【新馬戦アナライズ1】見た目のインパクトには気を付けようねって話

さっそく分析!…の前に

いよいよ先週から2歳戦がスタートしました。早速騒がれている勝ち方をしている馬もいるのですが、私は「如何せん少頭数だし、相手はどうなんだろう?」って気分。。

競馬なんて、他の人と同じ目線に立っていたって儲からないんだし、ここは面倒でもしっかりした根拠を持った評価をしていくことで、他の人とは違う視点で馬の評価をしていきたいですね。

皆さんはもうお忘れですか?
東スポ杯やプリンシパルSで1番人気になったルヴォルグはどうなりました?
フィリーズレビューで1番人気になったアウィルアウェイは?
スプリングSで3番人気のヒシイグアスは?
ファンタジーS2番人気のレーヴドカナロアは?
アーリントンカップ2番人気のヴァルディゼールは?
京都新聞杯1番人気のタガノディアマンテは?
白百合S1番人気のグラディーヴァは?

私はこの辺の馬は押さえの△だけ。上位人気だろうがなんだろうが、勝ち方とかレースの仕方、相手関係が気に食わなければ評価しませんでした。根拠さえ持てれば、平気でそういったことが出来るようになります。

大事なのは見た目のインパクトや着順に惑わされず、レースを見ること、レースを分析すること。ラップはどうか?ペースはどうだったか?どんな位置取りで走っていたか?上位に脚質が偏っていないか?戦った相手がその後、どんな成績をおさめているか?このことをしっかりと考えてレースを見れば、レースの本質がつかめます。人気(評判)に惑わされず、強い馬を見抜くことが出来ます。

確かに人気の馬ほど上位に来る可能性は高い傾向にあります。それはまさに大衆の知が集まった集合知と呼ばれるものでしょう。ですが、時に大衆は過ちを犯し「衆愚」と化します。

例えば「着順(連勝している)」、「重賞で勝った」「勝ち方(前走圧勝だった)」、「上がり3Fの時計(32秒台をたたき出した)」といったインパクトのあるもの、つまりバイアスがかかることで集合知は衆愚になってしまうのです。(集合知が衆愚になるのはバイアスが原因、そして衆愚化するのを防ぐ方法 - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20140716-forget-wisdom-of-crowds/より)

先程挙げた数々の人気馬はまさにその「衆愚」が生み出した誤った評価です。ですが例えば「連勝⇒実は全部弱い相手だった」、「重賞で勝った⇒実は展開が恵まれただけだった」「前走圧勝⇒実は相手が雑魚だった」、「32秒台をたたき出した⇒実はペースが遅すぎた」という風に、より詳細に見ていけば、それらが誤りであったことがすぐ分かることがあります。しかし、今のオッズを見る限りあまりそうしたことを多くの人がやっているようには見えませんし、こういった誤りを先導しているのが専門紙やスポーツ紙であったりします。

自分は騙されないぞ!あんたら、本当にその馬強いと思ってんの?

こういった気持ちが、実は競馬で勝つための心がけなのかもしれません。

ちょっと新しい取り組み

というわけで、前置きが長くなりましたが、これから新しく新馬戦アナライズというのをやっていきたいと思います。

このアナライズの趣旨は、上記の通り、見た目のインパクトに騙されない、レースの本質を捉えること、馬の力を正当に評価することを目的としています。

普段は個人のTwitterアカウントで、競馬に対して罵詈雑言、愚痴の数々でしょうもないことばかりつぶやいておりますが、この新馬戦アナライズは出来るだけ多くの方に見てもらえるよう、以下のアカウントで広めていきますので、よろしければフォローくださいませ。こちらは紳士的にやっていきますので。。

若駒レース研究会 @FlaDyehyxRNypeV

最初のうちは相手関係なんかは特に未勝利も始まっていないので、RLV(レースレベル)は記載せず、ラップなどを元にした講評となります。その点はご了承ください。

6月1日新馬戦

土曜日は最初の新馬戦が行われましたが、阪神で早速インパクトのある勝ち方をしたのがリアアメリアです。

ただ、このレースで着目したいのは一緒に走った相手の上がり3F。講評にも記載していますが、前半3Fは36秒と大して速くもなかったにも関わらず、2着以下は軒並み上がりが36秒以上と非常に遅い。当日直前に行われた3歳未勝利戦でも36秒以上かかっていたのは14着以下の馬ばかりです。

また、比較対象として去年と同時期に行われた似たペースになった1,600mの新馬戦を見ても、36秒なんて時計で走っているのは10頭中4頭でしかも下位~ビリまでの馬ばかり。

つまり、このリアアメリアが負かした相手は、未勝利脱出はおろか、未勝利戦2桁着順レベルの馬だった可能性が高いわけです。そんな馬相手に流して勝つのは当たり前でしょう。2着馬と1.3秒差つけたということも話題にはなっていますが、果たしてそれが信用できるものかは、相手をしっかりと見るべきでしょう。

なお、1分36秒3は時計としては平凡。昨年で言えば、タガノジェロディ(現1勝クラス)程度の時計で何も評価はできません。

6月2日新馬戦

2日はサリオス、アブソルティスモ、モーベットら良血馬が登場。サリオスは、ドスロー前残り競馬を1頭次元の違う脚であっさりと勝利。ハーツクライ産駒で今後が楽しみになる勝ち方ではあった。

また、モーベット、そしてその2着に入ったロジアイリッシュはドスロー加速ラップの展開を差してきているので加速力はかなり高いと言える。

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