戦いの終わり、戦いの始まり

ご高覧頂きありがとうございます。
つい先日、区役所から内定を頂き、ようやく公務員試験または就職活動(?)を終えることができました。あやてぃと申す者です。これで晴れて春から区役所職員です。新潟の山が綺麗でした。

地方公務員を志してはや一年。あっという間に過ぎてしまい、少し余韻に浸ってるうちに、というか調子に乗っているうちに戦いの記録をここに残しておこうと思います。これから公務員試験(主に特別区)に挑むお方はネタ程度に読んで貰えたらなと思います。

3年夏 働きたくない

ガッツリ就活準備を始めないといけない時期でしたが、合宿、旅行、ライブ、その他諸々が予定されている中で、インターンなぞ行きたくないに決まっています。社会から最後の審判を喰らうの怖すぎる。

なのでインターンは適当に申し込んでみて、結局1Dayのやつにいくつか参加してみました。録画面接とかES書いてみたりとか、今思うとあまりにも無駄な時間。目的は早いうちに設定しておくべきですね。どっかの偉い人も言ってたじゃないですか。「将来を定めているお前はいいハンターになれる」みたいなこと。

実際自分がなにをしたいのかが分からなさすぎてなにからやるべきなのかも分からず、戦いを始めることすら困難な状況でした。やりたくないことははっきりしていました。営業とクソ緑。そもそも労働が嫌なんですがね。

そして8月。母親の一言により、区役所職員になるという目的を思い出しました。ここから勉強を始めるのはかなりめんどくさいと考えていたのですが、民間企業に入っても勉強はしなければなりません。それじゃあ今頑張って、景気に左右されずリストラのない公務員を目指そうじゃないか。あと転勤いや。東京から出たくない。
ということで予備校を申し込み、とりあえずオンラインでひたすら授業を進め、ひたすら数的処理と法律科目に取り組みました。私の戦いは、ここから始まったのです。経済は大学の授業でやっていたのが幸いでした。

なんとしても安定とリストラなしをGETしてやる。

○勉強には早めに取り組みましょう。早いことに越したことはありません。

3年秋 就職できればええねん

どれだけ働きたくなくても、21歳はもういい大人。拳で抵抗する暇はないのです。しかしまだ受験生である自覚は皆無であり、そこそこ名のある大学なのでどこかしらには就職できるっしょというマインドで、それは呑気な生活を送っていました。いざというときには親の家業を継ぐこともできましたし。

あと9定、学祭。引退前ということで音愛の活動には全力で取り組んでいました。夏ですらイベントばっかで勉強にはあまり身が入りませんでしたが、ここでもまあ同じような状況に。それでもここだけは全力でボーカルをしたかったのです。学祭歌詞飛んでたけど

○俺たちは風の中。

勉強はというと、とにかく数的処理、法律系、経済系を繰り返し解いていました。他の人より勉強を始めるのは遅かったのですが、焦らず基礎を繰り返すことができました。

○サークル活動やらは全力で取り組みましょう。楽しかった思い出は辛い時にエネルギーをくれます。オールしたってええねん。

3年冬 お金がない 努力もしない

公務員試験の勉強に追われ、金が危うくなってきたのがこの頃でした。サークルを引退したことだし勉強時間増やさないとな~ってな具合でクソ緑のシフトを減らし始めました。しかし私は甘く見ていたのです。自分という人間にどれだけお金がかかるのか。お年玉も貯金もみるみる消えてゆきましたとさ。ちなみに初めてディズニーシーに行きました。ソアリン凄かったです。ホーンデットマンションは避けました。
バットステータス:金欠 付与

○バイトはそれなりにやっておきましょう。お金とは消えてゆくものです。

そして経営学や社会学をやりながら、予備校での模試を受け始めました。初めての模試の結果は半分以上とれてました。あれ?結構行けそうじゃん。

○ここが凄い!公務員試験
経営学など幅広い学問を学べるんだぞ!!!

