私にとっての「V6ロス」

3/12 V6が解散するニュースが流れた。最初、ネットニュースでちらっと見ただけだったので、「どうせデマだろう」と思ったが、念のためにジャニーズのHPをチェックしたら本当だった。

僕たちV6は 2021年11月1日をもちまして、解散します

予兆があったか?

私は、ジャニーズオタクであり、そのきっかけとなったグループがV6であった事を、日頃から一部のオンラインサロンの方々と共有している。

今日、オンラインサロンのメンバー数名とV6の話題をしている時に、「解散の予兆は何かあったか?」と聞かれて、咄嗟に「興味がない知らない」とそっけなく答えてしまったが、よくよく考えると約10年前から予兆はあった。

約10年前にV6が持っていた、ゴールデンタイムのTVレギュラー番組が無くなった。(というか私がファンになった2013年にはもう無かった)それ以降、コンサートや歌番組以外での6人の活躍を見る事は、同時代に活躍していたSMAPや嵐に比べて格段に少なかった。またコンサートも人気のあるグループに比べると開催頻度や会場規模も小さく、広島の平日公演の席が埋まっていないという話を聞いても驚かなかった。

私はそんな予兆を見てみぬふりをしつつ、V6が昔と同じようにCDを出し続けてくれると思っていた。「ジャニーズの力があるから」「私たちアラフォーファンの財力があるから」「個々のメンバーが活躍しているから」など、勝手に希望を持ち続けていた。

頭とコロロがちぐはぐに

解散の話をオンラインサロンの皆さんとしていた時に、「もう25年もアイドルとして活動していれば当たり前」とか、「早く後輩に道を譲ってあげないと、組織の新陳代謝が進まない」などと感情を削ぎ落とした思考だけの意見を言ってしまったが、

「グッディ」のPVの中で6人が雑談している時の6人それぞれの笑顔、「SPOT RIGHT」の6人がピッタリ息の合った踊りや歌を見ながら「あの6人の姿が今後見られなくなる」と言っただけで悲しくなって、自然と声が詰まった。

V6「グッディ」 V6「SPOT LIGHT

そして、予想もしていなかったが、オンラインサロンの皆さんに「おやすみなさい」の挨拶をした後、布団に潜り込んだ瞬間からなぜか、涙が止まらなくなって、だんだんえずいてきた。さっきの冷たい態度とちぐはぐ過ぎて、完全にパニックになった。

今まで支えてくれたものが無くなる喪失感に気づく

V6が解散する事で悲しい気持ちになる原因1つとして、絶対あると思われるのが「助けられた過去」だと思う。昔、ラジオでV6岡田くんと対談されていた女性の作家さんが「日本の女性はジャニーズアイドルに救われている」と言っていた事があるが、本当にそうだろうと思うし、私も何回も救われた。

私は、V6の姿を見る度に、日々の嫌な出来事から開放されて、新しい希望の日々に向かえた。V6に支えられて、何度も何度も生き返ってこれたから今があると言い切っても良い。

その彼らに救われた過去が、解散という情報を前にして、今私に喪失感という形となって現れたのだと思う。

体験してわかる「○○ロス」のパワー

実は、ドラマやアニメのシリーズが終わった後に、そのドラマが好きだった人々が口にする「○○ロス」と言う言葉にまったくピントきていなくて、「そんなに面白かったんだ?」位の感覚だったが、今回は心から理解できた。

リアタイしてきた「V6」と言う25年続いた超長尺歴史ドラマが突然打ち切りになる事が決まったのだ。彼らが10代のJr.の頃から含まれるので、25年より長い30年かもしれない。彼らの歌やドラマと共に歩んだ青春時代の風景も含めて一気に悲しい色に塗り替えられてしまったのだから、この「V6ロス」と言うマイナスの感情の質量は計算していないけど、どデカいと思った。

「V6ロス」に立ち向かう第一歩として

いつも私を元気にしてくれるV6の曲に「HONEY BEAT」がある。この曲のPVは、応援団に扮したV6が学生を応援している。何かの番組でV6の人気曲の集計を取った時の1位もこの曲だった「受験の時に聞いていました」という声が多いらしい。

私も、他の方と同様この歌を聞く度に、(家の中で)年甲斐もなく、コンサートでファンがペンライトを振る時の動きをつけて歌ってしまう。すると、いつの間にか笑顔になっている。

今、私は「HONEY BEAT」を聞いている。今日の自分と、これからV6なしで生きていく自分を励ますために聞いている。また、私がV6ファンを卒業する曲として、新しい一歩を踏み出したいと思っている。

I wanna make you shining smile. はじめようよHONEY BEAT
未来を選んで、今リスタート
あぁ 地図をなくして(泣いたって)諦めるなよ
笑って、笑って、笑って。

V6「HONEY BEAT」


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