毎日杯(GⅢ)・各馬評価

先日の3/21雑予想にて、フローラルウォーク賞とフラワーCの予想を上げましたが、参考にされた方はいるでしょうか。。。

フローラルウォーク賞は予想のはるか上をいくスローペースに。◎エンペザーはしっかりと勝ち切ってくれましたが、2着にグッドフェイスが来たことで馬券は外れ…涙

ただし、

と書いたように、デルマグレムリンの危険性については指摘通りとなり、後方からにも関わらず上がりも遅く、1番人気を背負いながら6着に敗れました。

新馬戦と未勝利戦を比較すると、明らかにレースが違うので、どういうレースで来るのかがすごく分かりやすい馬なんですけどね…何故新馬戦でこんなに負けているのか、をよく考えた方が良いです。前半3Fの通過タイムを見た瞬間、デルマは終わったなと思いました。

とは言え、私が○にしたのは、エンペザーが逃げてもう少しレースが締まると思ったからなのですが…。

また、武豊騎手は積極的に位置をとるような騎手ではないですし、追えないのでこういうズブい馬との相性は最悪です。
にも関わらず、よくズブい馬がまわってきます。挙げたらキリがないくらいよくまわってきます。そしてよく馬券外に飛ばします。

なので、軸にしたりする際には、そういうリスクをかなり孕んだ騎手であることは心しておいた方が良いです。(レジェンドとは言われますが、別段上手いわけではなく、馬質なりに走らせる騎手です)

一方、フラワーCでは、

として穴で挙げたニシノラブウインクが2着に。◎シンティレーションは残念ながら3着も馬券内に入り、個人的には三連複とワイドをゲットしました。

さて、今週は皐月賞前の最終重賞である毎日杯。
少頭数ながらかなり良いメンツが揃っただけに、雨予報が本当に腹立たしいですが、少しでも雨量が少ないことを祈りつつ。。


テン1F/3F評価

毎日杯出走馬テン1F/3F

一見するとスローの逃げ馬不在レースかと思いますが、セイウンハーデスが前走逃げて好走しているので、逃げ候補の1頭。
また、「逃げ馬がいないと逃げる横山一家」(福永騎手談)と考えると、スーサンアッシャーもあり得るかもしれませんし、テンダンスが逃げてもおかしくはありません。

ただ、いずれにしてもスロー濃厚。雨量次第では昨年の大阪杯の日のように前残り顕著な馬場になる可能性もあり、位置取りが大きく左右しそうなレースです。

各馬評価

各馬データは以下をご覧ください。


コマンドライン

前走ホープフルS12着からの復帰戦。
前走は、同位置にいたマテンロウレオと比較するとバテているのがよく分かります。

ホープフルS 比較
マテンロウレオ 個別ラップ
前半3F 37.2秒 上がり3F 35.6秒 12.0-11.7-11.9

コマンドライン 個別ラップ
前半3F 37.4秒 上がり3F 36.3秒 12.0-11.7-12.6

お兄さんたちを見ていても、1,800mが限界そうですし、2,000mは厳しいでしょう。

新馬戦を見る限り、ジワジワと加速していくタイプですし、実際ルメール騎手はそれを気にしてサウジアラビアRCでは先行策をとり、この欠点を補っていました。

スローになることを考えれば、馬場が悪くなるのはプラスである一方、スタミナ面での不安がつきまといます。後方からになると差し切れるだけの脚が残っていない可能性もあり、堅軸とは言い難いと思っています。


スーサンアッシャー

未勝利戦を3戦して勝ち上がり、いきなりの重賞挑戦。

この馬については、2,000mが長い可能性が高いなと。

新馬で好走して2戦目の未勝利戦で凡走していますが、
・馬場差同じ
・ペースもほぼ同じ
・個別の前半3Fは新馬の時よりもっとゆったり運んでる

にも関わらず、上がりが落ちているんですよね。

新馬・未勝利戦 個別ラップ比較

2戦目は1角で少しムキになっていたという話もあるので、そこでの消耗もあるとは思いますが、上記の通り12.2-11.2-12.4と、最後の1Fでガクンと落ちているので、恐らく7F目でのラップの差が出ていると思われます。

新馬・未勝利戦 レースラップ比較

一方で、逃げた馬はこの馬よりも速い上がりで勝っているので、上がりが遅い=2,000mは距離が長い、ということが考えられるわけです。

前走で勝っている1,800mは良さそうなだけに、雨が降ってスタミナが問われるとどうか。

実際、未勝利勝ちした前走は、上がり3F推移が11.6-11.2-12.0と、最後の1Fでは12秒台に落ちているので、相手が強化されると差される可能性も。


セイウンハーデス

1,800mは初距離で、ここまで1,400~1,600mを走ってきています。

新馬戦で1,400mを経験してはいますが、前半3Fと上がり3Fを見た感じではこの路線で上位の実力とは言い難いですね…コースに関係なく、1,400mを前半35秒台で走って上がり35秒台はだいぶレベルが低いと見ます。

こうやまき賞も前半1,000m60.1秒と決して速いペースではないのに上がりが遅いですし、前にいたサウンドクレアを抜けていないのはあまり良い材料とは言えません。

こぶし賞はマイルにも関わらず、前半1,000m63.3秒というかなり酷いスローペースでようやく2着。相手はフラワーCを勝ったスタニングローズですが、スタニングローズはそもそも瞬発力勝負が苦手なので、セイウンハーデスにとっては相手が苦手なレースで競り負けたと見る必要があります。

