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泥船なのかチャレンジが足らないのか

マガジン航で仲俣暁生さんが書いたエディターズノートを読んで、いろいろと考えてみて、感じたことをざっと書いてみた。
この記事と、できれば文中でふれてるジュンク堂書店の福嶋聡氏の「本屋とコンピュータ」をあわせて読んでいただけると、よいかなと思います。

マガジン航の記事のタイトルにある「出版業界は沈みゆく泥舟なのか」というタイトルに関しては、もうここ数年ずっと同じニュアンスで言われていることだと感じている。
ずっと沈んでいっている。

その中で、努力をしている人もいるし努力をしていない人もいるらしい。本人は努力しているつもりなのかもしれない。
ジュンク堂の福嶋さんの記事にある、一説。

 ぼくが行った「学外特別ゼミ」でも、石橋の観察どおり、「学生の表情は一様にボンヤリしていた」。また、「月に1冊以上本を読む人は?」という問いかけに手を挙げたのは、たった一人だった。そうしたゼミ生とぼくとの間に、そもそも対話が成立したのかどうか、覚束ない。でも、まず語りかけること、問いかけることなしには、対話は絶対に発生しない。

記事で、本を読まない世代へのゼミ(イベント)実施のチャレンジ。
意味があるかどうかわからないかもしれないが、”まず語りかけること、問いかけることなしには、対話は絶対に発生しない”と。
まずやってみようというチャレンジが見えるし、長い文章だけどとても福嶋さんの行動に好感を持っている。

何もしないと、ある程度は泥船なのはほぼ確実で、いろんなシステムや社会の変化についていけていないのが現実と思われる。
本を読まなくなったといわれる人が増えたこと、流通の問題。

マガジン航での記事中、電子書籍化率の話も、電子書籍関連企業が伸びている中でまだ行っていない著者や出版社もある。
とくに著者においては、自分の著作物をどのように世間に出したいかは自由のため、ここは仕方ないと思う。

マガジン航の記事の中で、

しかし本がたんなる消費財でも娯楽でもなく、つねに更新されていく知恵や知識、そして創作物を伝える媒体であるならば、そのための流通経路がなくなるのは、やはり困る。雑誌やマンガ、文庫といった大部数を前提とした出版物にあわせて作られてきた日本の出版流通は、いまや完全に曲がり角に来ている。しかしだからといって、しっかりした内容の本を、それを求める(潜在的な)読者に届けるための仕組みが、まったくなくていいはずがない。

と。
読者に届けるための仕組みについてはまだ努力は出版業界は必要だと思う。
仲俣さんも参加されている「Socrates」もそうだし、この記事を書いてるnoteも出版社と提携をしたり、また違った角度ではあるが日経新聞社との資本業務提携の事例もある。
また、コルクさんが著者を中心としたコミュニティを展開されていることも注目してます。

雑誌領域においても、成功事例はある。
但し、PVベースやアフィリエイトでの売上はWeb媒体においてはGoogle(PV,Google広告)やAmazonなどのいわゆるGAFA(Google Apple facebook Amazon)の指先一つでダウンするやつであるので、集めたユーザをベースにPVを換金していく以外のビジネスを展開するなど考えていく必要はある。
そういった点では、NewsPicksさんは上手だと感じています。

どちらにしろ、試行錯誤してうまくいかないうちはチャレンジが足らないと思いながら、チャレンジを繰り返すしかないと思う毎日です。

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本日は、特に翌週読みたい本がなかったので特別版でお送りしました。

ざっと書いてみたけど、昔から考えていることは変わらないんけど、今状況としてチャレンジをずっと続けているコルクさんとかnoteさんとかが存在していることが大きく変わったことかもしれない。

いろいろなリサーチの費用に使わせていただきます。