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5歳のわたしは、フランスに恋をした

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二度のパリ生活や、留学、家族旅行などでフランスを訪れては、第二の故郷のように感じてきた筆者の目にうつる「フランス」を言葉にしていくエッセイ集。家族とのゆかいな思い出や、フランスの…
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2023年9月の記事一覧

だいたいのことは、「C'est pas grave!(なんとかなる)」

念願のフランス留学生活がはじまり、運良くフランス人学生のコミュニティに混ぜてもらえたものの、思っていた以上にフランス語がちんぷんかんぷんだった私。毎日半べそをかきながら、ノートを持ち歩いては、分からない単語をメモするようにしていた。 フランス語の語学力以外にも、日本とは違う考え方や、フランス人のコミュニケーションに馴れないところもあって、いわゆるカルチャーショックの連続だった。 初めてのフランスではなかったし、現地のことはそれなりに知っているつもりだった(地下鉄が臭いとか

大学交換留学で見つけた、一生の宝もの

大学3年生だった頃、パリの16区にあるINALCO フランス国立東洋言語文化大学(通称ラングゾー)に一年間の交換留学をした。 本当は第一志望は、文学部が有名なソルボンヌ大学だったんだけど、当時は地方ではなくてパリに留学したいと思っていたので、募集人数が2人だったラングゾーを第二希望にしたら、案の定そっちに決まったのだ。 名前のとおり、アジアの言語や文化を学べる、いわゆる外国語大学なのだけど、フランスの外国語大学に日本人が行って何を学ぶのか? 外国人留学生向けのフランス語の