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環境省 グッドライフアワード 授賞式レポ

ステナブルな取り組みをしている組織を環境省が表彰する、年に1度の表彰式に行ってきました。

「フードキャンプ」の人達が自分たちの仕事を「ワクワクドリブン」と言い表していたのがとても印象的でした。お金を稼ぐためじゃなくて、自分の好きな事を機動力にするのってとても大事。自分の今の仕事は「何ドリブン」だろう?って考えるのはいい機会かも知れないですね。

ビジネスじゃないですけど、ヲタ活って凄いパワー。それこそ「ワクワクドリブン」をも超えた何かのような気がする…。本人の目は輝いているし。

あと、仕事上のコンペチタなので特に印象に残りましたが「オムロン」は「社会のニーズを聞こう」と「未来予測理論」を起源とした経営を行なっている事。これがあるからIIFESのオムロンの社員の目は澄んでいたのかな(多分気のせいですけど)

ユニリーバーの例にもあったように「価値創造型CSR」は企業の利益にも役立っていると言う事実も興味深かったです。そういうファクトをもっと知りたいと思いました。

今度「SDGsって儲かるの?」という勉強会に行ってくるので、そこで何が聞けるか楽しみにしています。

「フードキャンプ」主催の旅行で農家で採れたて野菜を食べたいし、スポgomiで楽しみながらゴミ拾いをしたいです。企業単位でも実施可能なので、会社でやってもいいかも(行橋の事業所で、当番制でクラブのビブスを着ながらゴミ拾いした時は、正直やらされ感満載でしたけど、スポgomiなら楽しめるし団結感も得られる!)

予定はありませんが、もし、私が起業するなら、「ワクワクドリブン」で「好きな事から取り組み」はじめ、パートナー組織とは時間がかかっても必要な協力体制を作りあげたい。

また、企業の姿勢としては、オムロンのように「社会のニーズを聞く」事、またシャボン玉石けんのように、たとえ売上が下がっても「体に悪いものは売れない」というブレない姿勢を持ちつづけたいです。

以下メモ

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<挨拶>

○中井 徳太郎さん(環境省総合環境政策統括官) 
・243件の応募があった。
・2019年の異常気象。パリ43度。メキシコで2m雹が積もる。ハリケーンも起こっている。日本でも台風19号があった。
・地球温暖化。300ppm切った事なかった。現在400ppm。人間で言うとガンマGDPが上がったような感じ
・地球が耐え難い負荷を超えたら、壊れてしまう。復元力を超えている。
・パリ協定。脱炭素化が世界的な潮流に。自然の吸収量まで下げる。
・2018年度。2013年11.4%減る。2050年80%減。
・日本は世界に先んじて人口が減っている。課題先進国・課題先進解決国
・Co2を5年連続11%以上減らしているのは、イギリス以外いない。
・第5次環境基本計画。「地域循環共生圏」「世界の範となる日本」→環境・生命文明社会
・「技術」「経済社会」「ライフスタイル」のイノベーション。
一番大事な「ライフスタイル」サステナブルな売り筋を見つけるのがこのイベント。単発ではなくコミュニティ化する。
・生活者目線森里川プロジェクト「暮らしSDGs」

<カンファレンス グッドライフ>

○楽天 サステナビリティ部 眞々部さん
・楽天のもともとのミッションは「エンパワーメント」シャッター街のお店も、ネットで売れば銀座並みに売れるのでは?という発想が原点。
・「持続可能な消費」を狙った「EARTH MALL」with 楽天がある。
・持続可能な認証ラベルから選べるし、記事を作ってサイトに訪れた人に興味を持ってもらっている。
・楽天 48,000店舗 2.5億種類 →「EARTH MALL」取扱い商品数は天の0.005%でしかない。https://event.rakuten.co.jp/earthmall/
・国の調査「エシカルな商品を買ったことがあるか?」「買ったことある」「買ってみたい」「どうでもいい」の割合は1:1:1
・消費者調査 意識をせずに買っている人は45%ほどいる。この層を「意識して買う層」に移動させればよい。
・サステナブルな製品を買う人はサステナビリティヒーローと言うが、案外 気付かずに買う人(気づかない内にサステナビリティヒーローになっている人)は「実はその製品はサステナビリティなんですよ」と、知らせると継続して買い換えてもらえるようになる。
・「お前はもうサステナブル」(北斗の拳の真似)の方がウケる。また、近しい人の影響を受ける傾向はある。
・サステナビリティヒーローへのコミュニケーションは限界がある。「お前はもう〜」を増やす事(インクルーシブ 誰も取りこぼさないコミュニケーション)。「もうサステナブルは買わない」と答えた人をどう減らすか?がポイントと考える。

