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うたがわきしみの宇宙Ⅱ

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140文字では収まりきらなかった、うたがわきしみの世界観。コラムやエッセーやうわごとじゃない。あくまで、なにかしら、きしみの宇宙を匂わす作品になっているものたち。主に詩。ギャグ系…
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2020年2月の記事一覧

君たちは今 概ね 止まっている だのに 地球は ずっと 休まず 回っていてくれてる だから 君たちは 止まったまま 動き続けていたんだ たった今も 時速1700キロメートルで ならばきっと 僕らは どこへでも どこまででも 行ける命だ #いい加減に寝ろやおやすみなさい

堂々と言えなかった言葉たちが 肉の内側でうずくまり 積み重なって澱となる ずぶずぶと沈殿と圧縮を繰り返し それが血の濃さを越えたとき ふいに血管の壁を突き破って 異臭が立ちのぼる 歌だ 歌が放たれた瞬間だ 皆その傷の匂いを嗅ぎたくて 歌を聴いていたのだ 身体中の傷口を開いて

意味のないことを 吐き続けて 意味のない人間という意味を 具現化してる日々

一番最後に自分を許す #一行詩 #最初に許しなよ

心の橋を渡れ #一行詩

3月に咲けなかったからといって ヒマワリは泣かない

はみ出したくて はみ出してるのは違うくて 気がついたらはみ出してる それが溢れて 言葉になり 歌になり 絵になり 踊りになり 自分そのものだっただけ 誰だって 自分を生きるしかない 善かれ悪しかれ

ビジネスって苦手 会社勤めも向いてない 心理テストもいつも社会不適合者って出るし 社会からみたら確実にアウトサイダーで デタラメなあたいが どうやってこの世界で生きてるかというと 「あたいが世界の女王だ文句ある?」と 問答無用の表現で踏み潰し 小賢しい連中を黙らせる ただそれだけ

涙で綴りし文字は心に沁み 血によって認(したた)められし文字は もって衆生を生かす

(君と僕) 千年前の角をまた曲がろうとしている 千年後の角をまた曲がろうとしている 出逢うはずのない角で 重なるはずのなかった時が 今 交わってゆく 曲がり角のその先で 折り重なって 生きていたんだ たったひとつの約束みたいに握りしめて ずっとずっと ここで結ばれていた

一番小さな生死 まばたき 開いては閉じ ワンサイズ上の生死 呼吸 吸っては吐く ワンランク上の生死 睡眠 目覚めては眠り 人類最大の生死 涅槃 生まれては死す 宇宙レベルの生死 成住壊空 生じては滅し 拡大縮小を繰り返す 流転の宇宙と星ぼしと それら全て 我が胸中にあり

ちょっと空を殺してくる #シュール

馬鹿おっしゃいな 「もうダメだ これ以上最悪なことはない」 ってとこまで来て 初めて本当のスタートが切れるのよ 二度と味わいたくない経験だけが あなたを本物にしてくれる だからいい? 絶望が舞い込んできたときこそ 「さあいよいよ本物になれるぞ」と 喜び勇んで立ち向かいなさい

心の玉突き事故が止まらない それが世界でずっと起き続けている