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『有限会社らじん』ってご存じですか?

みなさん『有限会社らじん』はご存知でしょうか?

女性専用フィットネスクラブの『カーブス』のフランチャイズ経営をしていて、AZismのグループ会社として長く関わっている会社で、立川西砂町にあるAZismオフィスにも机があり、一緒に働いている関係です。

今回はAZismの歴史を語る上でも欠かせない『有限会社らじん』の社長、辻畑さんにお話を伺いました!

――自己紹介をお願いします

有限会社らじんの社長をしております、辻畑聡利(つじはた さとし)と申します。

趣味はサーフィンとゴルフ、その他色々アウトドア系なんで、運動も含めて季節を問わず大好きです。

――有限会社らじんの従業員数はどのくらいでしょう?

パートの人も若干いますが、ほぼ全部正社員で、総勢で70人前後ですね。カーブスは女性専用のフィットネスクラブなので全員女性の方です。

――有限会社らじんは女性専用フィットネスの『カーブス』をフランチャイズで運営しています。改めてカーブスについてご説明いただけますか?

カーブスは会員制の女性専用フィットネスクラブで顧客の中心は50〜80代の女性です。中高年の女性には広く知られています。若い人や男性はあまりご存じないかもしれませんが。

カーブスは全国で2000店舗あるフランチャイズチェーンで、日本だけじゃなく世界中で展開しています。

(参考サイト:カーブス公式ホームページ

――日本だけで2000店舗…めちゃめちゃ多くないですか?

例えばスターバックスの国内店舗が1700なので、カーブスの2000店舗の規模感をイメージしてください。

FC加盟店は全国で今350社ぐらいでらじんはその内の一社です。

――カーブスのFC運営は何年になるのでしょう?

カーブスを始めてから17年目ですかね。日本でカーブスが入ってきた2006年当初から、らじんはカーブスの運営をしてます。

――サーキットトレーニングと呼ばれるトレーニング方法をカーブスでは採用しているそうですね

はい。サーキットトレーニング自体はカーブスが開発したもので、女性専用のサーキットトレーニングの分野に関して日本国内ではカーブスがほぼ独占状態です。

――有限会社らじんでカーブスをやるようになった経緯はどのような流れだったんでしょう?

まず和田代表がAZismの子会社であった有限会社らじんでカーブスを出店したんですね。

僕の方も以前よりカーブス事業を始める準備をしていたんですが、ちょっとできない事情があった中、和田代表に助けていただいてAZismグループに加わったという形です。それ以降、出店を拡大してきまして、現在三多摩地域に15店舗のカーブス店舗を展開してます。

▲らじんで3店舗目の出店だったカーブス福生店。ここから辻畑さんが主導で店舗経営を行っていきます。


――運営でこだわっているところを教えてください

一番目指してるのは女性の自立で、経済的にも社会的にも自立していける強くて優しい女性に成長してもらいたい、という願いを思いを持って今までずっと運営してきてます。

スタッフは女性なので、出産とか育児など仕事と生活のバランスに変化を必要とする時期を含め、いろいろライフイベントがあります。そういったライフイベントも含めて仕事とのバランスを取れるような気遣いを持ってやってきています。女性がイベントに合わせて仕事を変えることなく、キャリアを活かして成長していける環境を作っています。

一つの例で言えばカーブスは日曜日休業です。サービス業として日曜日は休業するお店は珍しいと思いますが、顧客を大切にすると同時に社員の環境も大事なので、日曜祝日は完全お休みです。

そのために、社内では色々な女性の働き方というのを確立するために仕組みを色々整備してこれまでやってきてますね。おかげさまで在職年数も非常に長くて。離職率って割と女性の職場は高めだと思うんですけど、らじんに関してはかなり離職率の低い会社になってます。

――女性ならでは節目がある中で、ご出産で一度産休を取られて、戻ってくる方っていらっしゃるんですか?

ほとんど戻ってきてくれていますね。一年半とかだいたい皆さんそのくらいです。定期的な面談をやっていて自分のライフプランとワークプランっていうのをちゃんと考えてもらって会社と共有してもらってます。

女性だけで運営している会社っていうことで、絶対にそのあたりの整備が必要になってくるといろいろ気づいて。それに従って整備を進めてきて、現在は非常に整ってる状態にまで会社自体も成長したという感じですね。

――らじんさんは、カーブスのコンベンションで表彰されたこともあるそうですね。

はい。全国で業績上げてる店舗として、1位、2位と2回連続で表彰されています。

カーブスのFCが350社ある中で、らじんの在籍会員平均数で全国4位で、在籍会員数は10位とFC加盟企業の中ではかなり大手でチェーンの中でも業績も規模もトップクラスです。従業員の満足度も高い方だと思いますし、加盟企業さんの中でしっかり整備が進んでいる会社なんじゃないかなと思います。


――コロナ禍が起こってからは運営的にどうだったんでしょう?

2020年コロナパンデミック当時は行政によってフィットネスクラブは休業を余儀なくされたので、3ヶ月の間断続的に休業しました。

その後も営業再開してからまた休業してくれってなったりっていうのを2020年のコロナがはやり始めた初年度はそういったことを繰り返してたました。会員さんも一回運動習慣を切らすと辞めちゃいますよね。だから会員数はやっぱりその年でかなり減った状態になりました。

ただ現在はその2019年のコロナが始まる直前の会員数以上の業績に戻ってます。

――コロナ禍以前より、会員数が増えているのはすごいですね。要因は何でしょう?

