♡ただ喋りたいだけ♡ #방탄소년단 2022 Oct. ソウル・釜山旅⑥
前回の続きから
⑥油井食堂 その2
「はい、2人どーぞ!こっち!」
元気のいいアジョシの声で招かれたのは、厨房の真ん前のテーブル。
おぉ!奥のキッチンで忙しそうに調理されているオモニムはテレビやYoutubeで何度も拝見した、油井食堂のオモニム!
TMAを楽しみに世界中のアミがノニョンに集まり、みんな油井食堂を目指した。
席はびっしり埋まっていて、お隣りの2人組のお嬢さんたちにTMA参加のイルアミさんかな?と思い「すみません」と声を掛けた。お2人は、地元の方だった。わ、すみません、あ、チョソンハムニダ。
とても親切な2人は、アミなら、通称「防弾セット」の黒豚石焼ビビンバセットね、って教えてくれた。写真のテテのポスターの上にあるセットね。
注文を終え、ホッとすると、油井食堂の壁という壁、天井を埋め尽くすバンタンのポスターが目に入ってくる。
彼らがサインを入れたというポスターは、厨房のすぐそば=私たちのすぐそばに貼ってあった。
この食堂の地下に練習室があって、ほぼ毎日、ここで食事をしていた7人。練習室の上に、こんなに美味しい食堂があったら、毎日くるよね(笑)アツアツの石焼ビビンパ=防弾セットは匂いからまず美味しい。お肉のボリュームも満点で、身も心も満腹。
そしてここでも定食屋さんの定石、頼んだメニュー以上にふるまわれるキムチやナムルなども美味しくいただいて、ごちそうさま。私たちが食べ終わった頃は、また次々と世界中のアミさんたちが駆けつけていた。お腹いっぱいの2人は、ノニョン散策の始まりの駅、鶴洞駅へ戻る。鶴洞駅の地下鉄改札の手前にあったThe昭和なディスプレイのお店がノスタルジックだったなぁ。
さぁ、午後はこの旅のメインイベント、TMAが開催されるKSPOドームへ向かわねば。KSPOドーム最寄り駅のオリンピック公園駅へ、いったん君子駅に漢江を渡って戻り、乗り換えを1回で済ますことにした。地下鉄で漢江を渡るので、橋から見える漢江を越える景色を眺める。この景色、大好き。
1988年、ソウルオリンピックが開催されたときに様々な競技場が設置された、オリンピック公園駅の改札を地上に上がると、TMAの開催にあやかったグッズを売るテントが賑やかに並んでいた。
駅からKSPOドームまでの一本道にはTMAの幟旗が青空にはためき私たちを歓迎してくれている。
実は、私はGTツアー、YちゃんはQUUNという、それぞれ違う販売元からTMAのチケットを購入していた。ただ、おそらく大元は同じ会社みたいで、お互いに来る案内メールなどもよく似ており(笑)
何かの都合で会社を分けているんだろうか?
どちらの会社も「ソウル半日観光バスツアー&TMA観覧チケット」という「日帰り観光パック」の体裁でチケットを売り出していた。ただ、この日、10月8日は、汝矣島の花火大会が3年ぶりに開催される日と重なり、ソウル市内の交通大渋滞が予想されていた。そして日本や世界各国からTMA参加に来るアミ達(もちろん他の出演アーティストのペン達も)大多数は数年ぶりや初めてのソウル。バスツアーで予定されていた「龍山地区散策とカフェ巡り」以外の行動をしたい人も多い。そして開催当日土曜日に弾丸でソウル入りする人もいる。そんな状況を鑑みて、「バス観光が不要であれば、15時までにKSPOドームのチケット引き換えテントに来ればOK」という案内が出た。これを踏まえて、私は「バス観光を捨てて一緒にノニョンに行こうよ~」とYちゃんをナンパしたのだ。
バス観光の方々が15時頃にKSPOドームに到着するので、正午からチケット引き換えテントをオープンするので早く来ても良いと。そんなわけでノニョン散策を油井食堂のランチで切り上げ、KSPOドームへ向かった。オリンピック公園駅を背に、広い一本道の一番奥にKSPOドームが見える。その一本道の両側は、楽しそうなお土産屋さんやカフェで大賑わい。当日はKSPOドーム以外にも、エリアでは音楽イベントが開催されていて、その音漏れも楽しい気持ちに拍車をかけた。
と、その時!私たちの目に「青い集団」が飛び込んできた。おそろいの上下のキラキラ青いウエアに、青いヘアバンド、青い幟端に青いスローガン、私たちとご同輩くらいから先輩世代まで皆さんとてもエネルギッシュに掛け声の練習をしたり、歌を歌ったり、打ち合わせをしたりと。
す、す、すごい・・・・楽しそう!!!
どなたのファンダムなんだろう?
