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キレイなお金の使い方

毎月二日は喜光寺縁日。
「いろは写経」を納経して、法要に参列し、山田法胤ご住職の法話を拝聴しております。

法話のテーマは
「私が考える唯識」
唯識論をわかりやすく、ユーモアを交えてお話くださるのが、とても楽しみ。

お話好きのご住職なので、途中話が脱線することもあります。
先日は、唯識の煩悩の話から「お金」の話になりました。

お写経一巻2,000円こつこつこつこつ

ご住職はよく「お金」の話をされるのですが、なぜか、全く嫌みのない話し口なのです。

ご住職が喜光寺の住職になられたのは平成2年。
当時、喜光寺は荒れ果てていて、境内に畑があり大根などを作っているようなお寺だったそうです。

「喜光寺に行けと言われたときはショックでしたね。なんでこんな荒れた寺へやられたんやと。
ご本尊の阿弥陀さんの前で
『このお寺、僕に再建できますか』
と聞いたら、阿弥陀さんが首を縦に振られたように感じたので、再建にとりかかったんです」

平成22年は立派な南大門の落慶が執り行われ、今年令和3年には佛舎利殿が建立されました。
「皆さんからご結縁いただいた「いろは写経」のおかげもあって立派なのが建てられました」
と。
お写経は一巻2,000円。こつこつこつこつ。
ご縁を大切に、たくさんの人に法話をされて、たくさんの人の心に「生きるヒント」を与えてくださるご住職。

お金はキレイに使う

「僕はね、こうしてお参りに来てくださった人にいっぱい持って帰ってもらおうと思ってる。だからお供えしてくださったお下がりをどんどん持って帰ってもらう。そうすると、またたくさんお供えくださり、またどんどん持って帰ってもらうんです」

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(この日いただいたお下がり)

「今ね、廃れていくお寺がいっぱいあるんです。立ちゆかなくなるお寺が。それなのに、喜光寺さんはどうして立派な佛舎利殿を建立されたりできるんですか?と尋ねられたりするんです。
僕はお金集めるの上手ですからねー。
だけど、私利私欲のためには一切使ってません。
着る物とかこだわりないですしね。
お寺さんが寄付集めて、高級車に乗ってたら、檀家さんもいい気しませんもんね。
そんなことして私利私欲に使うから、廃れていくんですわ。
皆さんからご結縁いただいたお写経代などは、お寺の復興のために使わせてもらっています」

「私利私欲のためにお金は使うんじゃないですよ。
お金はきれいに使うんです。
喜んでもらうために使うんです」

これって。
何もお寺さんだけの話じゃなくて、私たち一般の人にとってもそうですよね。
お客様からいただいたお金は、ありがたく頂戴して、またそれをより良いサービスとしてお返ししていく。
巡らせていくことが大切。

大根が植わっていた境内が「蓮の寺」へ

ご住職が喜光寺に来られた時、大根畑だった境内には、今では250鉢もの蓮が咲き乱れています。

この蓮も、10年以上かけて集め育ててこられたそうです。

こつこつこつこつ。
人のご縁も大切に育てられ、喜んでもらおうといつも人の幸せを願い。

3年前の8月2日に、ご住職の法話を拝聴して、感動の涙が溢れてきました。
その日以来、毎月二日は必ずお参りに行くようになりました。

私利私欲ではなく、ご縁ある人に喜んでもらう生き方をしたいと、改めて思いました。

たくさん、持って帰ってもらおう。
喜んでもらおう。

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喜光寺のサイトはこちら。




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