青い夏から
僕だけが
ずれていく

取り残された透明は
光を反射できない海のように
静かにたゆたって
ただひたすらに
沈んでいく

風のやんだアスファルトに
青い蜉蝣がわだかまり
世界はとりとめもなく歪んで
呼吸の輪郭を失う

瞬間――青い星は
丸ごと深海に飲み込まれ
空に溺れる

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。