未来を見せてくれるヘアサロン
私は3ヶ月ごとにヘアサロンに通っている。
目的はもちろん「ヘアカット」してもらうことだけど、それだけではない。
オーナー「ジローさん」の言葉を聞きに行っている。
ジローさんからは目の覚めるような言葉が出てくる。
「僕は、もっともっと上手になりたいんです」
私がジローさんに惚れ込んだのは、第一にその技術力。
ジローさんに出会うまでは、髪型には妥協していた。
美容院でカットしてもらった当日はキレイにセットしてもらえるんだけど、翌日からは昨日の髪型が再現できない。
ヘアアイロンやホットカーラーを使って巻き巻きしたいけれど、私が巻いたら「昭和感」が漂い、ダサくなる。
なんか違うんだよな~と思いながらも、どうしたらいいのかわからず、
「こんなものか」
と、妥協しまくっていた。
それが!
ジローさんは私の髪型の悩みを一掃してくれた。
カットだけで3時間かけて作ってくださる。
3時間ですよ。
長いです。
私「ジローさんのおかげで、髪の毛を褒めてもらうこと増えました!自分でアイロンでセットできる日がくるなんて、嬉しすぎます!ありがとうございます」
ジロー「ありがとうございます。でもまだまだですよ。
僕はもっともっと上手になりたい。一生修行です」
こんなに高い技術力を持っていても、まだまだだと言う。
謙遜しているのではなく、本気でもっと高みを目指していらっしゃる。
たくさんのファンがいても、それに驕ることなく、もっと上を本気で目指す。
その心意気に惚れています。
年齢なんてただの数字
「ジローさんのお客様で最高齢の方は何歳ですか?」
「90代の女性がいらっしゃいますよ。半年に1回、奈良からタクシーで来られます」
まず。
90代になっても「ジローさんにカットしてほしい」とこだわりを持っているところがすごい。
おしゃれ心を持ち続けているところが素晴らしい。
半年に1回、タクシーに乗ってまで通われるって、エネルギー高い。
女性って、ある一定以上の年齢になると、髪の毛を短くする人が多い。
髪の毛自体が痩せてきたり、お手入れが面倒に感じるようになるから。
「年齢を重ねても長い髪の毛を楽しみたいと思ってるんですが、可能ですか?」
「お客様で70代の女性がおられますが、ロングですよ。お客様に年齢は聞きませんが。年齢なんてただの数字ですから。
生き方の方が大切ですから」
生き方。
美容院で「生き方」を説いてくださるの、ジローさんが初めてだ。
情景が浮かぶ
ジローさんのファンはたくさんいらっしゃって、随分遠方からもいらっしゃる。
スーツケースをコロコロとしてこられた白人男性は愛媛県から。
「明日は栃木県から来られるんです。ありがたいことです」
ジローさんは切る前にすごく丁寧にカウンセリングしてくださる。
私のオーダーは
「色っぽい女性」
後は、ジローさんの感性にお任せしている。
「色っぽい」といっても、いろいろある。
エロス漂う色気もあれば、健康的な色気もあるし、賢さがうかがえる色気だってある。
「僕はね、”似合わせ”ってどうなの?って思ってるんです。そんなんちゃうんですよ。さっきの白人男性、オーストラリアの男性ね、大学教授なんです。僕がカットした後、他のサロンにも行かれたみたいなんです。でも、全然違ったと言って戻ってこられました。僕は彼から”柔らかさ”を感じたんです。海辺で走っている情景が浮かんだんです。よくよく聞いてみると、休日はホントに犬と海辺を走っていると」
「浮かんでくるんですよ。その人の未来像とかなりたい姿とか。どんな生活をして何を大切にしているか。どんな価値観で生きているか。
あ、髪を通してですけどね。見えるんです」
だから。
「似合わせ」
という表面的な見た目でなくて、その人の内側をジッと見つめる。
ジローさんの目には、私の未来はどんな風に見えたのかな。
明確に意図を持って
そんなジローさんは
「なんとなく切ったらなんとなくの仕上がりになる。
明確に意図を持ってカットしてます。1本1本、明確に。
意図を持って切るから、望み通りの仕上がりになるんです」
生き方もそう。なんでもそう。
なんとなく生きてたら、ぼんやりした人生になる。
情熱を持って、意図を明確にして生きよう。
ジローさんにカットしてもらう間、生き方論を学ばせてもらっている。
大阪の人だから、トークは軽快で楽しいんだけど、ロックなオトコを感じさせてくれる。
美人にはなるわ、生き方まで学ばせてもらえるわ。
ジローワークショップはただのヘアサロンではない。
生き方まで学べるヘアサロン、ジローワークショップ。
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