宇多田ヒカルは歌でグルーヴになりたいんだと思っている

こちらの記事のおかげでElectricityを発見できてめっちゃ感謝~~!!という話です。

宇多田ヒカルの歌でグルーヴが駆動する

さて、こちらの記事では

リズムとフロウの快楽性がここ最近の宇多田ヒカルの曲の特徴なんだけど、…

と書いておられます。
私にとっては、宇多田ヒカルの歌唱は、歌をグルーヴそのものに混ぜ込みたい、あるいは歌によってグルーヴを駆動したいという様相に見えます。
Electricityでは、気持ちのいい4つ打ちのビートがありつつ、歌が入るとさらに気持ちよく揺れるんですよね。マジで気持ちよくないですか?気持ち良すぎて抱えきれないので、部屋でひとりでため息が出ます。ッハ~~~…

かといって前に引っ張るばかりではなくて、再録の光では、イントロでややモタっていて、もったりとしたタメがあります。ありません?あるように聴こえるんだよな…
こうしたところも、歌唱によってリズムパートと張り合いたいというか、小編成のジャズみたいなバンド感を組みたいように感じるんですよね。

上の記事でも触れられているように、もともとAutomaticから特徴的な譜割りがありますね。

個人的には初恋で「この人こんな面白いことしてたっけ!?」と強く感じるようになりました。

歌詞

Electricity between usという歌詞は、私は、電気のつながったら流れてしまう、流れずにいられない、という性質をこそ感じます。
バチッと流れる劇的なものというよりも、二人の間で接続があれば流れる、流れ続けるもの。
細かい話をするなら、電線を流れるような電気(交流電流)には、”位相”の概念があります。波のズレ。
電線でつながるとき、交流電流の位相はなるべくずらさないように、あっちとこっちで一致するように調整されます。
そういう意味では、Electricityでつながる”君と僕”の間では、絶えず位相のズレがあり、ズレを合わせ直す試みがある。


実は、最初に『SCIENCE FICTION』を見かけた際に、”ベスト盤”という文字面だけを見て、新曲はないと勘違いしてスルーしてしまっていたんですけど、再録やらリミックスやら、結構面白いことをしているアルバムなんですね。

いや~~~気づいてよかった~~~。
Goldなんかも、こんなに良かったっけ...!?になっています。ピアノのバッキングの低音が響いて最高~~~…ハァ~~~…


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