第87回日本ダービー/展開予想

いよいよ枠順が発表されましたね。これはあくまで1つの展開予想であって、当日の高速馬場っぷりによっては、前にガンガンいく馬の登場もないとは言えませんので、可能性の1つくらいに考えていただければと。

図1

昨年のように内枠に先行出来る馬が入って・・・おりません!

枠が生かせる乗り方が出来そうなのは、パッと見ヴァルコスくらいでしょうか。あとは、コントレイル自体は良い枠なのですが、2~4、6枠がすべてノーザン軍団でマークがきつくなりそうな悪寒。。

さて、早速展開予想です。

【スタート直後】

図6

ここは亀谷さんのサイトで公開されているスマート出馬表のテンの速さを参考にしております。

【1コーナー進入前】

図2

隊列が決まり始める辺りの動きです。内枠の馬たちは軒並み出足が遅く、赤枠の2頭の方がテンが速いので、馬場の内側を確保しに動くと思われます。ただし、ワーケアは陣営が前目につけたいとの談話もあり、コントレイルより前に位置どれるかがポイント。

【POINT①】誰が逃げるか・・・テンの速さではビターエンダーとウインカーネリアンの2頭がハナ争いになりそうですが、ここがどちらが逃げるかが非常に難しいですが、ここで検討材料を2つご紹介。

【1】騎手の性格/ちゃんとしたデータがなくて申し訳ないですが、津村騎手は結構逃げる機会が多いように思います。一方、田辺騎手はロゴタイプの鮮やかな逃げがあまりに印象的過ぎて、未だに逃げの印象が大きいですが、逃げ云々というよりは決め打ちの競馬に強い印象。

本来的には、ウインカーネリアンは厳しいペースを刻んだ方が残れる可能性が圧倒的に高いと思います。しかし、田辺騎手の場合、厳しいペースをガンガン刻むというよりもマイペースでの逃げをしている印象が強いですね。それは菊花賞でのジェネラーレウーノの騎乗でよくわかると思います。この時もこの馬のことを考えると後続に脚を使わせた方が良い馬なのに、スローに落として特にこれといったこともなく、ず~~っと最後までスローで終わっています。

【2】馬の成功体験/2頭とも逃げた経験がありますが、その経験について。ビターエンダーは1回だけですが共同通信杯で逃げ、見事に2着。ウインカーネリアンの場合は3回逃げて2回は失敗(1勝クラス、弥生賞)しています。もう1回は中山の芙蓉Sで、その時は2着に逃げ残っています。

これをどう捉えるかですが、仮にウインカーネリアンが逃げるとしたら、1勝クラスでスローに落とし込んでボロクソにやられているので、普通に考えればハイペース逃げを狙うしかないんですよね。

逆にビターエンダーの場合は、各馬評価でも書きましたが、スローに落とし込めば、勝負所で一瞬の加速で後続を出し抜けますので、逃げればスローに落とし込んでくるはず。陣営も前に行かせたがっています。

面倒なのは、【1】で触れた通り、田辺騎手の性格上、ガシガシ逃げるイメージがない点。ここは新聞の談話などを見てもう少し情報収集する必要がありそうです。

【1コーナー進入時】

図7

一旦、ウインカーネリアンを逃げ想定として組んでいます。ここは進入前に決まったポジションがそのまま内ラチへと収縮していくタイミングですね。

【向正面】

図4

スローペースの場合、ですが、向正面で動きがあるとすれば、まずはヴァルコスでしょう。前走同様に先頭集団まで進出する可能性があります。

また、スローならばデムーロの動きにも注目です。恐らく遅いと判断した瞬間、位置を押し上げるはずです。(好位につけていますが、前走同様に出遅れればもう少し後ろになるかも)

【4コーナーから直線への進入】

図5

勝負所ですね。ここはポイントが2つあります。※デムーロの進出は確実ではないため、位置を押し上げていない場合でのシミュレーションになります

【POINT②】牽制しあう・・・コントレイルの周辺にノーザン軍団がいると前述しましたが、結構囲まれるんですよね。特に、池添のヴェルトライゼンデなんかは執拗にマークをしてきそうですし、(ノーザンではないですが)デムーロもこの位置ならコントレイルよりサッと前に出て進路を塞ぐ可能性も。(これが一強競馬の怖さです)

チーム戦なんて本来はあり得ないですし、邪推でしかありませんが、サリオスがさっさと進出して、他の馬が進路を塞げば、サリオス逆転の芽も見えてしまうという想像ができてしまう枠並びなのです。コントレイル一派であるコルテジアとディープボンドがどう立ち回るかというのがノーザン軍団のマークを防ぐカギになるやも。

仮にチームワーク戦を無視したとしても、コントレイルがどこまでスムーズに出せるかというのは、ダービー馬となるために超えなくてはならない大きな試練になるでしょう。

【POINT③】誰が内を突くか・・・今回の枠並びで特徴的なのは、内枠に差し馬が集中しているせいで、好位~中団組が外に出す可能性が非常に高く、さらにその後方にいる馬が内を突ける状況になります。最後の最後に案外と突っ込んでくる可能性も一応考慮に入れておいた方が良いかもしれません。

個人的には、1:サトノインプレッサ、2:アルジャンナ、ポツン可能性を見込んでいる14:マイラプソディ辺りが候補かなと思っていたり。。

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