見出し画像

"たぶん"の主人公には誰が聴いてもなれるように仕組まれている?!

こんにちは

歌い手ダイキリの専属台本師の歩美です🍙🐟

さて

今回このブログで取り上げるのは

今、色んなメディアや音楽シーンで話題沸騰中の

YOASOBI(ボカロPのAyaseさんとVOCALの幾田りらさんから成るユニット)の最新作

"たぶん"

この楽曲の原作は

しなの氏による同名小説"たぶん"

こちらを読んでいただいてからのが色々理解が

早いかと思います(*´ ꒳ `*)

(以下URLからたぶん3分もかからず
読めるのでどうぞ↓↓↓)

https://monogatary.com/story/48324

そしてこちらがMV ↓↓↓

それでもって歌詞がこちら↓↓↓

「たぶん」


作詞:Ayase   作曲:Ayase

涙流すことすら無いまま
過ごした日々の痕一つも残さずに
さよならだ

一人で迎えた朝に
鳴り響く誰かの音
二人で過ごした部屋で
目を閉じたまま考えてた
悪いのは誰だ
分かんないよ
誰のせいでもない
たぶん

僕らは何回だってきっと
そう何年だってきっと
さよならと共に終わるだけなんだ
仕方がないよきっと
「おかえり」 思わず零れた言葉は
違うな

一人で迎えた朝に
ふと想う誰かのこと
二人で過ごした日々の
当たり前がまだ残っている
悪いのは君だ そうだっけ
悪いのは僕だ
たぶん

これも大衆的恋愛でしょ
それは最終的な答えだよ
僕らだんだんとズレていったの
それもただよくある聴き慣れたストーリーだ
あんなに輝いていた日々にすら
埃は積もっていくんだ

僕らは何回だってきっと
そう何年だってきっと
さよならに続く道を歩くんだ
仕方がないよきっと
「おかえり」 いつもの様に
零れ落ちた

分かり合えないことなんてさ
幾らでもあるんだきっと
全てを許し合えるわけじゃないから
ただ、優しさの日々を
辛い日々と感じてしまったのなら
戻れないから

僕らは何回だってきっと
僕らは何回だってきっと
そう何年だってきっと
さよならと共に終わるだけなんだ
仕方がないよきっと
「おかえり」 思わず零れた言葉は
違うな

それでも何回だってきっと
そう何年だってきっと
始まりに戻ることが出来たなら
なんて、思ってしまうよ
「おかえり」 届かず零れた言葉に
笑った

少し冷えた朝だ

ダイキリさんから

たぶんを歌うかもしれないから

歌詞の解釈をお願いしてもいいですか?

って依頼をいただいてから

小説を読んで楽曲を何回も聴いて…

MVが発表されるのを待って何度も観て…

それから歌詞を飲み込む

作業をしてました(*´ ꒳ `*)

この楽曲は小説を読んだAyaseさんのフィルターを

通して作られてるんですよね

だから必ずしも原作者の思い通りじゃない

箇所や表現もあると思ってるんです私

しなの氏の小説の世界

YOASOBIの2人が表現した楽曲の世界

は必ずしも全てがイコールではないんですよね

それをまた歩美のフィルターを通すと

どんな感じに見えたのかは

以下の通りです(*´ ꒳ `*)

「たぶん 歌詞解釈」

涙流すことすら無いまま
過ごした日々の痕一つも残さずに
さよならだ

《解釈》

冒頭のこの3行で

この歌の結論が語られてるんですよね…

どっちか…

または両方に…

まだ想い(未練)があるとすれば

別れるってなった時に

泣いちゃう事多いと思うんですね

人って…

大人でも…

それをお互い涙を流さずに

2人がそこに確かに居た痕跡を

全て消し去ってから

さよならしよう

っていうのが…

2人の心の離れ具合

(今回出ていく方が冷め具合は強い気はしてます)

をとても象徴している気がして

曲の頭から胸がぎゅっとなりました

一人で迎えた朝に
鳴り響く誰かの音
二人で過ごした部屋で
目を閉じたまま考えてた
悪いのは誰だ
分かんないよ
誰のせいでもない
たぶん

《解釈》

相手が出ていって…

1人で迎えた朝に鳴り響く轟音

泥棒か強盗か…

"元同居人"?!

