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『透明な夢』

草の葉に乗った露は
いつも同じ夢を見る。

それは瑞々しい雫となって
鏡のように美しい湖に飛びこむ夢。

その水面にできた波紋は
とても小さくささやかだけれど
消えるということもなく
静かに優しく広がって
湖全体を包んでいく……

そうして湖は
大きな大きなひとつの雫となり
まるで星の葉に乗った露のごとく
ふたたび夢に落ちていく。

透明な夢の中へ……。

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。