交流戦直前のセ・パ両リーグの順位について

いよいよ明日、日本プロ野球セ・パ交流戦が開幕します。

交流戦期間中の勝敗が優勝争いに大きな影響を与えるだけに、全球団が気を引き締めて明日に備えている事でしょう。

そんな交流戦を明日に控え、これまでの両リーグの順位について語ろうかと思います。

なお、シーズン開幕前の順位予想は以下の記事にて。

セントラル・リーグ

1位:阪神タイガース(OP戦最下位、優勝予想)25勝19敗4分

球団史上初の連覇&2年連続日本一のかかった今季でしたが、開幕カードを度重なる不運で負け越して開幕ダッシュで躓いたものの、徐々に実力を発揮し始めて首位に定着。
ただ、数回の打順変更を行わざるを得ない程に野手陣が精彩を欠いるのも事実。
それでも他の5球団も精彩を欠いている事もあり、昨季負け越してしまった交流戦で首位固めとなるか。

2位:広島東洋カープ(OP戦10位、順位予想2位~5位)22勝17敗4分

西川龍馬のオリックスへのFA移籍に加え、開幕直後に両新外国人(レイノルズとシャイナー)が故障で姿を消してしまったために、打線に破壊力を欠いて苦戦しつつも、実績豊富な投打の面々がその実力を発揮して何とか2位には着けている。
現状居る選手達で交流戦を乗り切りつつ、レイノルズとシャイナーの復帰を待つしかない。

3位:読売ジャイアンツ(OP戦9位、最下位予想)23勝21敗4分

阿部慎之助新監督の下、昨年の「打ち勝つ野球」とは打って変わって「守り勝つ野球」で一時は首位に立ったものの、去年散々悩まされた”ムエンゴ”を解消出来ないまま、折角強化された投手陣の心身を擦り減らす事となり、貯金も徐々に減って、たった2に・・・。
図らずも下記2件のツイートが的外れで無かった事を証明する事となりました。

正直な話、巨人が何とか踏みとどまって(一時的ではあるものの)首位に立てた時には「OP戦9位の呪い」に打ち勝てると希望を抱いたのですが・・・。

OP戦9位の呪い

OP戦9位チームがリーグ優勝する(リーグ勝率1位になる)確率は1/20であり、OP戦9位チームが日本シリーズで優勝する確率も1/20である事から、OP戦9位チームが日本一(リーグ優勝+クライマックスシリーズ勝ち抜け+日本シリーズ優勝)になる確率は1/400という非常に低い確率であり、最早”奇跡”と言っても過言ではない。
阿部新監督がその”奇跡”を起こせるか否かは、交流戦で占う事になりそう。

4位:中日ドラゴンズ(OP戦同率1位、順位予想2位~5位)20勝22敗5分

就任2年間で2年連続最下位の立浪監督がその原因たる”貧打”を解消すべく、中田翔、中島裕之、上林等実績のある野手を補強して野手陣の活性化を図り、OP戦1位に加え開幕ダッシュにも成功して、シーズン序盤には首位をキープしていたものの、その後投打に精彩を欠いてBクラスに逆戻り。
元々鉄壁投手陣を有しており、得点力がアップすれば最下位脱出はおろかAクラス入りもあり得るため、交流戦でどれだけ踏ん張れるか注目される。

4位:横浜DeNAベイスターズ(OP戦同率6位、順位予想2位~5位)21勝24敗1分

今永とバウアーという実績のある先発投手が2枚も抜けてしまい、ブルペン陣の勤続疲労も危惧されたものの、去年の投手二冠(最多勝、最高勝率)の東が今年も健在な上に、去年盗塁数セ・リーグ最少だった反省から積極的な走塁に取り組んだのが実を結び、更には開幕カードでの度会の大活躍や5年ぶりに復帰した筒香の活躍等もあり、「取られても取り返せる」戦いを展開していた。
しかし、ホームゲームでの勝率が悪く、4番・牧の故障離脱による打線の火力が低下し、3位から2.5ゲーム差の5位に下がっている。
DH制を使える交流戦で上昇気流に乗れるかが注目される。

6位:東京ヤクルトスワローズ(OP戦3位、順位予想2位~6位)18勝26敗2分

開幕戦直後に抑えの田口が姿を消し、セットアッパーの清水も勤続疲労による不振で登録抹消して、投手陣が火の車になったものの、村上宗隆や両外国人(オスナ&サンタナ)を中心とした超強力打線を以て「取られても取り返せる」戦い方で何とか踏ん張っていたのだが、山田哲人の度重なる離脱に加え、塩見が左膝の故障により今季絶望となり、「OP戦3位の呪い」を感じさせられる事に・・・・・。
2021~22年のセ・リーグ連覇(2022年には日本一)と「勝ち方を知っている」チームが、超強力打線を擁して交流戦でどれだけ勝ち星を積み上げて行けるか?

