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『みんなそうだろう』

今日は会社の近くの米屋が弁当売ってて300円なので節約でそこのタルタルから揚げ弁当。タンドリーチキンとどっちにするか最後まで迷った。問題はそこには電子レンジが二台あるのだけれど、当然お昼時は取り合いで混み合うので、そこに立ち止まる人々が多くなる。無言で彼らとスマホ見ながら佇むってことが耐えられないので、買い上げたらそそくさと会社に戻る。

会社に電子レンジないのかといえば、一台ある。
一台を会社のみんなで並んで待つのは、よりいっそう耐えられないので、当然冷たいまま食べる。みんなそうだよね?

僕はヘアカットに行くとき、理髪師さんと話すのも大変で、できれば話しかけてくるなよオーラ全開にするタイプなので、どうしたってそうなるし、みんなもそうだろう? 座って自分の顔を見るのも恥ずかしくて、最後の確認のときしか見られないってのに。みんなもたいがいそうだよね?

だけど、実は僕は役者でもあったので、話しかけれてしまったら針を180度振り切って、フランクなおしゃべり好きに姿をかえ、立て板に水を流すように話し続けるのであった。無論、一方的にではない。軽快なキャッチボールである。カロリーはそこそこ消費してぐったりするが、話せて楽しかったです、という空気で店をあとにできる。髪型なんてどうでもよくなる。

みんなもそうだろう?



水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。