神様のくれた夏休み。

毎日が楽しい。風通しよく意見を交換し、未来を見据えて日々を過ごしていく。充実しているからこそ、多少の無理や無茶は何ともなかったし、耐えられた。
ちょっとしんどいけど、楽しいからいいよね、そう思っていた。

夕方帰宅しようと準備していたら、突然身体が重くなり、熱を測ったら、39.6℃だった。
なんの前触れもなく突然の発熱に驚いたものの、翌日はどうしても休めない状況だったので、定時で急いで帰宅することにした。
帰宅途中もどんどん身体は重くなり、激しい頭痛と身体中の熱とで朦朧としながらなんとか家にたどり着くと部屋に転がり込み、なんとか娘に連絡をして力尽きた。
あとは帰宅した娘が救急車を呼び、救急搬送されそのまま入院。ICUに運ばれ、検査に次ぐ検査を受けるものの原因は不明なまま、40℃を超える熱が続く。
血圧もどんどん低下して、このまま死んじゃうのかな、案外呆気ないな、もう痛いのは嫌だし、それも仕方ないか…と思ったけれど、なんとか治療の甲斐あって、高熱地獄から解放された。

いい歳をした大人が40℃を超える熱に数日見舞われると、さすがに身体へのダメージは大きく、ICUから一般病棟に移っても起き上がるのも動くのもやっとという有様。当初は、1週間も休めば復帰できると思っていたのだが、先ず退院の目処も立っておらず、とてもではないが働ける状況にはない。高熱でうなされている間に、娘が1ヶ月の休職手続きをしてくれていた。

1ヶ月、休んだところで元のように働けるのだろうか。もう無理や無茶は出来る気がしないし、する気にもなれない。
将来に対するポテンシャルや夢に対するモチベーションも、ぱきっと音がして割れてしまった気がした。

神様が休めと言っているのだろうか。
気持ちばかり空回りして、勢いだけで過ごしてきた日々に、気付かないうちに疲れてしまったのかもしれない。

今はまだ、生活のことまで考えられない。
とりあえず、生きる。

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