見出し画像

僕ヤバ感想:Karte.58 僕は頼りたい

 試しにFleet機能で僕ヤバ感想を投稿してみたのですが、TLを汚さずに爆発的な感情の発露を解消できたのでまあまあ良かったですね。「ああ~~~この行き場のない感情を吐露したいけど公衆の面前で醜態晒すのは嫌だな~~~」ってときはいいかもしれない。24時間で消えるし。まあ結局ここでまとめちゃうんだけどね!(吐血)



 骨折!なぜかクラスで人気者になるイベント!なんなんだろうねあれ。骨折でテンションが上がるばやしこは微笑ましいが、カチカチのギブスをカッコよく思えるのも小学生までよ普通。

 ばやしこに情報流し過ぎじゃないですか山田。市川の骨折情報なんて親しい人間しかふつう知らんでしょう。意味ありげな萌子の表情といい、二週間くらい間が空いただけなのに仲良しグループの中で情報格差ができてる……。

 秋田けんじろう、結果的に市川への悪い虫(悪い虫ではない)避けみたいになってるのが面白い。でもその取付位置は俺もちょっとどうかと思う。「キモ……」って面と向かって言われる市川の気持ちにもなれ。

 先生、ちゃんと二人の関係を見抜いているのが教育者らしくて良いですね。よく考えると山田はモデルの仕事してるし市川はぼっち陰キャなので扱いが難しかったりするかもだけど、ないがしろにせずちゃんと二人を見ているのが(でもそこの二人はもう不純異性交遊一歩前まできてるので色々とマズくないですか保険室の先生から何も聞いてないんですか)、うん……。

 教室の扉際でこっそり見ていた山田。すごい……渾身の『スン…』だ。気を使ったつもりが突っぱねるようなものの言い方になるのは自分を卑下しがちな市川の癖だけど、それを当の本人が聞いていたのはマズい。そりゃあ『スン…』てなるよ。でも「何もかも終わりだ……」とならなくなったのはえらい。えらいけど『冬休みに少しだけ距離が縮まったような気がする』はウッソだろお前。

 「原さんに頼るのはマズい」と察したあたりがファインプレーでしたね……。いやー危ない危ない。何もやましいことしてないのにノートの貸し借り程度で何でここまで警戒せにゃならんのだと言いたいところだけど、今回は市川の方に非がある上に、席替え回で市川は山田の気持ちを察せなかった前例があるので、原さんに頼るとまた話がこじれてしまう…………なんで中学校でこんな高度な恋愛頭脳戦やってるんだ?

 足立、市川が思ってるよりずっといいやつなのに山田に叶わぬ恋をしているのが本当につらい。全てを知ったときどんな顔をするんだろうか。強く生きてほしい。こんなに裏表のない気持ちのいいクソ男子(褒めてる)なのに。

 『スン…』としながらも市川のフォローを足立にお願いしていた山田は間違いなく市川を思ってのことだけど、足立が二人の間で踊らされてるようにも見えるので本当に怖いねこの女は。足立に笑いかけるときは頬に朱がささないのがこう……ね。モデルさんなんだなあ。

 三度目の『スン』ですよ。めちゃくちゃ怖い。なあなあで話を終わらせずに、ここできっちりケリをつけようって顔をしてるよ。戦いですよ。市川京太郎・ヴァーサス・山田杏奈です。山田の目的はもちろん、京ちゃんを(精神的に)ボコボコにして真の男に鍛え上げることです。ボクシングのコーチか?

 頑張って、めちゃくちゃ頑張って本音を吐露する市川がいじましい……。分かってるんですよ、市川の本音を知っている前提であのそっけない態度をとり、本人の口から本当に言いたかったことを引き出してるのは。

 そりゃあさあ、我々読者は市川が変わろうとしてるのをずっと見てきた訳で今回の成長も涙が出るくらい喜ばしいことなんですが、このページの構図だけ見るとさあ!そういう漫画じゃんもう!(どういう漫画なんですか???)なんで耳に息がかかる距離まで詰めて体当てて髪までかかってんの?下校中に何してんの???

 どんな些細なことでも、衝突してしまったことを面と向かって話し合えるのは大人でも難しいんですよ。なあなあで話を終わらせずにここできっちりケリをつけようとする山田もすごいし、ちゃんと言葉を絞り出して謝った市川もすごい。私は付き合うよりも難しいことをやってる二人がマジでブラボーに思ってるわけですが、毎度毎度こう……性的な匂わせが……すごすぎる。マジでブラボーに思ってることが流されてしまう……助けて……なんなんだよ「知ってる」って……お、温度差……死んでしまう…………

 最後のページ。山田がカバンを持ってあげるのがめちゃくちゃ良くて、もう市川も気張って男らしさを出さずに山田を頼れるようになったのが本当に良い。男女(おとこおんな)じゃあないんだよ市川と山田なんだよ。

 ラスト、市川の「あんまり足立に話しかけるなよ…」、ノートのコピー取らしてもらってその言い草よ!対する山田の返しがつよすぎる。「なんで? なんでなんで?」ってこの女、自分のことは棚に上げて!冬休み前に原さんに頼った市川へ向けた気持ちと一緒だと分かったうえで聞いてくるんすよこの人。さっき本音言わせたことに味を占めている……!

 アオリがめちゃくちゃいい感じに締めてくれて終了。いや、最高でしたね今回。毎回最高って言ってますけど、今回はお互いが無意識にファインプレーぶつけ合うんじゃなくて、気持ちがすれ違っても面と向かって言葉を交わし乗り越えられることができたのが本当にいい。マジでブラボーですよ。

 でも、この回が5巻の冒頭にくるとしたら、また恐ろしいくらい進展しそうですね。市川が外に目を向けるようになってから二人を取り巻く環境が変わり始めているわけで、そのあたりに焦点が当たるのかな。次回は12月8日に更新ということでいつもよりちょいと期間が空きますが、震えて眠ることしかできないですね……。



(終わりです)

ここは記事下のサポートエリア!わたしをサポートしたいと思ったそんなあなたに、わたしのamazonほしいものリスト! https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/1XCLS13WI5P8R?ref_=wl_share