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短い詩

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短い詩(自作)
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2022年5月の記事一覧

忘れた夢

何か夢を見ていました。 明け方、夢の途中で目が覚める。 夢の内容が思い出せません。思い出せなくなってしまうのです。 確かに何かが起り、感情もともなっていたのに。 残念に思いながら起きて動き出します。 そして、忘れてしまうのです。 夢を見たことも、思い出せないことを残念に思ったことも。

土の香り

トラクターが田を掻いて起こす土の香り。 田んぼを埋め立てるために、ダンプが運んできたどこかの土の香り。 よき香が充ちる帰り道。

同じ速さで

船団の ボスのような雲 いつか見た 飛行船と同じ速さで わたしのひらけた視界をゆく

この道

わたしの好きなこの道が かつて海だったり陸だったりしていたことが なんとなく誇らしい。