年が明けると、予備校の「合格者ゼミ」というものが始まりました。何をするかと言いますと論文とES。

「自分が特別区を志望した理由」
「自分が成し遂げたこととその時の苦労」
「自分がチームで成し遂げたことと自分の役割」
この3つを考えるとのこと。とりあえずエピソードはバイトのことと、高校時代のラグビー部のことにしました。

そしてここでようやく自己分析をはじめました。民間勢は早いうちにやっておこうね。マジで。

あと課金して論文講座をとりました。かなり人気でしたがなんとか添削無し講座を受講し、論文を書く能力を身につけることに成功しました。試験が終わるまで10テーマくらい書いてたなぁ。担任相談とかで添削を受け、書き方や構成を学びながら頑張って書いてました。最初はかなり時間をかけてたし、1000-1500字を80分は厳しいと思っていたのですが、なんだかんだ慣れると書けるようになります。地道に頑張りました。

○論文もESも必ず添削を受けましょう。自分では気づかない悪い癖があるかもしれません。あと自分のことは自分だけで分かるもんではない。

さあ、本試験まで時間がありません。死ぬ。

4年春 今単位ええ感じやねん

幸いにもここで残り単位数はゼロになります。
結局最後まで対面でテストを受けることはなく、ほぼレポートだったのが功を奏しました。ありがとう経済学科。最高だよ経済学科。

本試験までもう1ヶ月もないこの頃でしたが、音愛のみんなに会いたいがために大学で勉強をしていました。ちょうど新歓期間だったしね。会えてメンタルが回復しました。というか蘇生レベル。

○友達大事。仲間大事。失ったものばかりを数えるな。

そして4月末。いよいよ本試験がやってきました。手応えはそれなり。幸いにも数的処理が簡単だったので教養は結構とれてました。専門試験もまあそれなり。合計でなんとか半分は超えてた。
それと論文。なんとここで予想テーマが外れるというアクシデントが発生。特別区は論文の配点がかなり高いということで焦ったのですが、一応ちゃんと書くことは出来ました。練習の成果が出た。

とりあえずひと安心。あとは併願試験を受けつつ、人事院面接の対策をぼちぼちはじめてゆきました。

○合格者の先輩が言ってた「最後まで諦めない」ことの重要性を思い知りました。これが諦めないってことだ。

4年夏前半 希望の花

特別区の1次試験が通り、ここで「区役所職員になる」という当初の目的が現実味を帯びてきました。

ちなみに倍率は1.2倍。下がるにしても限度ってもんがあるだろ。競馬の1番人気か?

お次は人事院面接。面接練習のおっちゃん曰く、最初にやる「3分プレゼン」をしっかり出来ればほぼほぼ大丈夫らしく、ひたすら3分ピッタリくらいになるように練習を重ねました。しかし、面接というものに抵抗感を感じていた私は面接の経験を積むため、大学の公務員講義や新卒ハローワークを利用し、なんとか模擬面接を重ねることに成功。あと普通に特別区落ちた時のことが怖いので、リクルート企業を利用し持ち駒を増やすことにしました。今思うとこれがかなり大きかった。内定を貰うことで安心感を得ることできたし、落ちても面接練習ということで、順調に経験を重ねたのでした。

○自称陰キャでも慣れれば面接は大丈夫。「習うより慣れろ」とはよく言ったものです。本番までに10回は面接練習しよう。

○3分プレゼンがほんとに大事。いくらやってもやりすぎるということはないってくらい。とにかく暗記して、とにかくちゃんと話せるようになりましょう。

人事院面接本番。まあ当然緊張はしていたので、イナズマイレブンの曲を聴きながら心を落ち着かせていました。15周年おめでとう。

3分プレゼンも滞りなく進み、自分がやりたい災害の仕事や、アルバイトやラグビー部について色々聞かれて、面接は無事終了。面接官の方々は温かくて、落ち着いて話せました。

あとこの人事院面接なんだけど、だいたい1個予想外な質問をされます。できるだけ粘って、答えを出しましょう。私はラグビーの楽しさについて聞かれました。

○面接はミスしても後で立て直すことは十分に可能です。とにかく「会話する」ということを忘れずに。


4年夏後半 祭りだわっしょい

人事院面接合格!これでよっぽどの事がない限り、特別区職員になれることが確定しました。しかし本番はどちらかと言うとここから。地元の区はかなり人気のある区で、ちゃんと対策する必要があったのです。ということで自転車に乗って区の色々なところを走ってみたり、区役所やアニメーションミュージアムを訪れてみたり、七夕祭りに行ってみたりしました。面接対策だけど楽しかったなぁ。

