おしり

『尻即是空空即是尻の境地。究極の涅槃とは?』

ちょっとあのう、ブラックの冷たい缶コーヒー買って、汗だくで電車飛び乗って、首やら額やらにあてるとすごく気持ちいいわけだけど。ゴクゴク飲んでしまうと中身がなくなって冷たさが失われてしまって、それができなくなる。でも飲みたい。このジレンマはもう仏教説話のようじゃまいか。

え?

や、あのう、ちょっと詳しく忘れたんだけど、すごい高い崖だかにはえた一本の枝に噛みついてる人がいて、手はつかえないのか、不自由だったのかなその人。

で、空中に鬼神があらわれて、大事な経文を唱えれば命は助けてやろうって言われるんだけど、経文なんかその状態で唱えちゃったら口を開けなきゃなくて、確実にあけた瞬間崖から落ちて死んじゃうわけですよ。

でも開けないと助けてもらえない。で、えいや!って勇気をもって、その命を経文に預ける思いで唱えると鬼神が仏の姿をして、よくやりましたね、とかいって試練のりこえてあなたも仏です、みたいな。そういう心境になりました。

で、コーヒーをごくごく飲んでみたら普通に冷たくなくなって。ただの空き缶になって、空(むな)しい凡夫であることが判明しました。空(くう)ってこういうことかと思いました(ぜんぜん違うよ空の教理は)

あ、タイトルは意味ないです。すみません。

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。