【雑記】桜(2009.4)

僕の生まれた田舎町は「桜の名所」と呼ばれる町で。
今、一年で最も華やかな季節を迎えております。

パッと咲いて潔く散る桜の花は、そんな感じのアレコレの例えに使われたりして「儚いからこそ美しい」ってイメージがあったりするけど。

でもですよ、
毎年毎年、必ず十日くらいの「超モテ期」があると思ったら...
羨ましいじゃねぇか、そんな人生。

ソメイヨシノの寿命は人間とそれほど変わらない、って言われてるようだけど。
そんなモテ期を死ぬまで繰り返す人間はあんまり居ない様な気がする。
羨ましい。
でも、よくよく考えてみたらそれはそれで厄介事が増えそうではある。
多分。

そう言えば、そんな町で育った僕なので、小学生の頃に自分の木を植えた経験がある。
コレがまた、どういう訳か分からないけど、どうやらソメイヨシノでは無かったようで。

周りの木々が見事な満開を迎え、町がお花見客で賑わう頃はまだ枝ばかりで。

ソメイヨシノがすっかり散り、みんながお花見の事なんて春の夢のように忘れ去った頃、ひっそりと満開を迎える。

地味だ。
実に地味だ。

でもまぁ、それも悪くないかな?って思う。

僕以外では、朝の散歩やジョギングをする人ぐらいしか気付かなくても。

まぁいいか、って思う。

とりあえず生きてんだから。

一応、毎年咲くんだから。

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