まさかね…

元同居人はそんな雑な音をさせる人じゃない

穏やかで優しい音をさせる人…

"自分はもうあなたといた頃の自分じゃない"

と言わんばかりに…

家具を移動させる音が

"自分達の関係の終わり"

を主張してくる

どっちが悪かったんだっけ…

なんでこうなったんだっけ…

あなたはなんで出てっちゃったんだっけ…

って

頭の中ずっとぐるぐるしてるけど…

もうなんかよくわかんないや

僕らは何回だってきっと
そう何年だってきっと
さよならと共に終わるだけなんだ
仕方がないよきっと
「おかえり」 思わず零れた言葉は
違うな

《解釈》

"僕らは何回だってきっと

そう何年だってきっと

さよならと共に終わるだけなんだ"

このフレーズ

めちゃくちゃ深いなって思ってて…

原作と照らし合わせて考えるなら

その直後の歌詞で

"仕方がないよきっと"

って言ってるように

何度か話し合って

生い立ち、性格、生活習慣の

ズレを修正したり改善したりした…

お互い歩み寄ろうとした…

合わせていこうと思った…

でも出来なかったから

仕方がないよって事だと思うんですね

(何故深いと思ったかは次のサビ部分で触れますね)

家具を移動させて

2人でいた痕跡を消すのと合鍵を

返すためだけに現れた元同居人に

なんて声かけたらいいんだろ…

(原作では驚いて"うぎゃあ"って声を発してますね)

この人、自分のところに帰ってきた訳じゃないから

"おかえり"

は違うなって事なんだと思います

一人で迎えた朝に
ふと想う誰かのこと
二人で過ごした日々の
当たり前がまだ残っている
悪いのは君だ そうだっけ
悪いのは僕だ
たぶん

《解釈》

この

"ふと想う誰かのこと"

っていう表現が

昨日今日出ていった訳じゃない

(原作では数週間ってなってました)

"時間の経過"を感じますよね

2人で過ごした日々の当たり前って

習慣…相手のシャンプーの匂い…

家具の位置…カーテンの柄…好きな食べ物…

ふと何かを見た瞬間

ふと何かをしてる瞬間に思い出す

自分が今幸せならたぶん思い出さないけど

その恋から抜け出せきれてなかったりすると余計

"悪いのは君だ そうだっけ 悪いのは僕だ たぶん"

の箇所は

原作の置き手紙の部分と重なるなって思ってて…

「たぶん 自分が悪い。

嫌いになったわけじゃないけど、

ただ、しんどい」

これはかなりキツい文章ですね

自分から嫌いになるとか

自分が嫌われるなら

諦めがすっぱりつく部分が多い

でもこの手紙(と原作の文章)から読み取ると

決定的な何かがあった訳じゃない

原因が1つじゃないから

何回もすり合わせしてみたけど

解決も改善も無意味だった

どっちかが我慢して

解決したフリをしてただけだった…

どっちが悪いってわけじゃなく

お互いが悪いんだけとお互い悪くなくて…

でも

これからもずっとこれを続けられるか

って聞かれたら

それはNo

自分が全部悪い事にしてくれていいから

もうそれでいいから…

あなたとの生活は疲れた…

ごめん、もうしんどい

って事なんだと思います

これも大衆的恋愛でしょ
それは最終的な答えだよ
僕らだんだんとズレていったの
それもただよくある聴き慣れたストーリーだ
あんなに輝いていた日々にすら
埃は積もっていくんだ

《解釈》

"こんなのよくある恋愛の終わりの形でしょ?"

ってわりと悲しいお話なのに

優しくポジティブなメロディに

この歌詞を乗せてるのがさすがAyaseさん

だなって思うのと

"あんなに輝いていた日々にすら"

って所は

うまくいってるとお互い思ってた

幸せな日々

って事だと思ってて

積もった

"埃"(ほこり)は

やがて"綻び"(ほころび)となって

2人の関係はやがて破綻する

僕らは何回だってきっと
そう何年だってきっと
さよならに続く道を歩くんだ
仕方がないよきっと
「おかえり」 いつもの様に
零れ落ちた

《解釈》

"僕らは何回だってきっと
そう何年だってきっと
さよならに続く道を歩くんだ "

って部分に注目して欲しいんですけど

前回のサビからこのサビにかけての

このフレーズ

深いと思った理由を

お話しますね

普通、なんか人ってさ
(急に馴れ馴れしいなw)

何らかのゴールを目指す?

目指さなきゃいけない?

事になってるじゃないですか

でもここでは

何年だって何回だってきっとさよならに
続く道を歩くんだ

って歌われていて

違和感を感じた方いませんでした?

友達、恋人、夫婦、家族でさえ

さよならに向かってるんですよ

は?