○この時期は面接対策だけになるかもなので、意外に時間を持て余します。民間企業で面接練習をしたり、適度にアニメでも見ておくといいんじゃないかな。

そして地元の区役所で最後の面接。いつも以上に笑顔や姿勢を意識して、ハキハキと答えることを心がけました。街歩きや区の施策についての質問をされることはほぼなく、主に自分自身の考えややりたいことを中心に聞かれました。自己分析大事。区面接も無事終了。

大学最後の夏ということでもっと遊びたかったのですが、やはり余裕とお金が無い。みんな就活終わってたの羨ましかった。でも戦ってこれた。

○公務員勢は終わるの遅いけど、その分後で調子に乗れるよ!がんばれ!!!

勝利の瞬間

そしてやってきた。勝利の瞬間である。一昨日。
ちょうどサークルの友達と旅行に行ってました。志望区のオープンチャットで内定報告が出てくる。もう車の中でソワソワしてました。なかなか連絡は来ず、終わったかとは思いましたね。運転ありがとうございました。

昼過ぎ、後輩のライブを見ている時、ようやく電話がかかってきました。もちろん、区役所から。
(8/24 木曜日 13:17)

「原さんには是非とも区で働いて頂きたく、ご連絡させて頂きました。」

ここで脳内に流れるUNICORNのBGM。勝ち。
落ちてたら残りの旅行でテンションだだ下がりになっていたので、本当に勝ててよかった。

そうして就活アプリを全て削除し、旅先に居合わせた友達と後輩たちに、ニッコニコで勝利報告をしたあやてぃなのでした。
突然来たと思ったら凄い調子に乗って就活終了宣言しちゃってごめんね後輩たち。飲みに行こうね。

ちなみにこの日、ウマ娘のアプリが2.5周年を迎えました。ナリタトップロードは来てくれません。

最終結果

東京都特別区→最終合格 第1志望の区に内定
国家一般職→1次試験落ち
国税専門官→1次試験落ち
裁判所職員→2次試験落ち
民間企業(IT)→4社内定

裁判所職員に至っては一般職と間違えて総合職申し込んでたし、2次試験の面接に遅れそうになりました。許さんぞ中央線。

国家一般職と国税専門官はあれです。単純に勉強したくありませんでした。特別区の後だし。

民間はなんか内定貰えました。精神安定剤です。

終わりに

ここまで偉そーに書いてしまいましたが、最後まで読んで下さりありがとうございました。ここら辺でまとめに入ろうと思います。

○勉強は大変だけど意外となんとかなる。経営学とか社会学、行政学とかは普通に面白いよ。

○特別区は論文と面接の配点が高いです。早めに対策しておくといいことがあるかも。

○素直に予備校で勉強しましょう。ありえんほどの科目があるのに独学は滅びます。お勉強は計画的に。

○バイトはそれなりにしておきましょう。時給が高く、体力を使わないバイトが最適と僕は考えますが、自分がやりたいバイトを優先しよう。
クソ緑はやめとけ。

○単位はちゃんと取ろう。

○結局は運。自分だけかもしれないけど。

○意外と公務員を志望する人は減少傾向にあるみたいです。来年は知らんけど。

○たまには友達と遊びましょう。メンタル大事。
ゲームとかアニメもいいね。あとはTwitter(X)で愚痴を吐き出しましょう。
全て吐き出せ!ハマーン・カーン!

○志望先が固まっている場合は「なぜその志望先なのか」を明確にしておきましょう。ESや面接で1番大事になるところです。

○その他諸々細かいことは予備校で聞こう。正直あやてぃの体験はあまり参考にならないかと。

ということで、あやてぃの公務員試験編はここで完結となります。なによりも安定がほしいとか、転勤が嫌だとか、営業が嫌とかいう僕みたいな人は地方公務員を目指すといいんじゃないかな。
あと、応援してくれた家族、予備校の先生、バ先の方々、そして友達みんなに感謝を。


それでは次回、凱旋門賞編でお会いしましょう。


2023/8/26(土)
あやてぃ

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