と、ここまで全く評価していませんが、展開には恵まれそうなので、前残りを警戒して押さえるのは全然アリだと思います。


テンダンス

東スポ杯3着馬。京成杯では5着と負けてしまいましたが、中山の坂付近での一瞬の加速には目を見張るものがありました。

未勝利戦では前半からキツイペース&後半800mロンスパというかなり厳しいレースだったにも関わらず、11.8-11.0-12.2と厳しい中でもギアチェンジをしており、持続力・瞬発力共に高いと思われます。(馬場が結構軽めでしたが)

実際、つばき賞ではスローで逃げてキャリア初の1F10秒台の脚も使い、実力下位の馬たちは完全に突き放していました。

先行力があり、2,000mよりも1,800mでのパフォーマンスが高いのでここでは上位評価したい馬ですね。

ディープレイヤー

新馬・未勝利では堅実に走ってはいますが、京都2歳Sでは7着に敗退。同じ位置にいたポッドボレットに0.8秒も負けていますし、未勝利戦のメンツはかなりレベルが低い。

新馬・未勝利はスロー続きで正直これといった強調材料もなく、評価しづらい馬です。


ドゥラドーレス

前走セントポーリア賞が強烈。
ウィズグレイスが前半から厳しいラップを踏み、前半3F 35.0秒、5F 58.3秒とマイルみたいなペースを作る中、後方から差し切ります。

このパフォーマンスから、ペース耐性はそこそこありそう。ただし、上がり35.0秒は正直、割と普通かなという気がしました。
実際、11.7-11.2-12.1というラップ推移で最後の1Fは流石に息があがっています。

コントレイルみたいに、このペースで上がり33秒とか出したら化け物だなと思えるのですが、そこのレベルには至っていません。
※ちなみに、セントポーリア賞の時の馬場差は、コントレイルの東スポ杯の時の馬場差と0.4しか変わらないので、当時が特別高速だったわけでもありません(しかも上がり推移は11.9-10.5-10.6でバテてもない)。

また、セントポーリア賞の2着馬ウィズグレイスは、マイラー相手に全く歯が立たなかった(アネモネS9着)ですし、3着馬デルマグレムリンは、展開が向いた中での好走(次走はドスローにハマって馬券外)。

セントポーリア賞のレベルはそれなりに評価はするものの、相手関係的にそこそこ楽だったことを否定はできない状況にあり、堅い1番人気と言えるかは疑問です。


ピースオブエイト

アルメリア賞のパフォーマンスが高評価。
前半3F 35.1秒、5F 59.4秒と少頭数ながら流れるペースになりましたが、これを差し切ります。

この時の上がり3F推移が11.6-10.5-12.1で、前述のテンダンスの未勝利戦と同じような脚の使い方をしています。
もちろん、ロンスパにはなっていないので、その分10秒台までギアチェンジが出来ていますが、中盤も12.0~12.2秒内で極端に緩んでないことを考えれば評価出来ます。

ちなみに、アルメリア賞ではジュンブロッサムが一瞬前が詰まってしまって叩かれていましたが、ジュンブロッサムは瞬発力がないので、前が詰まらずにスムーズに運んだとしても恐らくピースオブエイトには敵わなかったでしょう。(400~200m区間で抜かれてるはず)

毎日杯でも期待したいですが、これまで中団やや後ろからのレースが多いので、馬場も踏まえて出来るだけ好位で運んだ方が良いと思います。


ベジャール

新馬戦と未勝利2戦を見ると明らかに瞬発力がありません。持続力の馬でしょう。

特に、未勝利勝ちした東京での未勝利戦も、馬場差-1.6とかなり速い馬場でペースも前半5F62秒とかなり遅いにも関わらず、上がり33.7秒で上がり推移が11.2-11.1-11.4とず~っと同じ脚色。

こういう馬は、とにかく道悪の時に強いんですよね…先行されたら一番怖いタイプです。デインティハートやフォーグッドなど、そこそこの相手と競っていますし、かなりの雨量で重馬場になった場合に押さえる手も。


ホウオウプレミア

京成杯6着。後方から運んだ割にテンダンスを抜けていないので、実力的に疑問符。

談話から今回も「終いを生かす」ようですが、この馬よりも前で競馬する実力馬が何頭かいる上に、道悪で後ろから差せる程抜けているか?というと…。

リアド

この馬については、前走のパフォーマンスから2,000mは長いことが分かります。

400m~200m区間で前が詰まる不利がありましたが、その後も全く加速せず、リューベックを抜けずに2着に敗れています。

で、この時の上がり3F推移を見ると、11.7-11.4-11.9なんですが、リューベックが11.8-11.3-11.9最後の200mが同じ脚色なんですよね。

前が塞がって待たされたということは、普通に考えれば「脚が溜まっている」はずなんですよね。
にも関わらず、同じ脚色で加速しなかった。つまり、この馬にとって2,000mは長い、という可能性が考えられるわけです。

しかも、お兄さんお姉さんはミラアイトーン、ギルデッドミラーと短距離で活躍しています。ということは、2,000mは長いのでしょう。前半1,000mが62.6秒とかなり遅かったことで、距離がなんとかもったのだろうと思われます。

で、今回の距離短縮は当然ながらプラスなのですが、問題は馬場。新馬戦のパフォーマンスは良かった(ロンスパ戦を先行押し切り)だけに、どこまで耐えられるか。

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