新型コロナウィルスにどうやって感染して、感染すると体内に何が起きるか?

新型コロナウィルスにどうやって感染して、感染すると体内に何が起きるか?ドクターが自分の書いたイラスト、図面、顕微鏡で見た肺の写真やレントゲンを見せながら説明する。

下記に翻訳して解説します。

ウィルスは呼吸飛沫、そして口、鼻、目の粘膜から体内に侵入して来る。そして、このウイルスはACE2(アンジオテンシン変換酵素2) 受容体によって体内の細胞に付着します。ACE2受容体は私たちの舌、鼻、喉の奥、と肺にある。

新型コロナウィルスに感染した人の4 - 5% は急性呼吸窮迫症候群 になってしまう。感染した2%位が亡くなってしまう。それではなぜ急性呼吸窮迫症候群 になってしまう人とならない人がいるのだろうか?

1) ウィルスはACE2受容体があるところからしか身体に侵入できない。ACE2受容体は肺以外には口、鼻、喉、胃、小腸、結腸、皮膚、リンパ節、胸腺、骨髄、脾臓、精巣、睾丸、肝臓、腎臓と脳にある。

2) ウィルスは直接に肺に行けないので身体に口、鼻、目を通して侵入する。口、鼻、目だえけにとどまっていて肺に降りなければ、軽い風邪になった状態になる。肺の肺胞(小さな気嚢)まで降りてしまうと急性呼吸窮迫症候群 になってしまう。消化管に降りると吐き気、嘔吐、や下痢が起きる。

3)どれだけのウィルスの量に触れているかによって症状が重くなる可能性がある。お医者さんや看護婦さんなど病院で働くものが若くても亡くなってしまうのは大量のウィルスに触れているからである。
4) どれだけ炎症が起きるかはそれぞれの人の遺伝子にもよる。ACE2受容体には遺伝子多型がある。タンパク質にも遺伝子多型があるので人によって症状が重くなる人もいる。遺伝子によるタンパク質、ホルモンとインターロイキンが関係する。

5) エストロゲンはIL-6 受容体を阻害するので女性の方が男性に比べると重症にならない。

6) リウマチのための薬やループス腎炎ための薬(hydroxychloroquine) 、あるいはアンジオテンシンII受容体拮抗薬 (losartan, or telmisartan, or candesartan, or irbesartan)やACE阻害薬 (lisinopril)かIL-6 受容体阻害剤をすでに服用している人は重い症状になりにくい。

映像の10分頃から肺のノーマルな状態と新型コロナウィルスにかかった人を顕微鏡で見た写真を比べる。10分40秒からノーマルな状態の肺のレントゲンと新型コロナウィルスにかかった人のレントゲンを比べる。新型コロナウィルスにかかった人の炎症して真っ赤にになっている状態がはっきりと見える。これによって息が出来なくなる。また心臓に戻って行く血液は感染している。13分17秒から心臓に行く血液をカラーのイラストで描いて、感染した血が脳、腎臓、腸、脚、腕、筋肉に向かうことを説明している。新型コロナウィルスは肺を痛めるだけではなく、腎臓、心臓、脳を痛め、その影響は残ってしまうと言われている。



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