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気付いたら、将棋無双第一番(古典詰将棋)が解けるようになっている問題集とその使用方法について ―あゆみ将棋塾でやっていることを言語化し、出来たら、その実践をしてもらいたいし、またその結果が楽しみだなと色々と試みる文章ー

まえがき

 はじめましての方ははじめまして。
 度々覗きに来てくださる方は、いつもありがとうございます。
 あゆみ将棋塾の塾長です。

 色々と、試行錯誤してみた結果、kindleの電子書籍出版は辞めることしました。あまり売れないというのが本当のところです。世の中は難しいです。

 ということで、僕は読んでいただくのが吉と思うので、ここでその詰将棋問題集を公開していきたいと思います。

 第二番まで作っているので、それも順次公開していきたいと思います。

 大体、この問題集を作るのに、一週間くらい、エネルギーを貯める必要があります。なので、まあ、大体二年かけて、将棋無双と将棋図工、その他の古典詰将棋集をあゆみ将棋塾のテキストにすべく問題を解きほぐしていきたいと思います。

 それから、このPDFはぜひとも稽古に使ってみてくださいという感じです。


今回の発想

 今回、筆を執ったのは、これから公開していく動画群や問題集の使用方法についてです。
 基本的に、あゆみ将棋塾の動画・問題集には答えがありません。
 なぜか。解説を作るのが大変だから、という身もふたもない理由もあるのですが、イメージとして、大会当日の行き帰りの電車・バス内で見てもらうことを想定しているからです。

 淡々と日課をこなすための動画・問題集が欲しかったんです。
 答えがある問題集は、分厚くならざるを得ませんし、解くテンポが遅くなりがちです。
 もっとサクサク解きたいと思っていました。

 僕の理想の問題集は、浦野先生の『1手詰ハンドブック』の80問目までの感じですね。

 とてもスピーディーに、毎日コンスタントに解ける素晴らしい作品です。

 流れるイメージがあるので、その難しいバージョンを作りたいと思いました。でも、普通の詰将棋は、市場に出回っているので、人と違う分野で戦おうと思ったのです。

 すると、そうだ、古典詰将棋を取り扱おうと思い立ちました。

詰将棋問題集の作り方

 世の中には素晴らしい人が居るものです。
 今迄の将棋界で、将棋の本を作ろうと思ったら、Excelで将棋盤を作ったりする必要がありました。でも、もうその心配・労力をかけなくてもいいんです。

 上記のサイトと、柿木将棋というソフトを併用することで、将棋の本を書く手間がすごく楽になっているのです。
 僕は、柿木将棋で、古典詰将棋の変化を全て入力し、一つずつcopy&pasteして、ちまちまちまちま、作業をすること、数時間(大体4時間)。
 へい、おまちという感じで、一つの作品が出来上がります。

 人間の脳の中では、このような思考回路が出来ているらしいのです。
 大変すごいことですね。

 詰将棋を遡及して解くというのが、あゆみ将棋塾の詰将棋稽古のコクです。おそらく、コツさえつかんでしまえば、多くの将棋教室の方が応用可能なものと思われます。

遡及して解く詰将棋

 あゆみ将棋塾では、一手詰をこれでもかというくらい、徹底して稽古します。というのも、一手読めなければ、その先の手数を読むことができないと信じているからです。
 一手詰の中で、詰手筋と呼んでいる手筋を分類し、それに一つずつ命名していきました。

 頭金・こびんの金・尻金・腹金とか、諸々の詰手筋を分類しています。

 その詰手筋を分類することによって、長手数の詰将棋を遡及して解くということができるようになります。

 具体例を挙げましょうか。

 

答えは、☗2一龍
☗3二龍が答え

 上記の詰将棋を解くことで、次の詰将棋の詰手筋が見えてきます。


 どうでしょう。先ほどの詰将棋と比べてみてください。もう一度、掲載しますね。


 何か配置が似ていませんか?

 このように、似ている詰将棋をどんどん遡及的に解いていくことで、より長手数の詰将棋が解けるようになります。

 本当かなと思うかもしれませんが、やってみれば、解ります。

著作権フリーな教材

 やるか、やらないかは、圧倒的な差を生みます。

 あゆみ将棋塾では、やらされるのではなく、自ら進んでやる。いやむしろ、やらせてくれ、という子どもが多いです。なぜかは分からないんですが、とても熱意のある子たちだなと、こちらも頑張らないとな、と思う稽古場になっています。

 以下のPDFは著作権フリーです。電子書籍で勝手に発刊しても、文句言いませんし、どうぞお好きにという感じです。

 これは、僕の師匠(勝手に弟子を名乗っているだけですが)の内田(樹)先生のサイト(内田樹の研究所)のスタンスを真似させていただきました。

 著作権フリーという考え方は、とても風通しのいい印象を受けます。

 ということで、次のPDFを教室で使っても良し、ダウンロードしてもよし、まあ、いかように調理をしてもいいです。動画にしてもいいですし、解説してもいい。なんでもござれです。

 そういうスタンスでやっていきます。よろしくお願いいたします。

以下、詰将棋集



以下、PDF

あとがき

 とりあえず、しばらくよろしくお願いいたします。

 動画はぼちぼち上げていきますね。

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