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積極的自己主張「アサーティブネスのすすめ」

アン・ディクソン著 山本光子訳

ブックカバーチャレンジ7日が終わって、ちょっと燃え尽きてました(笑)。また改めてボチボチ書いていきますね。

今回ご紹介するのは、「アサーティブネスのすすめ」もう20年以上前に買った本ですが、私のコミュニケーションのベースとなった1冊です。

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アサーティブネス(今はアサーティブ・コミュニケーションと言われてますが)は、相手も自分も大切にするコミュニケーション手法。

新卒で会社に入社してから数年、(自分では)理不尽だ!と思って怒ったり、落ち込んでいたりした時に救われた一冊です。特に第5章の「生活態度の基礎となる11の権利」は、今でも大事にしています。

1.私には、自分のニーズを言葉に言い表し、自分で選んだ生活上の役割とは別に一人の人間として自分で物事の優先順位を決める権利がある。
2.私には、聡明で能力のある対等な人間として尊敬されて扱われる権利がある。
3.私には、自分の感情を言葉で表現する権利がある。
4.私には、自分の意見と価値観を述べる権利がある。
5.私にはイエス・ノーを自分で決めて言う権利がある。
6.私には間違いをする権利がある。
7.私には考えを変える権利がある。
8.私にはわかりませんという権利がある。
9.私には自分が欲しいものをほしいと言い、したいことをしたいという権利がある
10.私には他の人の悩みの種を自分の責任にすることを断る権利がある
11.私には人から是認されることを当てにすることなく人と接する権利がある。

新卒で配属された職場は、メカエンジニアのアシスタント職。設計者が設計したものをCADで図面化していくお仕事で最初は楽しかったのですが、あくまでも設計補助。自分が考えて主体的に動く仕事ではなかったんですね。

入社3年目くらいにはつまらなくなってしまって、もっと難しい仕事を任せて欲しい、私はもっとできる!と思っていても、いつもこんな思いを抱えて、周りに愚痴っているだけでした。

設計者でもないのに、設計をさせてもらえるわけがない(だろう)・・
この会社や職場は女性を活用する気がない(だろう)・・
こんなにやる気のない設計者より私のほうが仕事できる(はず)・・
短大卒の私が、大学卒と同じキャリアを積めるわけがない(だろう)・・
一生仕事を任せてもらえず、給料も上がらない(だろう)・・・

そんなネガティブな怒りや妬みは、自己否定から始まっていたんですね。この本に背中を押されてダメ元で上司に、設計させて欲しい、もっと仕事をレベルアップしたい!と素直に訴えたところ、その後、簡単な設計修正を任せてもらえるようになり、数年後にはアクセサリーの商品設計を任せてもらえるようになりました。
なんていい会社!なんていい上司!!

仕事を任されたことはとても嬉しかったのですが、実際にやってみると、それはそれは大変。。設計ミスがないか、何か不具合がないか、耐久性は大丈夫か・・。もっともっと仕事を!と頑張り続けていたある日、「あれ?そもそも私メカ設計がやりたいんだっけ?」と気づき、また人生が変わるのですが、それはまた別の機会に(笑)

第5章の終わりの言葉も大好きです。自分を認めるのは自分だけ!!この本に出会えて本当に良かったなと思います。

よいと認められることに依存したり、その必要を感じたりしていると人間をダメにします。(中略)誰からもよいと認められない体験を数回して、それでもこの世の終わりでないことに気がついたら、精神的に楽になります。

ちなみに、「アサーティブネスのすすめ」は絶版になっているのと、1982年初版(原本)1991年に日本語版が初版された本で、今だったら絶対ありえないセクハラ対応とか(お尻を触るのをやめて欲しいと伝える・・)久々に読むと時代に合わなくなっています。

同じ著者が、2000年に書いた「働く女性のためのアサーティブ・コミュニケーション」の方が時代にあっているとは思いますので、こちらもおすすめです。ただ、「11の権利」が書かれていないのがちょっと残念でした。

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昨年この本を監訳している、アサーティブジャパンの講習会に参加してきたのですが、そこでは11の権利が紹介されていました。(12になってたけど)アサーティブはロールプレイで実際に練習することも大切なので、ぜひ興味がある方は、講習もオススメです。

本当は5月末に応用講座を受ける予定だったのですが・・ご時世につき延期になってしまいました。また再開したら受けてみたいと思っています。

#アサーティブ #アサーティブネス #読書メモ

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