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息子の食物経口負荷試験

中1息子がまだ6歳の頃、給食があるので小学校に入学する前に調べておこうと、採血してアレルギー検査をしました。食べ物だけでなく、植物や動物も含めてどんなアレルギーがあるのか多項目を調べてもらうと、蕎麦・ピーナッツ・ハウスダスト・ダニ・犬、のアレルギーがある事が分かりました。

部屋は毎日綺麗にしてたつもりでしたが、幼稚園の頃から乾燥した寒い季節には鼻水や咳が出たりしてたので、そうか埃とダニも原因だったのか、と、もっと掃除を念入りにして気をつけるようになりました。

犬は、息子が3歳の頃から一緒に暮らしてましたが特になんの症状もなかったので、とりあえずあまりべったり接触しないようにしようねという事に。(トイプードルで抜け毛はほぼ無し)

蕎麦は、2歳か3歳くらいの頃に1度食べさせた事があって、でも身体に異変は起きなかったので普通に食べられると思って6歳まで来ていました。

ピーナッツは、市販のお菓子の中に入ってる物を食べた事があるかもな〜位であまり覚えておらず、食べて身体に異変が起きるかどうかまでははっきり分かりませんでした。

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とりあえず、蕎麦とピーナッツは食べずに避けて生活しようというのが6歳の時点での小児科医の判断でした。

時は流れ、中学入学。中学も給食があるので、食物アレルギーがある事を保健の先生に申告すると、身体が成長して変化があるかも知れないので改めて検査した方がいいかも、と言われました。

12歳の春、再びアレルギー検査をしに行くと、なんと蕎麦もピーナッツもアレルギーゼロに。

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ゼロならこれから食べても良いって事だろうか、と小児科で相談すると、食物アレルギーの中でも特にピーナッツは、食べてもし症状が現れたらものすごく重症化するケースがあるので、検査の数値がゼロでも慎重になった方がいいと言われました。

でもな〜ゼロだしな〜とグルグル考えていると、TVで【食物経口負荷試験】というのをたまたま目にしました。アレルギー持ちの人が病院でアレルゲンの食べ物を少しずつ食べて、どの位の量を食べたらどの程度の反応が出るのかを調べるもので、食べる事によってアレルギーを軽減させる治療でもあるようでした。

小児科医にその負荷試験を実施している大きい病院を紹介してもらい、アレルギー科専門の先生に問診で6歳時の検査結果を見せながら経緯をお話しすると、

「いや、これ、クラス1でしょ。6歳の時点で蕎麦もピーナッツも大丈夫だったんじゃない? この結果見てだと、僕なら食べて良いって言うなぁ〜。」

と言われました。

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「え?」

この6年間は一体なんだったんですかと思えるお言葉でしたが、とりあえず今食べても大丈夫かどうか確かめたいので、と試験を希望し、予約、手続きをして1泊2日入院しました。

1日目は蕎麦。100gを3回に分けて30分おきに摂食。アレルギー科医の見立て通り、特に何も起きず、蕎麦の試験は終了。

2日目はピーナッツ。3gを3回に分けてこちらも30分おきに。1回1gだとかなり少なすぎるので、実際はもう少し増やしてましたが、まぁ、こちらも食べても何も症状が出ず、難なくクリア。

帰りに【どちらも陰性】という結果報告書を頂き、退院しました。

結果、6歳で食物アレルギーと判定されて食べずに過ごした蕎麦もピーナッツも、12歳の今は普通に食べています。

ちなみに6歳の時点でアレルギーじゃなかった豚肉が、12歳ではアレルギーとして数値に表れていて、でも幼少期からずっと食べてるし、食べても身体への影響が何もないので、あまり神経質に血液検査の結果に左右されない方がいいというのが、アレルギー科医からの話なども含め、我が家の総合的な判断です。

特にクラス1の場合は様子を見る事もあるそうなので、もっと早くに専門科医に相談しておけば6年間も避けて生活しなくて良かったのかもと思いました。

小学校でも中学でも給食に蕎麦とピーナッツが入ってる事は無いので(稀にピーナッツバターが出るかもとは言われてましたがまだ見た事ない)、もともと学校生活には影響は無かったのですが、市販のお菓子を買う時に「これはピーナッツ入ってるかな」といちいち原材料の表示を確認してから買ってたので、何も考えず好きな物を買えるようになってものすごく楽になりました。

長い人生、食べられるものが1つでも多いと不便さも減るかなと思ったので、息子が試験を受けて良かったです。息子もこれからは安心して蕎麦もピーナッツも食べられると喜んでいて、「蕎麦って美味しいんだなぁ〜」とぱくぱく食べていました。一緒に食べられるようになって、私も夫も嬉しかったです。

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コロナ禍が過ぎ去ったら、みんなで美味しいお蕎麦屋さんに行きたいねぇ。

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