幟旗やスローガンをよく見ると、あの、グローバルファンチョイス賞の投票でウリバンタンを鎬を削った、トロット(演歌)の若きプリンス、イム・ヨンウォンさんのファンの皆さん。
そして、一本道の左右には青いキラキラ集団がたくさん。大人数なので、グループに分かれて待機しているようだ。すごい熱量。応援も声もアツい。
このファンダムの皆さんと、あの投票を争ったのかと思うと感無量。
後でも書くけど、イム・ヨンウォンさん、笑顔がチャーミング、ハンサム、スタイル抜群、そしてひっくりかえって尻餅つくほど歌がうまかった。
そうこうして歩いているうちに、チケット交換テントに到着した。
Yちゃんの購入したQUUNは事前にスタンディングエリアの連絡があり、YちゃんはSR2とわかっていた。
私が購入したGTツアーは当日引き換えテントで確認してください、としか
連絡がなかったので、SR1?2?3? どこなのかわからなかった。
14時頃にテント到着。まだガラガラで、すぐに引き換えの順番がきた。
私はSR1だった。待機列の整理番号は76番。
これはまぁまぁ早い番号なのかな、なんだかドキドキしてきた。スタッフのお兄さんがリストバンドを手首に巻いてくれる。
紙だ。。切れちゃわないかな。。。
じっと見つめていると、これなくしたら、マジで入れません、と忠告される。緊張が高まる。
16時には待機列に並び始めてくださいね、17時になったら待機整理番号は無効で最後尾に並んでもらいますよ と2・3回忠告された。
さて、あと2時間あるけど、どうしようね?
オリンピック公園周辺には、いくつか観光スポットがあるみたいだけど、なにせ左手首に巻かれた紙製リストバンドが気になって仕方ない。
うろうろして落としたり切れたりしたら大変だしね、っていうことでオリンピック運動公園の敷地内にいることにした。
帰りのバスを待つ場所の、KSPOドーム隣のハンドボール場を確認しながら歩るいていくと、この週末に開催されている野外音楽イベントが盛り上がっている様子が聴こえてきた。
広い公園内を移動できる自転車で楽しそうに散策している家族連れもたくさん。
TMAで盛り上がっていることもあるだろうけど、このオリンピック公園は、こうやって週末の憩いの場所になっているんだなぁって実感した。
少し歩くと、アートセンターが見えてきた。
アートセンターの中にはいると、中に広いカフェがある。まだ椅子も空いている。
ここに16時までいようと決めた。
16時から待機列に並び始めて、帰りのバスに乗るまで多分7時間近くある。
バスの出発は23時過ぎと案内されていたから・・・
それまでずっと座れないことを考えたら、このカフェでゆっくり座って体力を温存しておいたほうがいい。アートセンター内のお手洗いを済ませておけば、待機列でお手洗いに行く心配もないだろうし。
カフェの中は、TMAに参加する様子の方もチラホラいたけど、それほど混んでいなかった。
ここはKSPOドームのイベントを待つ間の良い滞在スポットだと思う!!
バニララテをのんだり、トイレにいったり、バニララテをのんだり・・・
そうこうしている間に16時が近づいてくる。
そわそわしてしまうので、待機列エリアへ移動する。さ、これから7時間、立っているのだ。
区域ごとの待機列エリアに並ぶため、いったんここでYちゃんとバイバイ。
わたしはSR1区の自分の番号76のところに並んでみた。周りはほぼアミ。ほぼイルアミ。
GTツアーの人もQUUNの人もいる。ランダムに区域は割り振られたらしく、皆さん楽しそうに前後左右の方たちと仲良くお喋り。
わたしもすぐそばにいたグクペンさんと話が弾む。
彼女は今朝早起きして蚕室のロッテ百貨店で売り出しが始まった釜山コンのグッズ+アーティストメイドに並んだそうだ。戦利品の白いグクパーカーを着てきている。かわいい。
(この彼女と終演までご一緒にSR1区で観覧した)
列はどんどん後ろに延び、入場の18時近くなると立錐の余地もないほどになってきた。
この人たちの塊が、アリーナの中に入ってスタンディング観覧するのかと思うと、冷や汗が出てくるようだった。
日本国内のロックフェスなどでもスタンディングの壮絶さを観たことはあるけれど実際にスタンディング観覧は未経験のことだった。
17時を過ぎると、一番奥のSR3区から入場が始まった様子で列が動き始めた。スタッフの方たちもイベントの人員整理に慣れている様子だし、入場する私たちも混乱
せずに入場したいという気持ちが一致していて、整然と入場していったように思う。
17時半、いよいよ私たちのSR1区の列が動き始める。
さぁ出陣!
KSPOドームの入口でいったん留まり、整理番号50人ずつくらいが小分けに会場に入っていく。
会場に入ったら、自分の立ち位置を決めて進んでください、走らないで!!
とスピーカーで繰り返し案内されている。
ドキドキする・・・
「はい、どうぞ、入って!」 私たちにスタッフの掛け声がかかる。
え!は?ここがSR1区??
ステージからも、サブステにつながる花道からも、激近ですよ、ここ・・・。
どこに行く?どこで観る?息をのむ。
仲良くなったグクペンさんと瞬時に相談、花道に近い柵の角へ早足で歩いて、2人で柵をつかんだ。
これがこの後、23時までの死闘の始まり・・・
(つづく)
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