『みみみさんの第二回noteSSF投票開催中ひきこもごも』

https://note.mu/umimimimimi/n/ne03d192c6168?scrollpos=comment

醸し部のメンバーが推した作品は実はどれも好きだなあ。

雨さんが推してる凛恋さんのは彼女が作品をnoteに投稿した当時から肩入れして口出してたくらいだしw(まあ、今はあまり彼女のファンを刺激してもなんなので、口出しするのは一切やめましたが(^_^;)w　醸し部部長はあちこちでいろいろ醸してるのよw　懲りないねえこの男もｗ）

雪人形さんが推しのペンギンディスコさんの作品もポップでラストとかすごく好きなSFだし、悠凛さん推しの丹草花さん『許された日』も捨てがたい。

小津映画の空気感？　つげ義春の「退屈の部屋」？　白山宣之の「陽子のいる風景」？　豊田 徹也の「アンダーカレント」？　とにかく空気感がいい。

なにか劇的なことが起こるわけじゃないんだけど内的には実は見えない高次元の赦し（なんだか、これでもう、すごく、いい気がするっていう、ふっと全部肯定しちゃえるあの多幸感）が発生していて、こっちのほうがアバンギャルドで攻めてる作品と言えなくもない。

だって、みんなこの際だから、読む人の度肝を抜いてやれって思うだろうし、俺はこれで！って目立とうって思うだろうし、アクロバットでトリッキーな設定で攻めたろって思うだろうし、「死ぬ」とか、「殺す」とか、壮絶な欠損や、極限のいのちの状態を料理してぶちこんでやろうとか、あるいは、ハイコンセプトファンタジーとかビジュアル的にも派手なものぶちこんでやろう、とか思って、ゴリゴリしながら望んでそうじゃないのw　そうでもない？w

それを「いや、俺はこっちのベクトルで勝負」――（できるとふんでかしらないけれどw)――って、しれっと投げ込んでくるあたり、「やりおる」と思わずほくそ笑んでしまいそうになるw　たぶん、本質は「愛」。それが空気感で描けてるからいいんだろうと思う。

ただ、僕のおなか具合っていうか、今ほしいものとか、貫徹して眠すぎたコンディションだったのもあってw 第一接触で読まれる可能性が高かったのは、とにかく眠気もさめるような、こっちの時間を忘れさせてくれるような、たとえばSFとか異世界のものとか、ダイナミックなものとか、そういう作品だったように思う。

無論！　見た目が派でならそれでいい、設定が現実から浮いていればいい、というわけではない、小説として緊密で、スマートで、とにかく面白くないといけない。

で、やっぱ、僕の場合はいとうみほさんの『殉職系男子――イリィの場合』に一票とあいなったのである。次選でいったら戸田鳥さんの『安らかな世界』かな。月里文音さんとまったく同じ選出だから、実は気が合うかもしれないw

まあ、フォローもしてないし、されてないし、かかわり無い人だけども（僕からはよほどのことがないとあまりフォローしないのでw　タイムライン緊密に追いたいからね(^_^;)）

でも、芥川賞とるのがどういう人かっていったら、タキさんみたいな人だと僕は思う。タキさんのがもし長編でしっかり描けていたら、きっと哀感に満ちた痛烈な印象を残す青春恋愛文学になっていたと思う。いや、冗談でなく、恋愛小説嫌いな僕だけど、あの彼女との出会いから別れまで、内圧高く、ずっと醸せる実力があったら、いける……かも、しれない。いい場面を切り取る、いいレンズ持ってるし。内圧高めで進行して、長編特有の物語の爆発的なカタルシスを彼が扱えるようになったら不可能ではない。だから今のうちつぶさないとね←(笑)　うそ、無論応援してます。じゃなきゃ書かない。

でも直木賞は僕たちにゆずってくれw　な？←　これくらい傲慢でぼくらはなんぼだぜ(直木賞がとりやすいという話ではない。むしろとりにくさ、むずかしさでいえば……いや、言うまい)

ともあれ、運命ってこうやって交錯してあやをなしていくんだなあって、つくづく思ったw　だから、選ばれなくても、一喜一憂あまりしないで、タイミングだなあとか思いながら、自分もがんばっていこって思う。

大切なことは運と実力、か(^_^;)

投票現場からは以上です。スタジオさん、お返ししまーす！

蛇足：うちの醸し部のメンバーのもいいから、読んでね、雨の中でひとりさん、雪人形さんの。かなりキラキラしてる、ここからすごいもの書けると思う。あと悠凛さんはSSFには出してないけど、魔都の耽美派のやつぜひ読んでみてね！　これ描ききったら、少し僕から作品が加速する一言あれしようと思ってるんだけど、まずはめんどくさがりの悠凛さんは最後までこれを描ききっていただきたいw