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ちょびっとずつ

大学4年目になって、ようやく、これまで自分がしてきたこと全部、無駄ではなかったのかもとか思えてきた。

「あれ、私いま何やってるんやろう」って思うことたくさんだったし、今でも時々思う。だけど、私がこれまで首を突っ込んでやってきた、あれやこれがあったからこそ、高校生の頃とは一味違う今の私があるんだ。自分のこと、あんまり好きじゃないけれど、昔の自分よりは今の自分の方が好き。


ふらふらと歩きながら、ちょびっとずつ手に入れてきたものたちを手に、またふらふらと歩く。どこに向かっているのかよく分からないけれど、とりあえず歩く。

私のこれまでを表すなら、きっとそんな感じ。こんな生き方、不安になることもある。

だけど、今自分の周りにいる人たちを見ると、少し自信が出てくる。これまでふらふらと歩いて出会ったのが、こんなにも素敵な人たちなのだ。自分が今いる場所は間違いじゃないし、これからもふらふらと歩いて、きっと素敵な人がいる素敵な場所に辿り着ける。そんな気がしてくる。


能天気だけど、能天気じゃない。ちゃんと考えてる。ふらふらと歩いて、辿り着いた先で、ちゃんと得るものは得る。うんと考える。頑張る。これがあってこそ、次にまた歩き出したら、いい場所に辿り着くのだ。ちゃんと考えながら、ふらふら歩いてるの。


ふらふら、ふらふらして、「こうなりたい」がちょっとずつ明確になってきた。だけど、それがどこにあるのかは分からない。途中で出会う素敵な人たちに助けられながら、ふらふらと歩いていたら、いつか、気づいたら「こうなりたい」に近づいてるんじゃないかな。知らんけど。


目的地を探しながら、目的地があるであろう方向に向かってふらふらと歩くのって、ある人にとっては、無駄が多いのかもしれない。だけど、私にとっては貴重な意味のある生き方なのだって、今の自分と自分の周りにいる人たちを見て思う今日この頃です。

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