○パンアキモト 秋本社長

http://www.panakimoto.com/

・「求缶鳥」という保存用のパンに入った缶詰を売っている。阪神淡路大震災の被災者の声で「柔らかくて美味しいパン」の缶詰を作った。
・備蓄食は期限来ると捨てられる。スマトラ島沖地震の時がきっかけ。「賞味期限切れの求缶鳥があったら送って欲しい」と言われて、送った。「日本の優しさを世界に送るきっかけ」であると考え、今は備蓄したものをタイムリーに世界に送る。
・数十万缶/年 送っている。食品ロス。世界人工は80億人。うち8億人が今日の食に困っている。
・食品ロスは643トン/年
・みどり求缶鳥は「ユーグレナ」のバイオエテルギーを作っている。9月1日から発売開始した。
・義援を見える化した。領収書を写真で撮るようにした。
・単独ではなく、コラボレーションすることが大事。
・日本から海外から「NATO (no action talk only)」 と言われる失敗をしてるが、諦めずに再度アクションをすると生きてくる。

○森 摂 さん  (オルタナ編集長)
・「オルタナ」2007年創刊
・SDGs コフィ アナンさんの言葉。3つの贈り物をくれた。1999年の大ボス会議での言葉「皆の力をグローバルな社会課題に取り込んで、コアバリューにしてください」「アウトサイドイン 社会問題の解決をビジネスの起点にする」
アナンさんが残した贈り物①2000年に作ったのがMDGs。②国連グローバルコンパクト (①の活動をするための組織)。
③PRI 国連責任投資原則 ESG投資を推奨。

ユニリーバーが世界で展開する400ブランドのうち、サステナビリティを全面に掲げた28のブランドは、他の掲げていないブランドより成長が47%早い。
・CSRの構造と領域を改善。「価値創造型CSR」がSDGsと関わっている。
・アウトサイドインにすると社会の声が入ってくる。ここに新規ビジネスがある。
 オムロンは「お客様の声を聞こうとは言わなかった。」「社会ニーズを聞こう」と言っていた。(オムロン 創業者 「未来予測理論」(https://www.omron.co.jp/about/corporate/vision/sinic/theory.html)によると、技術と科学と社会が構成されており現在は、技術重視でも社会重視でもなく、最適化社会と予測されており、精神的な豊かさを求められる。)
・トヨタは1997年にプリウスを無理して発売した。京都会議に合わせて。当時は売れなかった。
・リクシル 「2ドルトイレ」という安価なトイレを作り、不衛生なトイレの無い街を改善している。 
・中越パルプ工業 放置竹林から製紙 等 「価値創造型CSR」は企業の大小を問わない。

○谷中修吾
・環境に良いこと❌社会に良いこと
・認知をする。活動を広げるきっかけにする。
・取り組み事例の特徴
1 好きなことを社会課題の解決に生かす 例)三陸ボランティアダイバーず
2 ワクワクドリブンで活動に取り組む 例)高校生がローカル線を守るために取り込もう。
3 価値を再定義する 例)中井さんも例。森の宅配便のように、天然山菜の採取代行サービスをする。ストーリーがあれば、同じ内容なのに違う価値になる。
4 ビジネスモデルを確立する 本業を通じて課題解決をする。例)ボランティアベースでもありだが、株式会社とくしまるのように高齢者相手に軽トラックで訪問販売をする。

壮大な事をするよりは、好きな事から始める。

・インスパイヤ 地方創生のイノベーターの「問題解決型」より「価値創造型」の方が多い。
・今のPDCA弥生型ビジネス。地域では失敗する。縄文型ビジネスを忘れてはいけない。うまく融合させた時に環境と社会がうまくする。
・弥生と縄文のツインドライブ。(ガンダム00が元ネタ。)見方を変えると・・・
・SDGsは弥生型の取りくみ。加える事でGOOD LIFEを描けるのでは?

ライフスタイルのイノベーション

○シンエナジー
・地域 コミュニティ 土地・自然とそこに住む人
・高山 2015年エネルギー総支出額106.2億円。 
 資源と生活スタイルがミスマッチ
・地域主導型の自然エネルギー開発による地域経済圏の創出。
「地域主導」資本も4割以上地元。「技術力」無駄なものを入れない「経済性」
・地域ででエネルギーを回す。
地域の勉強会。協議会を7年経ってやった。これが大事やった
・今後は高山市や金融機関と一緒に作っていく。エネルギー。環境にもよくなる。財布にもよくなるし、

○スポgomi
・楽しみながら意識改革。コミュニティの創出。子供への将来の持続性。
・チーム制。60分。分別。
・どこでも開催できる。誰でも。地域を巻き込む。結束力の向上。短時間で完結。
・トータル3時間弱。
・6月5日世界環境デーに実施。
・海外、甲子園、企業、社内で実施されている。
・いろんな環境保全活動に気づくきっかけにする。
・自分の毎日のランニング時のゴミ拾いから発想したアクティビティに変えた推進力。推進力。
・奉仕ではなく、スポーツなので、やる気・パワーにみなぎっている。
○ローカルグッド
・地方をよくする。ローカルをグッドにする。強い地域を作る目標。
・地域の自立性を重視している。
・地方に仲間を笑顔を生んでいる。新しいインキュベーションプログラム。
・分散→一体化。