色んな要因があります。

コロナで運動をしなくなって家に閉じこもっているという状態が数年続く中、体に変調をきたしたから運動しないと、って感じた人、さらに逆にもともと運動習慣があった以外の人も、体を自分で鍛えて自分の体調を整えておくことが凄く必要だと思った人たちが増えたっていうのもあります。

また、カーブス本部との連携や施策があったからこそコロナ前以上に会員が増えてる要因ですね。

ただフィットネス業界全部が全部そうかって言うと全くそうではなく、他のフィットネス産業だったりは苦戦されてるところも閉鎖したところもあります。

また、自ら『運動をフィットネスクラブに行って始めよう』っていう人は、中高年層全体の2パーセントぐらいしかいないんですよね。

カーブスは今全国で会員80万人いるんですけど、その80万人っていうのは全体の2%に当たります。

それだけで単純に考えたら、4パーセントぐらいの人しか運動習慣を持ってないってことです。逆に元々2パーセントしかいない運動習慣を持ってる人と同じだけの人数が、カーブスで増えたわけですからすごい数字なんです。

――カーブスを通じて80万人の方が運動習慣ができているということですね。

私たちの目標は全員が、自分で運動習慣を持っている状態です。

私たちの合言葉の一つに「筋トレを歯磨きに」があります。 筋トレを日常的に歯磨きするのと同じように習慣化しようと。私歯磨きしない!という人がいたら、えーって思いますよね。筋トレも同じです。運動習慣がない人は体調が悪くなって当たり前なのですから。

ただ運動習慣を持ってない人たちは、例えば小売みたいに何かこういう商品があるから欲しい、って来る人はほとんどいないんですよ。だからスタッフのすごく緻密なマネジメントと意思とコミュニケーション力で色んな人に声を掛けたりして、運動習慣の必要性に気付いてもらう活動を地道にやっています。

――運動する必要がないんじゃないかとか、私には出来ないよ必要ないよ、って思ってる人に、運動する価値に気付いてもらうと。

そうですね。一番は運動習慣の無い人にこっちから働きかけて、まずはこうだったらできるんだ、っていうことを理解してもらうためにお店に体験や見学に来てもらうゲストを一生懸命私たちが作り出していくっていう、人対人の信頼関係というか。そして運動を始めてもらえたら運動が習慣化するまでしっかりサポートしていきます。

――ちなみにカーブスに行きたいという人がいたら、普通に電話とか直接店舗に行っても大丈夫なんですか?

もちろんこちらの本社経由で行くのもOKですし、お店に電話してもらってAZismの社員ですよっていうことでも構わないです。近い店舗があればそこに電話掛けてもらうのが一番いいですかね。紹介だと紹介した人にも特典があるようになっているので、それを同じように特典をつけられる付けることができます。

AZismの方は年齢が若いのかなと思うんだよね。だから自分のお母さんであったりおばあちゃんであったり親戚のおばさんであったり、運動をしたほうがいいなと思う人がいればぜひ紹介してください(笑)

――らじんで働く人たちの想いを聞かせてください

やっぱりみんな想いが強い、強く持って仕事してる集団って感じですね。

正しい運動習慣を広げていくんだ、私たちが作っていくんだと。少子高齢化や世界一の長寿国であるがための日本の社会問題を解決する存在になるんだっていう強い意志と使命感を持ってでみんな働いています。

――採用からの流れはどんな感じでしょう?

もう5年ぐらいは新卒、大卒がメインで採用しています。採用から一緒に全員、同じサイクルで教育をしていく仕組みになっています。だから教育も仕事のやり方ももちろんそうですし、一番最初は価値観の研修から入ります。まず価値観を統一したりちゃんと熟成してもらった上で、仕事の技術的な研修っていう流れで教育をしていきます

まずはちゃんと思いを持ってもらう、社会人としてのマナーを全部やりますし、そういったものの価値観をちゃんと身に付けてもらった上で、一人前の社会人になって、さらにもっと凄く素敵な強くて優しい女性になってもらいたい、という流れでやってます。一緒に統一した想いになれない人っていうのはやっぱり仕事として続かなくなります。

仕事の内容はただ運動を教えるだけじゃなくて、女性が主体でお店も運営もマネジメントも営業の計画も、全部みんなで立ててやっていくので。本当にマネジメントとかタイムスケジューリングとか生活していく上でも非常に有効な教育と知識が身に付くんで、みんなすごいと思います。

――研修はどのくらいの期間行っているんでしょう?

もうずっとやってますよね。1年目は1年目で、2年目は2年目でまた必要なものを。

やっぱりちゃんとこの仕事やってて自分でやったことが成果として帰ってくるんですよね。感謝されてあなたのおかげで私こんなに健康になって今すごく生活楽しい、っていうような。『ありがとう』っていう言葉を返してもらえられるようになるまでにやっぱり3年ぐらいかかります。

そこまでの成長度合いに合わせた教育の仕組みをちゃんと作ってあって、都度都度、色んなことを研修会や勉強会をやって色々教えています。それも今まで十数年という歴史で色々変更したり考えたり、常にブラッシュアップしてるし昔と比べると今はすごい違うし、これからもまた進化していくというか。

愉しく仕事をしてもらえるため、愉しく頑張っています。AZismとちょっと違うのが、楽しいの字が『楽』ではなく『愉』しい、っていう字です。何かいろんなことを組み立てたり、色々なことをやっていくことで愉しめる、の愉しいです。大変なことも苦労することもあるけれども、それをこなしていくために主体的に自ら行動して、仕事を愉しみましょうと。

――本日はありがとうございました!


AZismがまだ小売だけで経営していた時代、らじんさんにはグループ会社としてとても助けていただいた経緯があり、現在も大きく利益をあげている有限会社らじんさん。もし、本社で辻畑さんをお見かけしたら積極的にご挨拶していただければ嬉しいです。

また、らじんさんに興味がある方は下記のホームページをご覧ください!


有限会社らじん ホームページ
http://www.rajin.club/