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そもそも私は筆が遅い。

最近めっきり曲を書いていない。
春先の自粛期間中にソロ用の歌を作ったっきりである。
「夏の歌がうたいたい」とか言いながらぼんやりしていたら秋になってしまって、もうすぐそこまで冬が来ている。

そもそも私は何か描くテーマでもって曲を作るより、誰が歌うとかどんな楽器で演奏するかとか、そういう情報から作るほうが捗る(というか、そこに沿ったテーマのほうがイメージが湧きやすいのは当たり前か)。自身で歌うソロ曲を作るのが遅いのはそのせいなのだろう。自身に対する興味が足りない。

私の場合、音よりも厄介なのはことばである。
こっちの理論はあまり持ち合わせないまま来てしまってずっと感覚で書いているので、「降りて」こないと本当にきつい。枯渇。ひたすらインプットを増やすしかない。

これが歌でなく楽器だけ、特にピアノだけの曲ならば、逆に「降りてくる」より「掴みに行く」ほうが感覚的に近くなる。目の前の空間にふわふわ浮かんでいるものを掴んで、目に見えるように加工する。自分の中のものを表現するというよりは、目の前にあるものを恣意的に選び取って調理して出しているという感じである。あくまで“感じ”の話。
(依頼作曲であれば話は変わってきますが)

なのでまあ結局のところ行き詰まるときのネックは大抵「ことば」かなと思っています。ソロ弾き語りの曲を作る上で。

これから作曲とは別のところで生み出す作業が増えるので、相乗効果で何曲か生まれそうな予感はしています。予感で終わらせないようにせねば。

秋ですし(まだ、たぶん)、どんどんいろんなものを取り込んでまいりましょうね。ええ。

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