ノイキャンの衝撃

 私は、病気の特性のためか、普通の人より情報を多く取り込みがちで、上手く様々な情報を整理できず、よく混乱を起こす。特に「音」に敏感のようで、一定以上の雑音で気が滅入る。おかげで就職しても、この混乱のせいで、長続きしなかった。
(ま……まあ、しょっちゅう部長やマネージャーの怒鳴り声を聞けば、誰でも嫌にはなるだろうけど)
 今度、就職するので、どうすればこの混乱を対処できるかと悩んでいるときに、読んだ記事が、これ。

 この記事は、集中力を高めるためには、静かな環境を整えるのが大切だというものだ。その話の中で「ノイズキャンセリング」のイヤフォンの話が書かれている。集中力の記事なので、少し違うが、静かな環境で働けるなら、職場に許可をもらって、つけるのもありかも? と思いついた。サビ管にこのことを相談したら、都会では普通にやっていることらしい。一種の福祉なのだろうか。
 ただ、ノイズキャンセル(ANC)って一言で言っても「そんなに違うのかよ?」と疑う。だって、たかがイヤフォンだよ? すごい工学が使われているだろうイヤフォンと言っても、所詮はイヤフォンだろ。そう思っていた。でも、試すぐらいならタダだと思い、家電量販店へ試聴しにいった。

 衝撃。別世界。
 カルチャーショック。
 こんなに衝撃的なアイテムがあったなんて……。
 プリズムメガネ並にこんな素晴らしいアイテムがあるなんて!
 外なのに、静かな世界を作れるなんて、しかも、必要な声はきちんと聞こえるなんて、信じられなかった。
 身体が楽になるアイテムの重要性を思い知った。

 一旦、持ち帰り、家であれこれ考え、結果、ソニーストアで、これを購入。

 最初に試したのがこの機種で、一番具合が良かった。
 新製品とは知らなかった。そら、店員さんも推すよなあ……。
 ソニーストアでクーポン付けると、アマゾンより安かった。保証を拡張して、店頭価格ぐらい。
 どちらにせよ、高い買い物には変わりはない。
 大切に使おう。

 あとは、就業時でも、これを着用できる理解ある職場を探すだけだ。
 これが遠い道なのだろうけど。サビ管曰く「あなたの病気を分かってもらえるところで働かないと、また長続きしないよ」とのことなので、じっくりと探そうと思う。
 実際、分かってもらえなかったから、長続きしなかったのだし。
 まずは10月の合同面接会。うう、緊張する。倍率が高いところらしいので、マイペースに行く。

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