズが曇っている感想。 恐怖が占めていた自分の心の場所を、俗っぽい好奇心にあけわたしたことに クラリスは気づいた。その2つならば

思い出す事など

5月になりました。まだパニック映画のモブの立ち位置で生きています。 たまにお茶を飲みに行く、小旅行までいかずとも散策に行ってみる、みたいなことが出来なくなってきたことで、少し気持ちが塞ぎ気味なことに気づきました。 自分は言うほど引きこもりじゃないみたいです。 最近思い出すのはこの一節。 強いて寝返りを右に打とうとした余と、枕元の金盥に鮮血を認めた余とは、一分の隙もなく連続しているとのみ信じていた。その間には一本の髪毛を挟む余地のないまでに、自覚が働いて来たとのみ心得てい

ロング・グッドバイ

3月の勝手に課題図書。 昔ながらの英訳文章が苦手で少し敬遠ぎみだったんだけど、いまなら克服できるかなと思い読んでるところ。 村上氏の小説は高校のころに海辺のカフカを隅々まで読んだ思い出。海辺のカフカが一番好きです。

ロング・グッドバイ読了

読み終わりました。 面白かったです。マーロウは最初にイメージしていたよりずっと熱い男だった。そして、切なさ……。どこに「長いお別れ」がかかるのかな?と考えながら読んでいました。 ラスト2〜3章の「ここでこないと嘘でしょ…くるよね…あっやっぱり!」っていう、ある意味ちょっと先が読めちゃう展開なのに、それでも切ない読後感がとても好きなとこです。 好きな作家さんやものづくりをする方が、多く好きな作品として挙げている本だったので、まず読んだ側になりたいなあと思っていたのですが、この