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レースのハーフシートカバー

かと言って、
私はあなたと一緒になれそうにもない。

帰り道いつからか歩く距離なんか数歩もなく、
タクシーの席にかかったテーブルクロスみたいな小汚いレース編みを数えたり、見てもない景色を眺めたりしてる内に涙が出ててギョッとされる。多分2:40くらい 酩酊中は変な所で降りてしまったりする。私はいつも、本当に、疲れている。

トラックにぶつかって死ぬ事とかを考えながら、良く笑い、気遣い、おどけたりする。好きになりたい、優しくしたい、嫌われたくない、好かれたい。ガラスに映る自分は相当な不細工で耐えられず仮病を使って帰った所だ。

大体、病院の先生も君もあなたも「どうしたい?」と言ってきても、私は自分が何がしたいかが分からない。一体どうしてこうなってしまったのかだけを考えて、直して、そうやって生きてきたから良く分からない。好きというより、そうせざるを得ない事ばかりであったり気付いたらそうしていた事ばかりだった。

私のしたいようにするならば、不変でいる事を誓って欲しい。でもそれは多分死に近く、人間では無理な事だ。後部座席で横になって眠りたい、ずっと安全に運転していて欲しい。ずっと。

絵は私がいつか化け物になったって、変わらず受け止めてくれるのだから、死ぬまで側にいる事が確定していてとても安心する。
君といると何も考えずに済む、未来を考えずに済む、きっと未来が無いからだろう。
そうやって勝手に1人になってろと冷笑された事を思い出す、それならば君 解決策を教えて欲しかったよ。

もう疲れた、眠ろう。

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