スター・ウォーズ備忘録:episodeⅧ/最後のジェダイ

カイロ・レン君ええぞ!お前がNo.1や!以上!

全体を通してなんか微妙やったわ。ご都合主義と綺麗事ばっかで庶民的。大衆エンタメ映画に成り下がった感じ。俺が見たかったのは作品を重ねるごとに深みを増す壮大なSF映画だったのだが。

カイロ・レンの不安定さ故の共闘シーン、そして古きを切り捨てて新しい時代を作り上げるという吹っ切れ方は良かった。話の転換点だし熱くなれた。でもそれに対する解答が「ルーク強ええ」なのはいかがなものか。
個人的にはあの場面でレイと手を組むくらいの方が良かったのではと思った。(どうせそこまでも微妙脚本なんだからそこまでやって視聴者に揺さぶりかけた方が話題性あったのでは、とか。)

以下文句続きます。主観なので許してね。

フィンとローズの宇宙旅行はなんだったのか。そもそもフィンに対してそこまで好きになれてない段階でさらによくわからん女出てきて、胡散臭い男と潜入して失敗して何がしたかったのか。作中の台詞「意義はあった」ってのが言い訳に聞こえた。黒人、アジア人、女性、デブ、吃り…露骨すぎて逆に冷める。

無能提督おばさんもただただ腹が立った。策があるなら言えよと。なんであなたが正しいみたいになってんだと。結果的に正しかったとはいえ、伝えないとわかんないの当たり前でしょ。

金持ちや権力者が悪者になっていた風潮があったように思える。フィンとローズが暴れた意味はそこかもしれない。大勢の命と引き換えに1つの勝利をおさめたポーが悪く言われたり、レイ以上にフィンにフォーカスされていたり、大衆の意志を組む描き方というか、綺麗事に思えた。間違っているとは言わないけれど、SWってそんな話だっけ、となる。

僕が現代の若者だからカイロ・レンの行きついた考え方が完全に間違っているとは言えないのかもしれない。だって年配者の古臭い考え方に腹が立つ時もあるから。だから答えに辿り着いたレンには強くあって欲しかった。ルークの強さを見せるための装置じゃなくて、アナキンとオビ=ワンくらいのいい勝負を見せて欲しかった。だってそうじゃなきゃ…カイロ・レンは答えを見つけた意味がないじゃないか。

それともSWのターゲット層が年配者だということかい?それは少し寂しいな。

追記
ヨーダとルークの会話はなんだか懐かしく感じて良かったかな。ルークが初々しくみえた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?