って思う方も大勢いるのはわかります

でも

私は"永遠"という言葉に絶望してる人間なので

物凄く理解ができたんですね…この表現

ただなんとなくじゃ…

好きなだけじゃ…

一緒にいられないんです

ましてや一緒に住めない

"自然体でいられる気を遣わない人がいいな"

とか言うじゃないですか

私はそんな人いないと思ってるんです((

一緒にいたり

一緒に住むって

お互いに歩み寄る努力

どこまで譲れるか許せるか

尊敬したり認められる部分を探したり…

それをしながら

何度も相手を好きになったり

好きになってもらったりを繰り返す

"ずっと"

って言葉はお互いの

優しさと努力の上に成り立つ言葉

そして主人公は

なんて声をかけていいか悩んで…

1番ふさわしい言葉じゃないって分かってたのに

思わず出てしまった「おかえり」…

その後の相手の言葉が胸をえぐる

「帰ってこないよ」…

もっと気の利いた話をしたかったんだと

思うんですけど

こういう時って

絶望的にしょうもない言葉しか浮かんで来ないし

凹むような結果にしか

ならないんですよねー…

って台本師の私でもいつも思ってます()

分かり合えないことなんてさ
幾らでもあるんだきっと
全てを許し合えるわけじゃないから
ただ、優しさの日々を
辛い日々と感じてしまったのなら
戻れないから

《解釈》

"分かり合えないことなんてさ
幾らでもあるんだきっと
全てを許し合えるわけじゃないから"

この部分は先程も少し触れたんですけど

何回も何回も喧嘩して話し合いを繰り返したって

育ちも性格も違う人間だもん

分かり合えないことだってあるし

好きだからって全部許せない事もある

相手の事を好きで…

ただ好きでずっと一緒にいたいと願ってた

あの日々まで辛かったって感じてしまったら

もう一緒にはいられないんだよね

私何やってたんだろう

って謎の賢者モードに入っちゃうw

スンッ( ˙꒳​˙ )

って気持ちが引いてっちゃう時があるw

たぶん女性の方が

いきなり冷めちゃう人多い気がしますw

僕らは何回だってきっと
僕らは何回だってきっと
そう何年だってきっと
さよならと共に終わるだけなんだ
仕方がないよきっと
「おかえり」 思わず零れた言葉は
違うな

《解釈》

頑張ってみてもやっぱりうまくいかなかった

って事は沢山あって…

残念だけどさよならを言わなきゃいけない

結果に遭遇する事は多い…

思わず「おかえり」を言ってしまったけど

向こうは帰ってくるつもりないし

こっちも迎える気がないのに

ね…

沈黙に耐えられなかっただけなんだ

他に適当な言葉が思い浮かばなかった…

ただそれだけだよ

って感じがしました

それでも何回だってきっと
そう何年だってきっと
始まりに戻ることが出来たなら
なんて、思ってしまうよ
「おかえり」 届かず零れた言葉に
笑った

少し冷えた朝だ

《解釈》

「おかえり」

この一言が…

かつて愛し合っていた2人が確かに存在した証

元同居人が出ていこうが

荷物が運び出されようが

家具の位置が全部変えられようが

合鍵を返されようが

その事実は変わらない

もう「おかえり」って言ったところで

「ただいま」も元同居人も

"かえってこない"

この部屋に

1人になった空虚感を実感するとともに

普段雑じゃない相手が雑に家具を動かし…

雑に合鍵を投げて渡してきた…

ただ思いやりが無くなっただけなのか…

全部断ち切って貰う為に

わざと仕組まれたことなのか…

私は後者に感じました

ほんとに後悔先に立たずで

終わってしまってから

始まりに戻れたらって思っても

もう時計の針は戻らない

だから大切な人がいるなら

"歩み寄る努力"怠らないで欲しいな

って思います(*´ ꒳ `*)

以上が私の感じた「たぶん」の世界なの

でね

私ね

ここまで書いてて…

主人公と相手の性別わからなかったの

原作…自分、あいつ、元同居人
楽曲…僕、君
MV…女性らしき人がベッドにいるから家主?
相手は髪の毛短くて家主より背が高いから男性?

って主人公の描写に一貫性がないの分かりますか?

異性間か同性間の話かも結局よくわからなくて…

誰でもこの曲の世界…

"たぶん"の世界に感情移入できるように

作り込まれてるのが素晴らしいなって

思いました(*´ ꒳ `*)💛

この記事が役に立ったとか…
心が動かされたとか…
じゃなくても
既読感覚で右下のハートマークを
押して下さるとモチベになります(ノ)*´꒳`*(ヾ)

合わせてフォローもしていただけると
嬉しみが深いです(ノ)*´꒳`*(ヾ)

よろしくお願いします(ノ)*´꒳`*(ヾ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?