パシフィック・リーグ

1位:福岡ソフトバンクホークス(OP戦同率1位、順位予想3位~5位)29勝13敗2分

一時期の巨人みたいに

「大型補強がチームの勝利に直結しない」

という言葉を完全に覆す様に、小久保新監督の下で大幅な血の入れ替えを断行した甲斐もあって”巨大戦力”が良い様に機能し、2位以下に大差をつけて首位を独走中。
ただ、5月21~22日の対楽天2連戦で「2試合連続2桁得点で完封勝ち」したのですが、そこで(ソフトバンクにとって)気になる情報が・・・

セ・リーグ全6球団がどこも精彩を欠いているだけに、交流戦で貯金を荒稼ぎして更に独走態勢を固め、上記の「不吉なジンクス」を払拭したいところ。

2位:北海道日本ハムファイタース(OP戦同率6位、順位予想3位~5位)25勝18敗2分

1年目に種をまき
2年目に水をやり
3年目に花を咲かせる

野村克也氏(故人)の言葉の通りに、就任3年目にしてようやくBigBossのチーム作りが実を結び、首位とは大差をつけられながらも2位に着けている。
ただ過去2年間において、所々で生じたミスによって試合を落とす事が多かっただけに、ミスを減らしながら勝ち進む事が必要とされる。
それはそれとして、交流戦で嵐を巻き起こし、首位ソフトバンクに追いつき追い越せるか。

3位:千葉ロッテマリーンズ(OP戦11位、優勝予想)24勝18敗3分

消去法で優勝予想した千葉ロッテだが、佐々木朗希が精彩を欠いている様に思え、更には益田や澤村といった勝ちパ連中がしょっちゅうリリーフ失敗しているみたいで、中々波に乗れない様子だったが、交流戦直前の対ソフトバンク3連戦3連勝を含む8連勝と波に乗ったまま交流戦に突入。
昨年本塁打王のポランコや横浜から移籍のソトにより打線の火力が高く、元々吉井監督の投手運用術には定評もあるので、交流戦を経て何とか首位との差を詰めていきたいところ。

4位:オリックスバファローズ(OP戦5位、順位予想2位)19勝25敗2分

さすがに大黒柱(山本由伸)が抜けたらこうなるよね。
てか山本由伸の穴が簡単に埋まったら山本由伸の立場がないよね。

それはそうと、山本由伸に代わりチームのエースとなるべき宮城が登録抹消している上に山下舜平大も姿を消しており、クローザー平野佳寿もセーブ失敗が目立つ様になり、パ・リーグ3連覇を支えた投手陣に陰りが見えている。
また、FA移籍による西川龍馬の加入も、西川自身の成績不振に加え、オリックスのパ・リーグ3連覇の要因となっていた「野手の流動的な起用」を失わせてしまい、チーム低迷の元凶と化している。

ただ、「野手の流動的な起用」を失わせている元凶は西川龍馬だけでなく(昨年FA移籍してきた)森友哉にもあると、個人的に考えている。
つまり、

オリックスのFA補強が
チームの現在の低迷を生み出している

のだと。
パ・リーグ3連覇のオリックスが交流戦でチームを立て直し、首位ソフトバンクに追いつき追い越して、パ・リーグ4連覇を成し遂げられるのであろうか?

5位:東北楽天ゴールデンイーグルス(OP戦4位、最下位予想)18勝26敗1分

今江新監督の下で心機一転を図って臨んだ今シーズンは、長年チームのエースを務めていた則本を抑えに回し、早川等の若手で先発陣を形成し、辰巳や小郷等が打線を牽引していたものの、5月21~22日の対ソフトバンク2連戦でのド惨敗(2戦合計0-33)もあって、5位に低迷。

やはり今江新監督の出身校が・・・。

交流戦でチーム浮上のきっかけを作れるか?

6位:埼玉西武ライオンズ(OP戦8位、順位予想3位~5位)15勝30敗0分

山川穂高の抜けた穴を新外国人選手アギラーで埋めようとして失敗し、投手陣も踏ん張り切れずに、(去年から続く)延長戦15連敗という不名誉な記録を打ち立てる等、悲惨な状況に・・・。

やはり松井監督の出身校が・・・。

と思っていた矢先に

2008年にチームを日本一に導いた渡辺久信GM兼任監督代行の下、交流戦でチーム浮上のきっかけを作れるか?

最後に

ここまで交流戦前までのセ・パ両リーグについて語りましたが、毎年交流戦でこれまでの流れが変わり、優勝争い等に大きな影響を及ぼしておりますので、今年も交流戦からは目が離せません。

それでは、NPB全12球団の健闘を祈りましょう。

以上、長文乱文失礼致しました。


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