○新渡戸文化学園

参加した子供の感想。

・活動を行う事で、タグを見るようになった。オーガニックという言葉を聞くと興奮するようになった。
・環境の問題に興味を持っている。自分たちの未来に直結する問題。
 親としても、これからの未来をつなぐ使命。
・森を探検するのは楽しい。電車の中でワクワクする。
・大自然がみじかな場所になった。頭で考えるのではなく、心と体で勉強になった。
 娘と経験で来たのがよかった。継続する事。大人として何ができるか、考えるきっかけを作った。
・楽しい=持続可能。どうやって生まれるか?義務教育を通じて、学ぶ楽しさを理解する事ができる。未来が切り開かれる。

○コクヨ
・原材料の60%が紙類・木 
・間伐が森林の問題になっている。→コクヨは家具に使っている。
・森林保持を始めた。「環境と経済の好循環を目指そう」
・民有林で人工林をターゲット。植林ではなく間伐。環境と経済の好循環を目指す。
・森・森林組合・コクヨグループ
・森林管理・商品開発・情報発信。
・対象面積5325h(足立区くらい) 累計間伐面積1668ha(中野区くらい)Co2の吸収量も増えている。
・昔の木金混合から木だけで作る
・地域材を庁舎に入れる。13都府県に導入している。
・今後の課題。民間需要の拡大。栗の収穫ができるようになった。鹿の駆除でジビエにできないか?
・高知県は全国一森林率が高い。日本の林業問題が凝縮されているのが高知。

○シャボン玉石鹸
・売上高。体に良い成分に変えたら8000万円→17万円 に減ったが「体に悪いものは売る事は出来ない。」と方針は変えなかった
・国内。もっともっとやって、循環型社会を実現する。
 ソリューションを出しているのはにほん。日本を固めて外に出したい。

○フードキャンプ
・農場とテーブルを行ったり来たり。下記2つの組織で出来上がっている。
・ベストテーブル、地元の旬を楽しめる
・孫の手トラベル、開成マルシェ 食大学、郡山ブランド野菜協議会で運用強いる。
・地元の人が地元の魅力に気づき、・・・
・持続可能な6次産業化
・地元の魅力を再発見。県外は福島の魅力発見。
ワクワクドリブン
・母体はタクシー会社
・介護、家の中に閉じ込められている。孫の手トラベル。どんどん外出してもらおう。自然に身をおき、自然と笑顔になる。

○みやま市
・37000人の市民と協力してできた。生ゴミを資源化する。
・生ゴミの収集と液肥の利用がうまくいかないと実現しない。
・区長にお願いして、モデル事業をして市民の声を聞いた。「臭い」「面倒」→「モデル事業やめないで」人気。
 95%が継続希望
・液肥を使ってもらえるのか?食べ比べをして啓発。菜の花。
・80%の二酸化炭素の削減が実現した。6割の電気を賄う・燃やすゴミが40%削減。
・地域の活性化。45人が働いている。障害者の自立支援にも利用している。
・みかんの選別クズ。日本酒メーカーの酒かすも利用。
・明日で稼動1年。

○tabete
・日本のフードロス 年間643万トン 。「食品ロス削減推進法」中食・外食を専門
・捨ててしまう。飲食店。パン屋さんKPIロス率3%にしている。
・商品が並んでない棚からは買いたくない。
・フォードロスは特定の悪は存在しない。①草の根活動②システム的にロスを減らす③持続可能なビジネス
・レスキュー
・金沢市、浜松市、横浜市、藤沢市と連携している。 
・3Rのリユース部分
・こども食堂・NPO団体に寄付
・19万人 店舗数420店舗 救った食数15000食
・救った食の量7.2トン
・お店・たべて・会社・地球 全てに良い              

・これからの社会課題はIT テクノロジーが解決する。

○みんな電力
・「面白くて儲かる」
・町中にいた女性がソーラー充電器から買いたいと思ったのが初めて。
・1万円をアラブの石油王なのか?顔が見える発電事業者が良いか?「顔が見える野菜」のように
 「顔が見える電力」HPでしょうかい。応援できる仕組み。現地に行って確認できる。
・ナンパーセントがどこの電力か?電力トレーサビリティ作った。世界で初めて。
・ラジオで地方との関係人口を増えている。
・バルタン聖人。円谷プロ 怪獣に優しい電気。有名ブランドの企業、ミュージシャン、巻き込んで取り組んでいる。
 世田谷区 電気→人→積み木 横浜町→横浜市 
・家庭で排出しているCo2の半分が電気。今すぐ再生エネルギーに変えるだけで削減できる。(家庭で排出しているCO2の量をサッカーボールの数で例えていた。)
・人が欲しいものを作る ではなく、需要を作っている。電気しかない。
 でも、この電気は需要を製品化している。

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